どこに座るかで分かる!?あなたへの信頼度
猫は本来単独行動で生活する動物です。そして、ひとりでも逞しく生きていくために強い警戒心が備わっています。
そのような猫が「座る位置」にはどのような想いが隠れているのでしょうか?ここではどこに座るかで見えてくる、猫の気持ちについてご紹介いたします。
1. 信頼度90%以上!飼い主さんの膝の上
膝の上に座るという行為は、自分自身の身を委ねることになります。警戒心が強い猫にとっては、相手を心から信頼していなければできないことです。さらに膝の上で眠ってくれるのであれば、信頼とともに安心感を得ていることになります。
直接温もりを感じられる膝の上は、単に暖を取る手段である場合もありますが、ある程度信頼していなければ他の手段を選ぶでしょう。よって、人の体の上に座るという行動が信頼度を示すうえで最たるものになるでしょう。
2. 信頼度80%以上!お尻を向けて隣りに座る
厳しい野生の世界では、天敵に背後を取られることは絶体絶命のピンチです。だから常に背後を取られないように気をつけています。
人にお尻を向ける行為は、一見無礼な印象を与えてしまうかもしれません。しかしこれは、高い信頼度のうえに成り立つ行動なのです。
とはいえ、膝の上に比べると自由度の高い位置であることから束縛を好まずに自分のペースを大事にすることがうかがえます。
3. 信頼度70%ほど!すぐ手の届く離れた位置
手の届く位置であっても、体を密着させていない場合は信頼度という観点ではやや低くなります。しかしながら、簡単に手が届く位置であれば触れられることも想定しているはずです。
よって信頼度はそこそこでも、あなたへの関心が高いことはうかがえます。こういう場合は、人差し指を鼻に近づけて挨拶する程度に留めておきましょう。そして、猫のほうからより近い位置へと移動してくれることを待ちましょう。
4. 信頼度50%!手の届かない視界に入る位置
人間の動向には関心を寄せつつもある程度の距離感を保ちたい猫は、すぐに手が届かない場所を選びます。そして、我々を観察しています。
観察というと聞こえが悪いかもしれませんが、野生の本能を強く残している猫にとっては重要なことです。相手の動きから敵意の有無や行動パターンを理解していきます。
あなたが無理強いせずに優しく声をかけるように接することで、今後信頼度が上がっていく可能性が高いでしょう。自分の欲求よりも猫の気持ちを尊重してあげてください。
5. 信頼度20~30%!極端に遠い場所
猫は高い場所や狭い場所を好みます。これも、いわば本能的な行動です。高所からはより周囲を観察しやすく、狭い場所では身をひそめることができます。
人間とは距離を置き、身を潜めるような行動が見られるのであれば、まだまだ警戒モードでしょう。優しく声をかけつつも目を逸らし、猫のほうから少しずつ距離を縮めてくれるまで待ってあげましょう。
猫が信頼できる人の特徴
猫にとって信頼できる人とはどのような人なのでしょうか?その主な特徴は次のようなことが挙げられます。
- 猫のペースに合わせてくれる人
- 慣れないうちは目を逸らしてくれる人
- テリトリーを侵さない人
- 騒がしくない人
- しつこく構わない人
これらは何れも、猫が人に求めていることです。ツンデレな猫を理解してくれて、嫌がることをしないことを徹底してくれる人こそ高い信頼が得られるのです。猫に信頼してほしいのであれば、"猫の目線"に立って猫が望むことを考えてみてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:まめた / ♂ / キジトラ / 3.4kg
猫が好んで座る位置には、人への信頼度以外にもその猫が持つ性格が関係しているでしょう。飼い主さんを信頼していても、独立心の強い猫はより自由度の高い場所を好むかもしれません。
逆に、最初は警戒していても徐々に甘えてくれるようになることも十分ありえます。よって座る位置に強いこだわりを持たず、ありのままを受け入れてあげることが大切です。