「良いこと」はよく覚えている
食べ物やおもちゃなど興味のあること
おやつやおもちゃなど、猫にとって興味のあることはとてもよく覚えています。おやつや、お気に入りのおもちゃを見せると、うれしそうに近づいてくるという猫は多いのではないでしょうか?「おやつ」「ごはん」「おもちゃ」など、好きなものの名前など言葉も覚えてしまう猫もいますよね。
我が家の猫はおやつのパッケージやそれに似たものを見ただけで、ワクワクした表情になります。また、「良いこと」があった場所やシチュエーションも覚えています。我が家の猫は「お皿に入れられたおやつを食べた場所」という状況を覚えていて、その場所にお皿を持って行くと、美味しいものを食べられると思ってうれしそうに待っているほどです。
このように、猫が興味のあることに関してはよく覚えていますが、興味のないことはあまり覚えていません。
よくお世話してくれた人
猫は「恩」というものを感じているようには見えませんが、自分のことを大切にお世話してくれた人は忘れないようです。
事情があり飼い主さんと離れて暮らすことになった猫が、数年ぶりに元の飼い主さんに名前を呼ばれても反応したり、保護猫活動で里子に出した猫に保護主さんが会いに行き、名前を呼ぶと来てくれたりするというケースがあります。
猫は「三年の恩を三日で忘れる」と、犬と比べるとつれない生き物と表現されてしまいますが、「恩」というものを感じていなくても、ちゃんと覚えているということですよね。
音やニオイで認識
猫は音やニオイで人を記憶しています。姿が見えなくても、足音で家族の誰なのか認識することもできるんです。ところが、進学や就職などで家を出た人が実家に帰ると、実家で飼われている猫に警戒されてしまったり、姿を見せてくれなかったりすることがあります。
実家にいた頃から猫は家族を知っているはずなのに悲しいですよね。猫からすると、声や足音などは記憶しているものと同じなのに、知らないニオイがすることに戸惑ったり警戒したりしているそうなのです。
猫が近づいて来たら動かずにニオイチェックをしてもらったり、荷物のニオイを嗅いでもらったりして少しずつ思い出してもらうといいかもしれません。
「嫌なこと」は特によく覚えている
怖いと感じたこと、危険な目にあったことなど、猫は「嫌だ」と感じたことはよく覚えています。命に関わることもあるため、危険なことは避けなければならないからです。
室内で暮らす猫はそれほど危険な目に遭うことはありませんが、爪切り、ブラッシングが苦手な猫は、道具を見ただけで隠れてしまうことがありますよね。
また、動物病院に行くのが嫌で、キャリーバッグを見ると警戒モードになってしまい、捕まえられなくなってしまうこともあります。さらに、ジャンプや細い場所を歩くのを失敗したときなどに、飼い主さんに笑われるのはとても嫌で、これもまたよく覚えているんだそうです。猫に嫌われないようにしなければなりませんね。
まとめ
今日のねこちゃんより:ぽんず / ♂ / 1歳 / 茶トラ / 0kg
猫は「三年の恩を三日で忘れる」なんて言われてしまいますが、学習能力が高く「良いこと」「嫌なこと」はよく覚えています。音やニオイで人を認識することもでき、自分のことを大切にしてくれた人のことは何年経っても覚えているという猫もいます。
ただ、怖かったことや笑われたことなど「嫌なこと」特によく覚えているので、嫌われないようにしたいですね。