猫が突然暴れる理由
愛猫が突然走りだす。このような経験をしたことはありませんか?そのきっかけがイマイチ分からず、心配になることもあるでしょう。
しかしそのほとんどは、猫ならではの理由であり問題のないものです。ここでは、そのスイッチになる事柄をいくつかご紹介いたします。
1.気になるものがある!
猫は好奇心旺盛な動物です。だから、魅力的なものを発見すると即座に行動に移します。あまりに突飛な行動に、きっかけが人間には分からない場合があるのです。
猫が興味を示すものはたくさんあります。中でも鏡から反射した光や、カサカサと音を立てる袋など、何気ない我々の行動がスイッチになることもあります。また、猫は聴覚が優れているため、外から聞こえる些細な物音に反応している場合もあります。何もない場所をしきりにキョロキョロする行為もこれに該当します。
これらは、いずれも猫の特性から起こる行動であり、心配はいりません。ただし、怪我や誤飲には十分注意しましょう。
2.野生の本能
猫には、一日の中で特に活発になる時間帯があります。それは、薄暗い朝方や夕方です。なぜこのタイミングなのかというと、狩りをする時間帯だからです。
この習性は、家庭で暮らす猫にも本能として残っています。まるで運動会でもしているかの如く走り回るのは、獲物を捕らえようとする本能的な行動だったのです。
3.エネルギーが余っている
人間の幼児を思い浮かべてみてください。彼らはエネルギーがみなぎっており、全力で遊ぶことでそのエネルギーのほとんどを消費します。そして、これができないと他の子と喧嘩をしたり、眠れない原因に繋がります。
子猫にもこれに類似したものがあります。あり余ったエネルギーが思うように消費できないと、深夜にドタバタと走り回ってしまいます。
これを防ぐためには、日中や帰宅後に思いっきり遊ばせてあげることが大切です。猫じゃらしを使って飼い主さんが積極的に遊んであげると、より良い関係が築けるようになります。
異常な鳴き声を発しているときは要注意!
先ほど紹介した3つのケースは、どれも問題のないものでした。ここから紹介するケースは、要注意な行動です。場合よっては、通院を必要とことがあります。
鳴き叫びながらトイレの周辺を彷徨く
落ち着きがなく、何度もトイレの周辺を彷徨い、「ギャーギャー」と鳴き声をあげている場合は注意が必要です。まずは、トイレに排泄物があるかどうか確認しましょう。
トイレに行く様子があったのにも関わらず、その日一日排泄物を見ていないのであれば、翌日すぐに動物病院を受診してください。
猫は膀胱炎や尿結石、腎臓にトラブルを抱えやすい動物です。早期発見・早期治療が功を奏します。いつもの活発さとは明らかに異なる状況であれば、よく観察してみてください。
ストレスの可能性
猫は、我々が見習いたくなるほど規則正しい生活を送ります。これは、野生の猫も家庭の猫も同様です。独自のルールに則り、概ねその通りの行動を取ります。
しかし人間と生活している猫は、思わぬことろで規則性を乱されてしまうことがあります。たとえば来客の訪問や、模様替え、引越しなどです。
猫にとっては、どれも大きな環境の変化です。自分のルールを乱されてしまうことがストレスに繋がります。できるだけ安心して生活できるように配慮しましょう。愛猫の行動を把握し、可能な限りペースを守れるように気を配りましょう。
まとめ
猫は、人間のように理性的な行動をとることが苦手です。猫を駆りたてるものの多くは、本能的な衝動です。
これらを無理やり制御するとストレスが蓄積し、事態の悪化や病気に繋がる可能性があります。怪我や誤飲に注意しつつ、適切な形で本能が満たされるように手助けしてあげましょう。そして、明らかに異常な行動である場合は、速やかに動物病院を受診することが大切です。