1.暖かい場所
暖房器具が好き
寒い冬の季節、ストーブの付く音がすると駆け寄ってくる猫ちゃんも多くいます。こたつの中でぬくぬくするのが好きな子もいますね。
ペルシャやメインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなどの種類は、豊かなダブルコートの被毛を持っているため寒さに対応することができますが、基本的に猫は寒さが苦手です。これは猫の祖先が北アフリカ出身のリビア猫であり、もともと温暖な地域の動物であったためと言われています。
このような理由から、猫は暖かいところにいることが大好きなのです。
ひなたぼっこが好き
猫にとってのひなたぼっこは
- 体内時計を合わせる
- 身体を温めて省エネできる
- 皮膚病の予防
- 紫外線で殺菌
などの役割りがあります。
ひなたぼっこは健康維持に重要な役割を持つため、猫は本能的にひなたぼっこをする習性があります。
2.狭い場所
箱や紙袋、こたつの中など
猫は身体がスッポリ収まるくらいの狭い場所が好きです。猫は野性味が強く、身を守る欲求が強い臆病な一面を持つ動物です。そのため、自分の死角である背中やおしりなどが守られる狭い空間に身を収めることで安心して休むことができます。ダンボール箱やショップ袋、こたつの中が好きな猫ちゃんも多いですね。
猫ホイホイ
猫は本能的に区切られた狭い空間が好きなので、四角や多角形をかたどった図形をビニールテープで床に描くと猫がその中に入ることがあります。これは猫が思わずその区切りの中に入ってしまうという意味で「猫ホイホイ」などと呼ばれています。
ビニールテープで図形を描いているだけなので箱のように壁になってはないものの、猫の本能をくすぐって無性に入りたくなってしまうのでしょうね。
3.眠ること
猫の睡眠時間
猫は「寝子」という語源があるほど睡眠時間の長い動物です。猫の睡眠時間はだいたい13~15時間ほどと言われていますので、1日の半分から3分の2は寝ていることになりますね。
猫に限らず、ライオンやトラなどのネコ科の動物は全体的に睡眠時間が長いです。「食べる側」の動物は草食動物のような「食べられる側」の動物よりも安心して眠っていられるのかもしれませんね。
猫は基本的に省エネモード
なぜネコ科の動物は睡眠時間が多く必要なのかというと、エネルギーを温存しておく必要があるためと言われています。
- 狩りの体力を蓄えるため
- 狩りが失敗して食べられないことも多いため
- 草食動物と違って食べる時間が短く済むため
このような理由から、猫は基本的に省エネモードなのです。
4.動くもの
昔は航海の際に船に猫も乗せて、船員の食料を荒らすネズミの駆逐を任せていました。猫は根っからのハンター気質なので、私たちが命令せずとも小さくて動くものに過敏に反応します。
- 猫じゃらし
- 転がる小さいボール
- 窓の外の鳥
- 虫
このようなものを目にすると、猫の中の狩りの本能がムクムクと刺激されます。
5.高い場所
猫は3D運動をする
広い範囲を歩くことが好きな犬と違い、猫の場合は高いところに行きたいという習性のある動物です。犬が縦と横の2D運動だとすれば、猫はそこに高さも加わった3D運動が必要です。
猫が高いところが好きな理由
猫は身を隠したいという本能が強く、外敵に襲われにくい木の上で眠ることもあります。高いところにいれば周りを見渡すこともでき、外敵だけでなく獲物も見つけやすいこと、草むらより木の上の方がノミやダニが少ないということも猫が高いところが好きな理由です。
そのため、家の中にキャットタワーを用意してあげたり、壁や柱にキャットウォークを設置してあげるとストレスの解消となります。
まとめ
今日のねこちゃんより:まお / ♀ / 1歳 / ラグドール / 5kg
猫が最も好きなことは、どれも猫の習性や本能に強く結びついているものばかりです。猫と一緒に暮らす場合、今回ご紹介した5つのポイントをふまえた環境づくりをしてあげることで、猫にとってストレスフリーで快適なおうちになることでしょう。
仲良くなりたい猫ちゃんがいる場合は、イイ感じの箱や猫じゃらし、キャットタワーなどをプレゼントすると心をグッとつかめるかもしれませんね!