猫の外見の可愛らしさを感じる秘密『ベビースキーマ』
猫を見てかわいらしさを感じるのは、その顔かベビースキーマという特徴を持っているからです。これは人間の乳児に当てはまる特徴であり、その外見的特徴を持っていると、高い知能を持つ哺乳類は愛らしさを感じます。
ベビースキーマとは
乳児の顔の特徴というと、大きな瞳と額、丸顔、小さな鼻と口があります。これは猫に該当する代表的な特徴になっていて、基本的な外見になっています。このベビースキーマを持っているからこそ、猫を見るとかわいいと感じてしまうのです。
猫の祖先はベビースキーマではなかった!
猫の祖先はリビアヤマネコですが、この猫は顔は細長くて目は細く吊り上がっていました。これは生息環境が砂漠地帯であり、砂が目に入るのを防ぐためです。そこから世界各地に生息地か広がり、現在のような姿に変化しています。
猫の外見が変化した理由
今日のねこちゃんより:いずも / ♂ / 5歳 / スコティッシュフォールド / 5.2kg
猫かかわいくなった理由の一つに、かわいくなることで人間に飼われることを選択したからという考えがあります。この説は本当なのでしょうか?
猫好きな人の夢を打ち砕くようですが、猫がかわいらしい外見に変化したのは人間のためではなく、あくまでも生息する場所に適した体を持とうとしたからです。
瞳が大きくなったのは動体視力が発達したからであり、丸い頭は狭い隙間に入りやすくしたかったからです。
小さな鼻はホコリの侵入を防ぐためで、額が大きくなったのは眼球が肥大化したからでしょう。
動物が進化の過程で、人間に飼われることを前提に変化するなどあり得ません。
猫は人間にだけニャ~と言う
今日のねこちゃんより:いずも / ♂ / 4歳 / スコティッシュフォールド / 5.3kg
猫の外見的特徴は生存するために環境に適応したからですが、人間が全く関与しなかったとも言えない部分があります。
それは鳴き声であり、猫がかわいらしく「ニャー」と鳴くようになったのは、人間との生活が関係しています。この鳴き声は子供の頃に親猫に対して発せられるものですが、人間に飼われるようになって飼い主に愛情を抱くことで、大人になってもこの鳴き声を出すようになりました。
猫がかわいらしい行動をする理由
猫は他の動物では見られない独特の行動を取ることがあり、そのような動作も猫のかわいさを引き立てています。
猫が前足を使って柔らかいものをふみふみ揉みほぐすのは、子猫の時に行っていた母猫からお乳をもらう時に乳腺を揉んでいた名残りです。
顔を洗うのは感覚機関であるヒゲをきれいにするためですが、喉を鳴らしたり前足をお腹の下に入れて横になる香箱座りについては、諸説ありますがどうしてそのような行動をするのかわかっていないものもあります。
猫の外見には意味がある
今日のねこちゃんより:ぽぽ / ♀ / 1歳 / ラグドール / 3.2kg
人間の解釈からすれば猫はかわいい姿を集約した姿をしていますが、そこには猫なりに生き抜くために自分を変えていったことがわかります。
犬は集団行動を行う一環として自ら人間に近寄って行きましたが、猫は他との干渉を嫌う性格を持っています。
ただ、相手の気持ちを理解する能力も持っていることは確かで、それが猫のツンデレに繋がることで人間のハートを掴んでいるのは間違いありません。