猫が唾を飲むような仕草をする4つの理由

猫が唾を飲むような仕草をする4つの理由

猫は当たり前ですが、日々様々な仕草をします。その中には、病気の心配があるものもあります。見逃してはいけないものです。猫がゴックンと唾を飲み込むような仕草をするときはどんな時なのか、一緒に見て行きましょう。

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

どうして?猫が唾を飲み込んでる?

猫の顔正面

猫が唾を飲み込む場合、そこにはどんな理由があるのでしょうか?

1. 食道炎

診察を受ける猫

まず考えられるのが食道に炎症が起きる「食道炎」です。命に関わる病気ではありませんが、猫が苦痛を感じることが多いです。もし猫が唾をゴックンとするような仕草を見せたら、食道炎を疑いましょう。

食道炎の原因は、以下の通りです。

誤飲

小さなおもちゃや薬、ボタン、電池などを誤って飲み込んでしまい食道炎になってしまいます。猫に危険をもたらしますので、誤飲しそうなモノは出しておかないようにしましょう。

電池を誤飲し、消化器内に引っかかると潰瘍を起こしたり、最悪の場合は消化管に穴があくことがあります。手術を行い除去することがが必要になることがほとんどです。猫に大きな負担がかかりますし、おおごとになってしまいますから、予防に努める方が得策でしょう。

感染症

猫カリシウイルスやカンジタなどの感染症にかかった時も、食道炎になりやすいです。猫カリシウイルスはワクチン接種で、万が一かかった際の症状を和らげることができます。ワクチン接種は義務ではありませんが、飼い主さんの判断で行いましょう。

基礎疾患

咽頭炎や喉頭炎がある場合、それらの炎症が食道にまで広がることで食道炎が起きる場合も。早めに動物病院へ行き、原因となっている基礎疾患を治療してあげてください。

2. 逆くしゃみ

猫の顔アップ

「逆くしゃみ」とは、息を吸い込む際に起こるくしゃみのことです。「咽頭絞扼反射(いんとうこうやくはんしゃ)」もしくは「発作性呼吸」が正式名称です。逆くしゃみのメカニズムは解明されておらずまだ謎なのですが、特に他に問題がない場合は治療の必要はありません。

逆くしゃみは、鼻の奥にある違和感を空気を通すことで取り除く為に起きる、と考えられています。通常のくしゃみとは違い、「息を吸うときに音が大きな出る」のが特徴で、唾を飲み込む仕草は逆くしゃみが終わった後に見られます。

くしゃみという名前が付いているものの、実は咳の一種。喉に違和感があるときはコホコホと咳をしますが、逆くしゃみは鼻の奥の方に違和感を感じたときに、するものと考えられます。

3. 吐いた後

頭を撫でられる猫

吐いた後、全て出切っていないのか唾を飲み込む仕草をすることがあります。猫の嘔吐は珍しくなく、毛づくろいで飲み込んだ毛を吐き出すために、吐くことは良くあります。

ただ、子猫や老猫が吐く場合や、若い猫でも週1回以上頻繁に吐く場合は、病気の可能性がありますので受診した方が良いでしょう。

4. ポリープ

喉を撫でられる猫

喉にポリープが出来て、唾を飲み込む仕草をする場合もあります。その他、嘔吐や咳込みなどの症状が出ることも。猫の様子がおかしいと思ったら、早めにかかりつけ医に診せましょう。

まとめ

息をのむ猫

唾を飲み込む仕草をしょっちゅうしている場合は、1度病院へ出向き、調べて貰った方が安心です。普段から猫の様子を観察し異常がある場合は対処するのも、飼い主さんの大事な役目です。猫の健康管理をしっかりと行ってあげましょう。

スポンサーリンク