シンガプーラのかかりやすい病気
シンガプーラはとても人懐っこく、甘えん坊で可愛い性格をしていますが、慎重な一面もあり、飼い主以外の人や慣れない場所には、とても神経質な一面も見せます。神経質なシンガプーラの病気で気を付けなくてはいけないのが、ストレス性の疾患です。神経質なので多頭飼いにはあまり向いていません。ストレス解消や運動不足防止の為にも、時間がある限り一緒に遊んであげて下さい。
元々シンガプーラは、下水溝等で鼠を追いかけて狩りをするといった生活をしていた為、とても活発で運動が大好きな猫です。室内で遊んであげる時は、猫じゃらしや動くねずみ等の玩具を使って、思いっきり体を動かして遊んであげると、ストレス解消になります。
シンガプーラの遺伝性疾患
シンガプーラの病気の中で、ピルビン酸キナーゼ欠損症という、シンガプーラに特徴的な遺伝性疾患があります。この病気は、貧血を起こします。赤血球を作るのに欠かせない酵素でもある、ピルビン酸キナーゼが欠損している事で、赤血球が壊れやすくなり貧血を起こすのです。
この病気は持続的に貧血を起こし、元気がない、食欲不振等の症状を起こします。治療方法は、輸血、ステロイド投与、脾臓の摘出手術等が行われます。この病気は、命に関わる程重症な病気ではありませんが、早めに対処してあげる事が大切です。また、遺伝性の疾患であるので、この病気の遺伝子を猫の両親が持っていると、愛猫にも遺伝している可能性がありますので、確認が出来るようであれば、愛猫の両親がピルビン酸キナーゼ欠損症の病気をしていないかを確認しておくと安心です。
シンガプーラと心筋症
シンガプーラは、心筋症にも比較的かかりやすい猫です。心筋症には種類がいくつかありますが、その中でも猫ちゃんがかかりやすいものとして肥大型心筋症というものがあります。この肥大型心筋症は、心臓の筋肉が肥大してしまい、心臓のお部屋が狭くなってしまいます。そうするとポンプとしての心臓の筋肉の動きが弱くなってしまい、血液の循環を悪化させたり、血液がうまく運ばれないので滞り血栓ができてしまう危険があります。それが足の血管に詰まってしまうこともあるのです。
この病気が進行してしまうと動きがぎこちなくなってしまったり、呼吸困難を引き起こしてしまったり、命に関わる病気ですので定期的な健康診断を受けるなどして、予防してあげて下さい。
心筋症の治療方法は、酸素吸入や心臓のお薬や血栓形成予防のお薬などを投薬します。もし血栓ができてしまっている場合はそれを溶かすお薬、また血栓が詰まってしまっている場合は血栓を除去する手術をしなくてはいけません。とても怖い病気なので気をつけましょう。
シンガプーラがかかりやすい皮膚の病気
シンガプーラの原産国のシンガポールは、湿気が多くとても蒸し暑い国です。シンガプーラは、蒸し暑い国で育ったせいか、とても寒さに敏感で乾燥が苦手です。日本の冬の寒さでは、暖房での温度管理が必要になります。体調を悪くさせたり、皮膚の病気を起こしてしまうこともあります。
シンガプーラが皮膚疾患にかかってしまうと痒みや炎症、脱毛などの症状を引き起こす場合があります。皮膚に痒みが出てしまいますと酷い場合、皮膚を爪で掻きむしってしまい、傷だらけになり流血してしまいますので、冬場は皮膚の様子をブラッシング等をしながら、よく確認をしてあげて下さい。この皮膚疾患の予防策は、カビや花粉が散乱しない様に、暖房器具をこまめに掃除をするなどして、清潔な状態を維持してあげる事が大切です。
シンガプーラが病気になり、体を異常に痒がったり、いつもよりも体臭が臭かったり、お腹等に赤い発疹が出来ていたりした場合は、動物病院に連れていく事をおすすめします。アトピー性皮膚炎やアレルギーの可能性があります。悪化する前に早めに受診し、早めに検査しましょう。
まとめ
シンガプーラはその神経質な性格から、ストレス性の病気にかかりやすいです。よってストレス解消のため、たくさん遊んであげると良いでしょう。またピルビン酸キナーゼ欠損症という遺伝性疾患もよくなりやすい病気に挙げられます。両親がこの病気を抱えていなかったか、確認してみてください。また、シンガプーラは心筋症にも比較的なりやすいので、定期的な健診を受けることをお勧めします。最後に、シンガプーラは寒いのが苦手で乾燥に敏感なので、皮膚疾患にも気をつけなければなりません。暖房器具を清潔に保つなど、環境にも注意してください。
女性 tonakai
シンガプーラは、神経質な性格も良く知られているので、ストレスを考えると小さな子どもがいるなど家族構成によっては向かないこともあるのかもしれませんね。
40代 女性 りきまる
シンガプーラもそうですが、色々な血統ある猫の情報を見ると、”遺伝的な疾患を抱えている”と目にする事が多い気がします。
貧血、辛いですよね。
私も時々なりますが、急に意識が飛びそうになったり、立っていられない事態に陥るので、満員電車は避けたりしています。猫はギリギリまで気丈でいるタイプなので、鉄分を日常的に補ってあげられれば良いと思います。
心臓疾患や脳疾患は、人同様で素人が見つけられるものではありません。
本当に、定期的な健康診断って大事だと思います。
私も、年に1度の健康診断を心掛けていて、猫は年に2回~3回、健康診断(血液検査)してもらってます。
何事も、具合が悪くなってしまってから始めるケアより、なる前からケアする事が、健康維持に一番です!
日頃の食事のコントロールも、健康維持の1つですよ。
できれば、健康な時からのプレミアムフードを、お勧めします!
30代 女性 もっちゃり
ピルビン酸キナーゼ欠損症は、アビシニアンやソマリ、ベンガルなんかにも発症があるそうです。
何が欠損してるの??と名前だけでは判らなかったんですが、わかりやすくまとめると、先天性の貧血みたいです。
赤血球が壊されてしまって起こるもので、常に緩い貧血や、食欲不振・だるさなんかが症状として出るそうです。
猫ちゃんのお口を見て、舌や歯茎を見て白っぽかったら貧血を疑えますが、素人判断ではムツカシイので、病院で貧血の検査をするのがベストですね。
食欲が落ちていたり、お腹を下していたり、体重が落ちているなーと思った時は、病院に行く!お医者さんが一番です!!
先天性の疾患は解決法が難しいと思うので、長いお付き合いを覚悟した上、猫ちゃんに無理をさせない事も大事ですよ。