アメリカンカールの耳掃除
アメリカンカールのカールした硬いお耳は、どのようにお掃除すれば良いのでしょうか?お掃除法と合わせ、頻度や必要性について、お伝えします!
コットンで耳掃除
まず、アメリカンカールの耳掃除の方法ですが、コットンなどにイヤークリーナーを含ませたものか、ペット用のウェットティッシュで、優しく耳の中を拭き取ってください。
その際、軽く耳を引っ張ってあげると、お掃除しやすいでしょう。こすらないよう、ソフトタッチで。見えている部分だけお掃除すれば十分です。
耳掃除自体が気持ち良い、と思って貰えるよう、愛猫の様子を見ながら、気持ちよいツボを押さえるのがポイントです。
耳掃除を嫌がったら?
猫は全般的に耳掃除してもらうのを好む傾向にあるようですが、嫌がるアメリカンカールの場合は、耳掃除が終わったら、猫が気持ちよいように撫でたり、お気に入りのおもちゃで遊んだり、太らない程度のおやつを与えても良いですね。
耳掃除すると良いことがある!と刷り込みましょう。すると、以後の耳掃除がしやすくなります。
耳の汚れが酷い時は病院で処置してくれる
あまりに汚れが酷く、掃除してもすぐに汚くなってしまうアメリカンカールには、手術で緩和する方法もあるようです。手術となると麻酔のリスクもありますから、最終手段と考え、そこまでする必要があるか、かかりつけ医に相談してみましょう。
アメリカンカールに耳掃除をする頻度
耳の入口が汚れてたら
アメリカンカールの耳掃除は、耳の穴の入り口に汚れが溜まっていたら、行いましょう。マメに耳チェックを行い、うっすら汚れが付いている程度でしたら耳掃除はしなくて大丈夫です。耳掃除のやり過ぎは、逆にトラブルを起こしてしまう場合があるからです。
耳ダニに注意
あまりに耳垢が多い、耳垢が黒い、臭いなどの場合、外耳炎にかかっているか耳ダニがいるなど、何らかの異常がある可能性が。速やかに受診して、調べて貰ってください。
耳掃除の必要性
アメリカンカールのくるっと巻いた耳は、普通の猫よりも硬く壁が多くて通気性が悪いのです。ですから、湿気が溜まりやすく耳が汚れる原因となります。汚れが溜まっているのに放置しておくと炎症が起きてしまう可能性がありますので、適度な耳掃除は必要です。
動物病院でも掃除してくれますが、頻繁に病院に連れていくのはアメリカンカールのストレスに繋がってしまうので、掃除の仕方を病院で教えて貰い、飼い主さんもできるようにしておくのがベストです。ぜひ愛猫のために、マスターしてあげましょう!
その他の耳が特殊な猫の耳掃除法
スコティッシュフォールドの場合
アメリカンカール以外で耳が特殊と言えば、人気猫種である「スコティッシュフォールド」が挙げられます。ご存知のように、スコティッシュフォールドは耳が折れ、下に垂れた形をしています。アメリカンカール同様、湿気が溜まりやすいので汚れも出やすいのです。
スコティッシュフォールドもアメリカンカールのように、マメに耳チェックをすることが大切です。チェックして耳の入り口付近が汚れていたら、優しくお掃除してあげましょう。耳掃除だけでなくスキンシップも兼ね、優しく撫でるなどして、思う存分可愛がってあげてください!
なぜ猫の耳の形が特殊になるの?
アメリカンカールの場合
突然変異
アメリカンカールやスコティッシュフォールドの耳の形はなぜ特殊なのか、気になりますね。アメリカンカールの場合は、突然変異でカールした耳が生まれました。優勢遺伝でその遺伝子が受け継がれていっています。
カールした耳は50%の確率で産まれる
全てのアメリカンカールの耳がカールしている訳ではなく、50%の確率で遺伝するようです。ですから、アメリカンカールのうち半分はカールした耳、半分はストレートな耳なのです。中身はどちらも変わらず、可愛らしい愛嬌たっぷりの、アメリカンカールです!
カール具合は個体によって違う
カールの度合いは個体によって異なり、軽度のカールを持つアメリカンカールはペット向き、中程度のカールは繁殖猫向き、大きくカールした耳のアメリカンカールはキャットショーに向いています。
スコティッシュフォールドの場合
突然変異
スコティッシュフォールドの耳折れも突然変異で生まれたのですが、スコティッシュフォールドを繁殖すると、関節に問題が生じ易いと言われています。
猫の血統登録団体によっては、耳折れは病気の結果だとして、スコティッシュフォールド自体を猫種として認めていないところも未だにあるのです。
スコティッシュフォールドの繁殖に関しては賛否両論があり、ブリーダーによっても意見が異なります。
スコティッシュフォールドの繁殖を禁止している国もある
ある獣医学者はスコティッシュフォールドの繁殖は、病気を固定することで虐待である、としています。イギリスやフランスでは、スコティッシュフォールドの繁殖は禁止されていますが、日本をはじめとしたアジアやアメリカ、オーストラリアなどでは禁止されていません。
日本では人気猫種なゆえに悪徳ブリーダーも存在しており、関節に異常があることを隠して販売されることもあるのです。
スコティッシュフォールドを購入する前に信頼の置ける販売者を見つけることが大切ですし、まずスコティッシュフォールドという猫種自体のことを、真剣に考えなければいけません。
まとめ
特殊な耳の形をしたアメリカンカールは、耳のトラブルに注意してあげないといけませんが、手がかかる猫ほど可愛いと言います。耳チェックと称して、たくさんベタベタできるのが、良いですね!(笑)
ぜひいっぱいスキンシップして、可愛がってあげてください。でも、可愛がるのに夢中になって肝心の耳チェックを忘れないように、お願い致します!