猫がウーと唸るときの気持ち
猫はウーっと唸るとき、様々な気持ちがあるようです。そんな気持ちについてご紹介させていただきます。
1. 警戒をしているとき
猫はもともと神経質で警戒心が強いです。例えば、突然知らない人が自宅にやってくることがあれば「縄張りがあらされる!」と警戒をし、その来客者が近づくようなことがあれば「これ以上来るなよ!」とウーと唸って、警戒していることをアピールすることもあります。
また人だけでなく、見たことがない真新しい動くようなものを見たときにも警戒をして唸ることがあります。例えば掃除機。大きな音が出て自分よりも大きく動くものなので、飼い主さんが突然掃除機をかけると「なになに!?」とびっくりして、遠くから睨みつけながら「ウー...」っと唸ることがあります。
2. 怖いとき
猫によっては怖がりで臆病、引っ込み思案な性格の子もいますよね。そんな子はインターフォンや電話が鳴るだけでもびっくりして、その場で突然「ウー」と唸ってしまうことがあります。また、外の工事や雨などの「大きな音」などが原因によってびっくりして同様にウーっと唸ることがあります。
このような猫は、もともと聴力も人間の4〜5倍程度あります。大きな音を聞くとウーっと唸って怖がるのは、大変ストレスを感じやすい敏感な猫ちゃんですから、なるべく電話などの音量は下げるなどし、「大きな音」は避けた生活環境を作るようにしてあげてください。
3. 怒っているとき
猫の「ウー」と唸るときには「これ以上構われたくない」と飼い主さんに対して、ある意味警告をしているときの唸り声でもあります。例えば、構ってほしくない気分なのにしつこく飼い主さんが触ってきたり、食事中などの触られたくないときに飼い主さんに構われたりすると、だんだんとイライラしてきて「やめてよ」とウーっと唸ります。
ここで飼い主さんが猫の気持ちにきちんと気がついて、止めてあげれば問題ないと思いますが、気づかずにしつこく続けてしまうと「シャーッ!」という怒りを爆発させたり、飼い主さんを噛んだり、引っ掻くなどといった攻撃をしてくることも考えられます。日頃から猫の気持ちを考えて、怒らせないようにしなくてはいけないでしょう。
4. 機嫌が悪いとき
猫は気まぐれな生き物です。ふだんは懐いていても放っておいてほしいときに構われてしまったり、体調が優れず、もともと機嫌が悪いときなどに飼い主さんに構われたりすると、「ウー」と唸ることがあります。
「いつもなら喜ぶのにずっと機嫌が悪い」というときには、体調が優れていない可能性もありますから、様子を見てあげることが大切です。
猫の唸り声はストレスを感じているサインです
猫は警戒をしているときや怖いとき、怒っているとき、やめてほしいときなどに「ウー」っと唸り声を出しますが、嬉しいときにこのような唸り声を出すことはありません。ですから、このような唸り声を出すときには飼い主さんの行動や何かの原因によって、ストレスを感じてしまっているということですから、早めにそのストレスをなくしてあげられるようにしてあげてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:ひじき / ♂ / 1歳 / ロシアンブルー / 4.8kg
猫は「警戒しているとき」「怖いと感じているとき」「怒っているとき」「機嫌が悪いとき」などにウーと唸ります。「ウー」と唸るということは、どんな気持ちであろうとも猫にとってはストレスになってしまっているということですから、なるべく早くそのストレスをなくしてあげることができるようにしてあげましょう。