猫の歯に矯正が必要なときってどんなとき?
人間は歯並びが気になるなどの「歯のトラブル」を抱えていると歯科医院で矯正をすることができますよね。
実は猫にもそんな矯正をする場合があるようです。しかし、猫の歯の矯正は誰でも簡単に歯が気になって行えるのではなく「不正咬合」などと動物病院で診断を受けたときです。
不正咬合とは
そもそも、不正咬合とは猫の上下の歯が正常な場所になく、噛み合わせが悪くなっている状態を言います。
猫の歯は何本?
猫の歯は乳歯の時26本、そして永久歯に生え変わると30本あります。歯が乳歯から永久歯と生え変わるとき前歯である「切歯」が生後3〜4ヶ月程度でまず生え変わり、その後奥歯である「臼歯」が生後4〜6ヶ月が最も遅くに生え変わるとされています。
順に生え変わる猫の歯ですが、基本的には上下がバランス良く生え変わり、お互いの歯が邪魔をしてしまうようなことはありません。
歯ならび異常の場合
しかし生え変わりのときに、歯のバランスがおかしくなってしまうようなことがあったり、歯がおかしな方向に生えてしまったりなどと「歯並びに異常」があるような不正咬合になってしまうと、矯正が必要となる場合があるようです。
猫の歯の矯正って?
猫の歯並び異常である「不正咬合」を発症してしまう原因は様々ですが、遺伝や怪我から起こってしまうことが多くなっています。
下顎が上顎に対して短い場合、下顎の歯が口蓋に突き刺さって猫が出血などの怪我をしてしまうこともあり、そのような場合は歯列矯正でなく抜歯が行われる治療をすることもあるようです。
しかし、永久歯が30本生えそろってから怪我や遺伝などによって不正咬合と診断されてしまったときには猫にも「歯列矯正」が行われる場合があります。
歯列矯正をするのはどんな時
歯列矯正が行われる例としては、下顎が上顎に対して短く下顎の歯が口蓋に突き刺さってしまうような状態であったり、生え変わった後に犬歯が下側に倒れ込んで口内を傷つけてしまうなどの場合です。
治療法は
その歯列矯正の治療方法としては、インクラインプレインやインクラインキャップ、そして咬翼装置など様々です。
猫の歯列矯正は専門性もあるために全ての医療機関が行っている治療ではありませんが猫の噛む力を応用し、歯を適切な場所や向きに押し戻すタイプが一般的となっているようです。
猫の歯列矯正の費用などは?
猫の歯列矯正は審美的なもので行っているわけではなく、不正咬合など何らかの原因によって、猫の生活に悪影響を及ぼしている場合にのみ適用されます。
しかし、どの動物病院もが行っているわけではなく費用も病院により様々です。大切な愛猫のいざというときのためにも、日頃からペット保険などを検討しておくと良いかもしれませんね。
まとめ
今日のねこちゃんより:かい / ♂ / 茶トラ / 0.5kg
猫の歯列矯正は、生え変わった後に遺伝的なものや怪我などで歯並びが悪くなって生活に悪影響を及ぼす「不正咬合」などと、診断を受けたときに施される治療のようです。
しかし、専門性も高く費用も様々なようですから、事前にきちんと相談をしてから検討しておくと良さそうですね。