猫にダニがいる時の症状、原因、駆除の方法

猫にダニがいる時の症状、原因、駆除の方法

野良猫はもちろん、外に出かける猫はダニが寄生する可能性が高いです。「ウチは完全室内飼いだから・・・」と思っても、寄生する確率はゼロではありません。寄生してしまった場合は動物病院を頼る必要がありますが、出来るだけ予防を心がける方が、愛猫にとっても飼い主さんにとってもベストな方法です!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫に寄生するダニの種類

猫のダニ
  • マダニ
  • ミミヒゼンダニ
  • 森林ダニ
  • ローンスターダニ
  • 海岸ダニ
  • オーストラリア麻痺ダニ

猫に寄生するダニは、いくつか種類があります。マダニ、ミミヒゼンダニ、アメリカに生息する森林ダニやローンスターダニ、海岸ダニ、オーストラリアにいるオーストラリア麻痺ダニなどです。特にマダニやビセンダニは、人間にも寄生する場合があります。怖いですね!

海外に生息しているダニは、ダニ麻痺症という症状を引き起こします。ダニが吸血する際の神経毒により、運動機能の障がいを起こしてしまうのです。日本で感染するリスクは少ないですが、例えば愛猫を連れてアメリカやオーストラリアに行く機会があれば、寄生されてしまう可能性もあります。

猫にダニがいる時の症状

耳を検査される猫

ミミヒゼンダニの場合

耳を掻く、振るようになる

ダニに寄生されるとまず激しい痒みに襲われるので、突然体を掻き出します。ミミヒゼンダニの場合は耳に痒みが出るので、しきりに耳を気にしたり、頭を振ったりします。他にも耳の悪臭や外耳炎になる事もあります。我が家の元野良猫は、保護した時やはりミミヒゼンダニがいました。耳の中が真っ黒でしたが、幸いすぐに病院に連れて行ったので、キレイにして貰えました。

マダニの場合

発熱、貧血

マダニの場合は酷い時には血を吸われ過ぎて貧血を起こす事もあります。貧血はかなり重症と見て良いので、愛猫にダニが寄生している疑いがある場合は、早めに受診するようにしましょう。
ヘモバルトネラという原虫をマダニが持ってる場合は猫に感染することもあります。発熱、貧血などの症状が起こります。

ダニが猫に寄生する原因

ダニの看板と花畑

愛猫にダニが寄生してしまう原因には、何があるのでしょうか?

愛猫が外に出ている

外出する猫の場合、ダニに寄生される可能性は高いです。マダニなどは草木に生息していますし、ミミヒゼンダニは、動物の耳の中にいるので、愛猫が草木や他の猫などに接触する事で、寄生される事は充分に考えられます。特にマダニは人にも寄生して、重大な感染症を媒介し、最悪の場合宿主を死亡させてしまう事もあります。ニュースになる事もありますね。

なるべく完全室内飼いを心がける必要がありますが、難しい場合は駆除剤などをうまく使い、予防してあげましょう。

猫と犬が同居している

犬は外へ散歩に出かけるので、ダニに寄生される可能性は高いです。その犬と一緒に暮らしていれば当然、猫も寄生されてしまうかもしれません。既に対策はされているでしょうが、犬に対してのダニ予防もしっかりと行なう必要がありますね。

ダニの卵が猫に残っている事による再発

以前愛猫がダニに寄生された事があると、その時のダニの卵が室内に残っていて、再度寄生されてしまう場合があります。これは良くあるパターンなので、掃除や洗濯を徹底し、愛猫に対するダニ予防をしていくしかありません。

飼い主が外からダニを持ち込んだ

稀なケースではありますが、飼い主が帰宅した時にダニを持ち帰ってしまう事もあります。家の中に入る前に洋服や靴をはたいたり、愛猫に触れる前に手を洗うなどして、ダニを移さないよう、注意しましょう。

猫にダニがいる時の駆除方法

下からのアングルの猫

掃除をする

また、1度愛猫がダニに寄生されてしまうと完全に駆除するまで、かなり大変になります。と言うのも、ダニは恐ろしい数の卵を産むので、愛猫の体に付いたダニを取ったとしても、家中にそのダニの卵をばら撒いているのです。

ですから、かなりマメに掃除をしたり、愛猫の寝床を洗濯したりして、卵を取り除かなくてはいけません。卵が残っていると再感染、という事もあり得ますので、愛猫がダニを持っていると本当に苦労する事は、想像に容易です。

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猫についたダニは無理に取らない

愛猫の体にダニが寄生しているのを見つけたら、むやみに取らないようにしましょう。下手な取り方をするとダニの体の一部が皮膚に残ってしまいます。早めに動物病院に行くようにしましょう。

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家庭では専用のピンセットを使い、アルコールなどを使ってダニを弱らせ取る方法もありますが、ダニが取れたとしても残骸が残っていないか、受診して診て貰いましょう。

定期的な投薬

ダニの予防法で有効なのは、なるべく外出させないのもそうですが、やはりフロントラインやレボリューションなどの駆除剤を定期的に使用する事です。ダニだけでなくノミや回虫、フィラリアなども予防してくれますので、安心です。

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我が家でも月に1度、愛猫に使っています。コスト面で安価に済ませるには、個人輸入代行を行っているネットショップなどを利用すると良いでしょう。信頼出来るショップを、見つけてくださいね。

耳ダニの予防に

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まとめ

注射される猫

猫に付くダニは、とても厄介ですね。愛猫も飼い主も大変になってしまいますので、なるべく予防に勤めるのが得策のようです。我が家でも引き続き、ダニに悩まされる事のないよう、注意していきます!

投稿者

女性 百日紅

猫を飼ううえでダニは嫌ですよね。うちの猫は元野良でケガをしていたところを保護し飼い始めました。まったく猫の知識がないままスタートしたので、ダニのことは考えていませんでした。今はダニを疑うようなことは起きていませんが、保護してケガの手術をして帰ってきたときに耳がきれいになっていたので、もしかしたら耳ダニだったのかな?と思いました。
ダニ対策は駆虫薬を使用するのが一番簡単ですが、掃除も大切ですよね。また、人間が持ち込んでしまうのではないかと不安があります。外から帰ってきたときは手を洗ってから猫に触るようにしていますが、畑などに行った時は服も着替えてからにしています。目に見えないほど小さなものなので、日ごろの習慣で予防したいですね。
投稿者

40代 女性 つるちゃん

完全室内飼いのネコちゃんが多くなってきたので、感染の確立は低くなってきているとは言え、やはり野良出身の子だったりすると、最初に飼い主さんを悩ませるのはノミ・ダニの駆除ではないでしょうか。マダニは人間にも噛みつきますし、猫に寄生するヒゼンダニも一時的に感染(人の皮膚の中では繁殖できないので、数日で死滅します。が、痒いです。)するし、ネコちゃんも痒い! それにダニを介して他の感染症に晒される恐れもあります。予防としては、やっぱり放し飼いにしない事でしょう!室内飼いこそが、これらの害虫感染から可愛い愛猫を守る術かと思います。また、マダニは本来、山や草むらに生息しているので、飼い主さんがそのような場所に足を踏み入れる際には、ぜひ、ツルツルした素材のマダニが滑ってしまう長袖長ズボンを着用した上で、お家に入る前には、必ずポンポンっと服を叩いてあげましょう。これだけで、かなりの予防効果があります!山育ちの私が言うのだから、間違いない( ´∀` )
野良猫ちゃんを愛でた後なども、知らずにヒゼンダニやその卵を付けている可能性があります。手洗いは勿論のこと、お洋服をポンポンするのを忘れずに♪
投稿者

40代 女性 nekomic

ダニは確かに、猫の完全室内飼いをしていても、注意しなければなりませんよね。
特に野良猫を触る時には注意が必要です!野良の子猫を見つけて撫でていたところ、ダニがついていて、気づかずに服につけて家へ帰ってしまったようです。ダニが我が家の猫の耳についていたので、自分では触らず、すぐに動物病院に連れて行きました。駆除後は薬を処方して貰い、部屋の掃除などをこまめにして、数日かかりましたが無事にダニとお別れする事ができました。
予防として野良猫は極力触らないか、触ってしまった後は家に入る前に手を洗うことですね。出来れば、着ている服を洗濯してしまうのが安心かもしれません。
他にも、一度も外に出していない別の猫が、耳ダニにやられていると診断されたことがありました。その時は原因が突き止められませんでしたが、外に出ている人間が持ち込んでしまったのだろうと思います。山や草むらなどに入った時には、家に入る前に服をはたいたり、脱いだりしたほうが良さそうです。
動物病院で定期的にダニやノミがついていないかをチェックしてもらい、必要に応じてフロントラインなどの駆除剤を使用していくのも良いですよね。ダニにやられないためには、室内飼いする事に合わせて、日々のちょっとした注意が必要かと思います。

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