気を付けよう!猫の糖尿病について

【獣医師監修】気を付けよう!猫の糖尿病について

猫も人間と同様に、食生活が乱れると糖尿病に罹患する可能性があります。実際に愛猫が糖尿病になってしまったらどのような治療が必要なのでしょうか。また、糖尿病を予防する方法はどんな手段が取れるのでしょうか。今回は猫の糖尿病について述べていきます。

737view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の糖尿病は何が原因で起こる?

餌を見つめる猫

猫の糖尿病の主な原因は、食べすぎや運動不足、肥満です。膵炎から糖尿病を併発することもあります。暴飲暴食やおやつの食べ過ぎ、そして高カロリーである人間の食べ物を食べていると、発症するリスクが高くなります。

なのでまず、糖尿病を予防するためには生活習慣を飼い主がきちんと作ってあげる事が大切です。ご飯の時間や回数、そして量をきちんと決める事で糖尿病を回避できる可能性が高くなります。

また、おやつや人間の食べ物は猫にとって必要のない物なので、最初から与えないようにしておくのも効果的です。

糖尿病の症状は?

水を飲む猫

猫が糖尿病になると真っ先に目立つ症状は、飲水量の増加です。それまではあまり水分を摂取しなかった猫が、いきなり沢山の水を飲むようになったら糖尿病を疑って検査しましょう。

また、糖尿病は病状が進むと食欲不振や嘔吐、そして毛並みが悪くなっていく症状が表れます。これらの症状が表れたら早めに動物病院を受診する必要があります。

しかし、摂取する水分量が多くなるだけでは、飼い主が猫の体調不良に気付かない場合がありますし糖尿病が原因ではない場合も多いです。特に気温の上がる夏や、暖房を利用する冬は猫の喉も渇きやすいので通常よりも多く水を飲みます。他に飲水量が多くなる病気として腎不全も疑われます。

なので、ひとつの症状だけで判断するのではなく、複数の諸症状が出て来た時が受診のタイミングです。その際、猫の体調不良がいつから始まっているのかを記録に残しておく、とスムーズに獣医に病状を伝えられます。

糖尿病の治療法と予防法

注射器と猫

治療法

まず、血糖値を下げなければならないので食事療法を行います。糖質の少ないく繊維質の多いキャットフードに切り替える事で、血糖値が上がりにくくします。次に、猫の糖尿病を解決するためには、インスリンというホルモンが必要です。インスリンが不足しているため血糖値を下げることが難しくなっています。インスリンを注射で投与し血糖値が下がるようにコントロールします。

予防法

餌を食べるたくさんの猫

最も大切なことは、食事管理を行ったり運動不足を解消し肥満にしないことと、猫にストレスを与えないようにする事です。

猫は過度にストレスを感じたり、身の危険を感じると急激に血糖が上がってしまいます。猫はストレスや物音に敏感なので、血糖が上がりやすい生き物なのです。

なので、ストレスを多く感じている猫はどんなに食生活に気を付けていても糖尿病を発症するリスクが高くなってしまいます。したがって、住環境を猫が穏やかに暮らせるように整えてあげる事で、糖尿病を予防出来ます。

まとめ

診察を受ける猫

猫はストレスを感じると簡単に血糖値が上がりますので、できるだけストレスがかからない生活を心がけることが大切です。 また、肥満にならないように食事管理をしっかり行い、運動不足にならないようキャットタワーやキャットウオークを取り付けて運動できる環境にしていきましょう。もともと猫は肉食動物ですので、高タンパク質・低炭水化物の食事が理想です。 健康診断を定期的に行い、血糖値や尿糖のチェックを行うことが大切です。