子猫が下痢をする原因
子猫が下痢を起こす原因には、何が考えられるでしょうか?
寄生虫
下痢の原因として真っ先に考えられるのが、回虫やコクシジウムなどの寄生虫です。母乳や母猫のうんちから感染する事もありますし、毛づくろいによって回虫の卵を取り込んでしまう事もあります。子猫の下痢のうんちと一緒に虫が出てくる事もありますので、若干の抵抗を感じますが、持参して受診すると良いでしょう。
危険な感染症
猫汎白血球減少症や猫伝染性腸炎など、死亡する危険のある感染症にかかっている事があります。この場合は下痢だけではなく、嘔吐や発熱も見られます。元気がなくなる事もありますので、もしこれらの症状が見られた場合には、早急に受診するようにしましょう。尚、ワクチン接種で予防する事が出来ますので、ワクチンの打てる6〜8週頃になったら担当獣医師と相談の上、接種すると安心です。
食べ過ぎやストレス
下痢が1〜2回だけで治まった場合は、単に食べ過ぎか、何かしらの原因でストレスを感じている可能性があります。
子猫は食欲旺盛な子だと、お腹がいっぱいなのにねだり、結果食べ過ぎて消化しきれず、下痢になる場合があります。キャットフードのパッケージに記載されている目安量は多めに書かれている事があります。獣医師と相談の上、子猫に合った適正量をきちんと量って与えるようにしましょう。
また、神経質な子は特に、ストレスを感じやすいです。子猫が不快に思っている事が無いか確かめて、出来るだけその要因を取り除いてあげましょう。
ご飯が固い
離乳食として、ドライフードをお湯などでふやかして与え始める事があるかと思います。そして、徐々にふやかしかたを浅くしていき、最後は固いまま与える、という手順を踏みますね。このドライフードに慣れさせる段階で、子猫のお腹にはまだ、固過ぎる場合があるのです。すると消化しきれずに下痢をしてしまう事が。このような場合、一度前段階に戻すと良いでしょう。ふやかし方を一つ前の状態に戻し、うんちの様子が戻れば、ご飯が固過ぎるという事になります。ドライフードに慣れさせるのに、焦る必要はありません。子猫のペースに合わせ、食べさせてあげてくださいね。
子猫が下痢をしている時は要注意
体力のない子猫にとって下痢は、命取りにもなる怖い症状ですが、まだミルクだけを飲んでいる段階では、うんちは柔らかい状態の事が多いです。成猫のような固まったうんちが出ないからといって、心配しすぎる事はありません。
水下痢をしている時は要注意
注意が必要なのは、水っぽいうんちをした時です。1回きりの場合は平気な時もありますが、3回以上下痢をしていたり、1日以上水っぽいうんちが続いたりしている場合は、早めに受診するようにします。
その際、子猫のうんちを親指の先程度の量、持参すると尚良いです。ラップで包むか、プラスチック容器や紙コップなどに入れて行きましょう!
子猫の下痢が続く時は脱水に注意
下痢をしている時は体内の水分が下痢と一緒に排出されていますので、子猫が下痢をしている時は脱水症状にならないように注意しましょう。
子猫が下痢やおう吐などをしている時は、なるべく水分を取らせるようにしましょう。どうしても水を飲まない時は、動物用の経口補水パウダーなどが売られていますので、子猫をお迎えした時は一緒に購入して万が一の事態に備えておく事をおすすめします。
子猫が下痢している時の対処法
まずは動物病院へ
免疫力や体力が大人の猫よりも無い子猫が下痢をしている時は、子猫の命に関わる病気である可能性もあります。子猫の下痢が数回続く、嘔吐をしていたり元気が無い、食欲が無い場合はなるべく早く動物病院に受診しましょう。
子猫の体温が下がらないようにする
子猫が下痢をしている時は、体温が下がらないように毛布やホッカイロ、ヒーターなどを入れてあげるといいでしょう。しかし子猫のいる場所全てを温めてしまうと自分で体温調節が出来なくなってしまいますので暖かい場所と涼しい場所両方に行けるように配慮します。
ビオフェルミンを服用させる
ビオフェルミンは、動物病院でも処方される事のある薬です。もちろん子猫に与える前に一度、獣医師に相談してください。ビオフェルミンには粉末もありますので、子猫に与える時には便利です。ご飯に振りかけるなどして、飲ませてあげましょう。配合されている乳酸菌が腸内環境を整え、下痢を和らげてくれるでしょう。
まとめ
繊細な子猫の体は、ちょっとした事で不調に陥ってしまいます。特に産まれて間もない子猫は気をつけないと低体温や低血糖になりやすく、命を落としかねません。下痢もしかりです。
脅す訳ではありませんが、子猫を育てる時はちょっとした変化にも注意して、心配な場合は病院を頼りましょう。
30代 女性 にゃコロ
動物を飼った事も無く、ご主人が猫アレルギーで飼う事もできないから・・・と困っていて、里親探しをする事になりました。
目やにとくしゃみもあって、何より健康状態の確認が必要だったので、私が通っている動物病院を紹介したところ、猫かぜでした。
我が家には高齢猫がいて、うつる可能性のある病気持ち。
大人の猫ですが、日々下痢にも悩まされていて、整腸剤も欠かせません。
そんな事情で子猫ちゃんは預かる事ができなかったのですが、お話を聞いたところ、便も緩かったそうなので、お薬を処方してもらったそうです。
子猫の免疫力を付けるには、母猫の初乳がとても大事。
その子猫ちゃんは生後2~3週間くらいで、初乳も飲んでいるだろうと診断を頂いて、早々に里親さんを見つける事も出来ました。
便も無事に固形になったと聞いたので、一安心。お腹の不調は体全体の不調の原因の1つなので、この先、末長く健康に過ごして欲しいなと、陰ながら応援しています。
健康に見えても、潜んでいる病気があるかもしれないので、子猫ちゃんに限らず、病院で診てもらう事は習慣にしないといけないなと感じました!