猫にプロテインを与えても大丈夫?誤飲などの注意点を解説

猫にプロテインを与えても大丈夫?誤飲などの注意点を解説

プロテインと聞くと、ダイエットやボディビルダーのイメージが強くありませんか?そもそも、猫にプロテインって必要なのでしょうか?摂取すると期待できる効果についてもまとめてみました。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫にプロテインは必要か?

様々な食材とPROTEINの文字

猫にプロテインは必要

プロテインとは、みなさんもご存知のとおり、タンパク質のことです。

ただし、日常私たちが「プロテイン」という言葉を使うとどうしてもタンパク質を主成分としたサプリという印象があります。

猫のような肉食動物は、たんぱく質はとても大切なものです。なので、猫にもプロテインつまりたんぱく質は必要と言えるでしょう。

ただ、たんぱく質の過剰摂取は、病気の引き金になることも頭に入れておきましょう。

人間用のプロテインを誤飲しても大丈夫?

粉状のプロテイン

プロテインと言っても種類はたくさんあります。プロテインは人間用に作られているので注意が必要です。

人間用のプロテインを与えるのは、避けるようにしましょう。

基本的に、人間用のものは猫ちゃんに与える必要はないですし、食事からしっかり必要なタンパク質を摂取できるようにキャットフード自体も作られています。また、人間用のプロテインは、動物由来のホエイ·カゼイン、植物由来のソイが主な成分です。

猫に人用の牛乳を飲ませると、下痢など体調不良の原因になります。また、ソイは大豆ですがアレルギー反応を起こす可能性もあります。せっかくプロテインを摂取しても、体に合わないと意味がありません。

猫がプロテインを摂取すると得られる効果3つ

1 筋力アップ

走る猫

たんぱく質は、体をつくる大事な栄養素の一つです。

猫の衰えた筋力をアップさせる効果が期待できます。プロテインと聞くと、ボディビルダーやアスリートの人が飲んでいるイメージがありますが、タンパク質は筋肉にとってもなくてはならないものです。

猫もたんぱく質が不足すると、筋肉を修復するエネルギーがなくなり、どんどん筋力も衰えてしまいます。

そのため猫にとっても筋力を維持させたりするだけではなく、成長向上の手助けをしてくれる効果も期待できるでしょう。

2 皮膚・被毛の健康維持

ベンガル

プロテインつまりタンパク質は、猫の皮膚や毛艶にも効果があります。それらの健康を維持するためにもタンパク質は重要な要素になります。猫も年齢やストレスなどで体にダメージを受けてしまいます。

たんぱく質不足は、筋力低下と基礎代謝の低下にも繋がってしまいますし、毛艶や皮膚にも影響がでてきてしまいます。タンパク質をしっかりとることで、皮膚のハリや被毛のツヤがでてくるでしょう。

3 健康維持

看護師の格好をした猫とサプリメント

プロテインつまりタンパク質を摂取することは、筋肉や美肌をつくるだけでなく、それを維持する効果もあるのです。猫の健康維持のためにはかかせない要素です。

免疫機能の維持、ホルモンバランスの調整、腸内環境を整えるなど猫の体の中を健康にしてくれる効果が期待できます。

猫におすすめプロテイン5選

ロイヤルカナン FHN プロテイン エクシジェント

ロイヤルカナン FHN プロテイン エクシジェント 成猫用 4kg

ロイヤルカナン FHN プロテインエクシジェントは、高タンパクな栄養バランスを好む猫のために、タンパク質含有量40%以上とし、それに合わせて炭水化物や脂肪のバランスを整えた、総合栄養食のドライフードです。猫の理想的な体重を維持するために、カロリー含有量を最適な量に調整しています。

ボジータ フェリーヌ グレインフリーシングルプロテイン チキン

フェリーヌ グレインフリーシングルプロテイン チキン 成猫用 全猫種用 ドライフード 400g

スウェーデン産の素材を使用した、穀物を一切使用していないグレインフリーのキャットフードです。動物性タンパク源として自然飼育で育った鶏の肉を使用していて、猫の健康維持に必要な必須アミノ酸や天然のタウリンを豊富に含んでいます。成長期や、成猫となった活動的な猫に適した総合栄養食のフードです。

ングアゲイン ゼロマチュアヘルスグレインフリーハイプロテイン プレミアムキャットフード

【ヤングアゲイン】ゼロ マチュアヘルス グレインフリー ハイプロテイン プレミアム キャットフード

猫の体の脂肪を減少させて、筋肉質の体を作ってくれるキャットフードです。肉ベースのタンパク質を50%も高配合し、穀物不使用で、本来肉食である猫の自然な食性に適したフードとなっています。タンパク源には、人間の食材と同じレベルの豚肉、鶏肉、ニシンの3種類を使用しており、消化吸収性も良く栄養価が高くなっています。

ウェルネス コア(穀物不使用・高タンパク質)

ウェルネス コア(穀物不使用・高たんぱく質) 室内猫用(1歳以上) 骨抜きチキン 400g

味にこだわる猫のために、骨抜きチキンなど、高品質の動物性タンパク質源を第一原料としたドライフードです。穀物を使わず、抗酸化栄養素が豊富な野菜や果物も配合して、栄養バランスの取れたフードで猫の健康を助けます。さらに乳酸菌(善玉菌)を配合しているので、猫のお腹の健康もサポートします。

つくば高滋養・免疫サポート 猫用ミルクプロテイン

つくば高滋養・免疫サポート 猫用ミルクプロテイン

猫用ミルクプロテインは、獣医師のグループによって開発された、高栄養分、超高カロリー、高消化性の経腸栄養補完食です。授乳中や妊娠中の猫、病気や手術後の回復期、また成長期の猫にも適した療法食です。経腸栄養補完食ではありますが、総合栄養食として与えることもできます。お湯でよく溶いて与えてください。

まとめ

青い器でご飯を食べる猫

猫にプロテインは必要か?ということについてご紹介しました。

猫にとってもプロテイン、つまりタンパク質は必要な大事な要素です。しかし、人が筋肉を作ったり強化するために飲むような「プロテイン」は必要ではありません。

猫にたんぱく質が必要でも、過剰摂取はNGです。決まった摂取量をとるようにしないといけません。たくさんとれば体に悪影響を及ぼすのです。

もしプロテインが必要なのであれば、まず獣医さんに相談してから与えるようにしましょう。

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