猫に『生』であげてもいい4つの食べ物

猫に『生』であげてもいい4つの食べ物

猫が食べて良い物とだめな物があります。その中でも、生の食べ物で猫に与えても良いものがあるそうです。猫に生であげてもいい食べ物と与え方などを紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫に『生』であげて良い食べ物とは

テーブルの上の生肉を狙う猫の手

1生肉

生の牛肉

猫は、肉食動物ですのでお肉が大好物です。生肉は、猫の栄養を満たす食べ物ですが、新鮮なものに限ります。猫に生肉を与えるなら、豚肉、鶏肉ではなく『牛肉』が良いと言われています。豚肉はトキソプラズマの感染の心配がありますので、絶対に日をしっかり通してください。

2生野菜

カットされたキュウリを食べる猫

猫に野菜を食べさせる必要はあまりないと言います。気を付けるのは、猫が口にしてはいけない野菜があることです。また、火を通してあげた方がいい野菜もあります。

もしも、猫に生野菜を与えるなら、白菜、トマト、きゅうりが良いでしょう。白菜を毛玉除去のために、好んで食べる猫もいるそうです。

3果物

スイカを食べるブルーの瞳の猫

果物を好んで食べる猫もいるようです。果物には、ビタミンなどの栄養が豊富なことや、腸内環境を整えてくれるので便秘解消の効果があるようです。

りんご、いちご、メロン、バナナ、スイカ、ナシ、モモなどがあげられます。スイカとメロンは水分補給になるそうです。

4生魚

サーモンのお刺身

猫は魚が好き!と言うイメージですが、本来の猫の生活を考えると肉がメインのようです。魚には有用なタンパク質が豊富に含まれていますが、サンマやサバ、イワシなどの青魚のように猫に与えないほうがよい魚もあります。サーモン、カツオ、タイ、マグロは与えても大丈夫だと言われます。

猫が『生』で食べるときの注意点

大きな生肉の塊にかぶりつく猫

肉と魚は鮮度が重要

猫に『生肉』『生魚』を与えるときは、必ず新鮮で鮮度が良いものを与えるようにしてください。鶏肉や豚肉には、寄生虫がついているので、病原菌や細菌感染してしまう可能性があります。

その中でも、猫に与えるなら新鮮な牛肉には、寄生虫が少ないと言われています。生魚を与える際にも、川魚には寄生虫が多いと言われています。

与える量に気をつける

猫がよく食べてくれるからと言う理由で、たくさん与えると危険なのです。猫に青魚(アジ·イワシなど)を与えすぎると、イエローファットと言う病気の原因になります。ビタミンを欠乏させたり、しこりや発熱を引き起こしたりしてしまう可能性があります。

果物や野菜でも、食物繊維の過剰摂取や、下痢や糖分の摂りすぎで肥満や糖尿病にかかる可能性もあります。果物や魚に含まれる、カリウムを過剰摂取すると、腎臓に負担がかかると言われています。

猫の大好きな生肉にも、カロリーが多く肥満の原因になるのです。猫に与えてもいい量は、おやつや副食として考えた方が良いのです。少しの量を与えるように心がけましょう。

生肉を与える時の注意点

気まずそうな猫

猫に生肉を与えると、食欲がでる、毛玉を吐く回数が減る、夏バテ予防などのメリットもあります。しかし、それだけでは栄養が偏ります。

基本的にはキャットフードを与え、生肉は副食やおやつ程度に少量与えるようにしましょう。

猫に味付けは不要

猫に生肉などを与えるときには、味付けは一切不要です。

人間が食べるために調理したものをそのまま与えるのは危険なのです。塩や醤油など塩分は、猫の腎臓に負担がかかり、腎臓病などの病気を引き起こす原因になります。

糖分や油も控えるようにしましょう。

まとめ

食後に振り返って舌を出す猫

猫に生であげても良い食べ物を紹介しました。

生肉は、猫が好むのであれば、量を考えておやつ程度の量をあげるのはよいでしょう。

しかし、猫に生を与える注意点は、鮮度が良い魚で白身魚を中心に青魚は避けて与えるようにしましょう。

昔に比べて、猫の寿命が伸びたのはキャットフードの質が良くなり、猫に必要な栄養はキャットフードを食べることで満たすことができるようになったからです。

しかし、猫の食欲が落ちたり、便秘気味だったりする場合には、少しくらいであれば与えても良いと思います。

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