野良猫の保護団体の活動、保護の手順

野良猫の保護団体の活動、保護の手順

猫の殺処分を減らすために保護団体が活動をしています。野良猫の保護と譲渡、野良猫が増えすぎないようにTNRなどを行っています。また、保護や地域猫に関してのアドバイスも行っています。保護団体の活動について理解を深めてみましょう。

野良猫の保護団体の活動

去勢されて耳をカットされた地域猫

野良猫の保護団体の活動は、団体によって異なる部分がありますが、以下の活動をメインに行っています。

野良猫の保護、新しい飼い主を探す

病気やケガをした野良猫、保健所に収容されている猫、野良の子猫などを一時的に保護し、その後新しい飼い主を探し、譲渡するという活動です。

野良猫の保護団体は、殺処分される野良猫を減らしたいという思いなどから行われています。

保護した野良猫は、病気の治療やワクチン接種、避妊去勢手術など、新しい飼い主さんへ譲渡する準備をします。野良だった猫は保護団体の施設内でスタッフの方と接したり、預かりボランティアの自宅で過ごしたりして、人に慣れるというトレーニングを経て、譲渡会に参加し、新たな飼い主との出会いを待ちます。

保護団体は、飼い主になりたいという方に説明会を行ったり、面談をしたりして、猫の飼い方のアドバイスや、猫の飼育に適しているかの審査など、猫と人をつなぐ活動をしているのです。

地域猫、TNR

殺処分される野良猫を減らすには、新たな飼い主を見つける以外にも方法があります。野良猫が増えすぎないようにする活動が、「地域猫活動」です。TNRを行い、猫を繁殖させず、地域でお世話をして一代限りの命を大切に見守ります。

TNRとは、「Trap捕獲する」「Neuter不妊去勢手術を行う」「Return元の場所に戻す」という意味です。地域猫活動をするには、その地域にお住まいの方々に理解してもらわなければなりません。

地域猫活動のアドバイスなどを行っている保護団体もあります。

野良猫の保護団体に保護してもらうには

餌をもらうために集まる野良猫たち

まずは相談

野良猫の保護団体に保護してもらうには、まず相談をしてみましょう。保護団体でも受け入れられる猫の数に限りがあります。猫の受入れが厳しい保護団体が多いというのが現状で、保護してほしいというお願いに応えられないこともあるようです。

また、猫の受入れが可能でも、少人数で運営している保護団体の場合、野良猫の捕獲にスタッフが行かれない場合もあります。そういった場合、捕獲機の貸出しやアドバイスをしてくれる団体もあるので、相談をしてみてください。

保護団体からアドバイスを受けて自分で保護をする

野良猫の保護団体でも受け入れられる数に限界があります。可能であれば、保護団体から助言をしてもらいながら、自宅で保護をするという方法があります。

子猫のお世話の方法、病気の治療や避妊去勢手術についてなど、保護に必要なことを確認します。

野良猫を譲渡できそうになったら、地元のコミュニティ紙やインターネットの里親募集サイトを使って募集をしましょう。

応募があった場合、野良猫の引渡しまでに必要なこと(審査、トライアル、譲渡)で、分からないことも相談に乗ってくれる保護団体を見つけましょう。

また、個人で野良猫の譲渡まで行う他に、保護団体による譲渡会に参加するという方法もあります。参加条件は保護団体によって異なるので、事前に確認をして申し込みましょう。

里親の審査や決定まで行っている保護団体もあります。

日本各地の野良猫の保護団体

パソコンで調べ物をする人

オフィシャルサイトで保護活動を紹介している保護団体をいくつかご紹介します。野良猫の保護の参考にしてください。

NPO法人犬猫みなしご救援隊

広島県を拠点に活動をしている保護団体です。メディアで取り上げられることも多いので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。現在は、殺処分問題解決のため全国で活動を行っています。

NPO法人犬猫みなしご救援隊HP

NPO法人もりねこ

NPO法人もりねこと、盛岡市による市民協働事業によって、盛岡市の猫の殺処分ゼロが達成されました。もりねこでは、野良猫の保護と譲渡の他に、保護猫カフェ、キャットシェルターなど猫と人をつなぐ活動も行っています。

NPO法人もりねこHP

NPO法人ねこけん

TNR活動を中心に、野良猫の保護や譲渡を行っている保護団体です。猫の不妊去勢手術が無料の「ねこけん動物病院」を設立するなど、積極的な活動を行っています。

NPO法人ねこけんHP

まとめ

ケージに入った保護猫たち

猫の保護団体は、野良猫や捨て猫、殺処分となってしまう猫を減らすために活動をしています。保護した猫たちを、譲渡できるまでお世話をし、新たな飼い主を見つける活動や、TNR活動をして野良猫を増やさないようにすることが主な活動です。

ご紹介した保護団体のオフィシャルサイトで、どのような活動が行われているのか参考にしてみてください。野良猫の保護を行っている保護団体には、スタッフが10人以下という小さな団体もあります。

団体の規模にかかわらず、活動資金の不足が課題になっている団体が多く、思うような活動ができないということもあるようです。もし、野良猫を保護してほしい状況になった場合、まずは保護団体に相談をしましょう。

保護団体からアドバイスをもらって、自分で野良猫の保護から譲渡まで行うことも可能です。

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