「岩合光昭」は猫の写真家!これまで生み出した作品たち

「岩合光昭」は猫の写真家!これまで生み出した作品たち

岩合光昭をご存知ですか?猫の写真家として知られることが多い岩合光昭ですが、どのような経歴を持つ写真家さんなのでしょうか。これまで生み出された作品や、岩合光昭が語る「猫に嫌われないコツ」についてご紹介します。

猫の写真家岩合光昭とは?

写真家、岩合光昭(いわごうみつあき)さんは、日本国内のみならず世界的にも圧倒的な人気を博している動物写真家です。日本国内では、2012年よりNHKBSプレミアムで放送されている「岩合光昭の世界ネコ歩き」のイメージが比較的強く、猫の写真家として知られることが多いようですが、そのフィールドは世界中のあらゆる地域に渡り、野生動物や大自然を撮影し続けている写真家さんでもあるのです。

その歴史は、岩合光昭がまだ大学在学中の1970年に動物写真家である父、岩合徳光さんとガラパゴス諸島を訪れたところまで遡り、その後大学を卒業すると同時に動物写真家として活動を開始、世界中を飛び回り、40年以上撮影を続けられています。

世界中36カ国語で発行されている大人気雑誌「ナショナルジオグラフィック」の表紙を2度に渡って飾ったのも、日本人ではこの岩合光昭ただ一人とされています。(2018年5月時点)

と言っても、岩合光昭の愛猫家ぶりも有名で「この星にネコがいる幸せ」「ネコが幸せになればヒトも幸せになり、地球も幸せになる」などの猫名言も数多く持ちます。岩合光昭自身も、今までに4匹の猫と暮らしており、1997年頃から本格的に国内で猫の撮影、取材と始めたとされており、2013年にはネコに特化した写真展を展開されています。

岩合光昭の猫を撮影した写真展

カメラとレンズの写真

岩合光昭が撮影した猫達があつまる写真展の一部をご紹介します。巡回スケジュールに関しては、本記事掲載後に開催予定のある写真展のみ掲載しています。(2018年5月時点)

ねこ歩き

2013年から全国で展開されている「ねこ歩き」は、岩合光昭が近年訪れた国々や、日本国内で撮影された猫達を中心に展示されている写真展です。「素直でへそ曲がり、大胆で臆病、甘えたがりで素っ気ない、ネコたちとの出会いの旅」という何とも魅力的な猫達との出会いを是非一度はこの目で見てみたいものですね!

ネコライオン

「ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。」岩合光昭の名言の一つであるこの言葉を、その目で見て摩訶不思議な世界観に触れることができる写真展がこのネコライオンです。岩合光昭の取材対象のなかでも、多くの時間を割いて撮影を続けているというネコとライオン、同じネコ科でありながら似ているようで似ていない、でもどこか似ている不思議な関係を体感できる唯一の場所ともいえます。

2018年 巡回スケジュール
7月7日(土)~ 9月2日(日) 佐野美術館

岩合光昭の世界ネコ歩き

NHKBSプレミアムで放送されている「岩合光昭の世界ネコ歩き」が写真展として展開されています。「ネコは人間とともに世界に広まった。だからその土地のネコはその土地の人間に似る」と語る岩合光昭が、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、アメリカなどの世界15地域で撮影した猫達が集結します。番組未公開映像や、最新作が展示されるファン必見の写真展となっています。

また、2017年10月には「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」も公開されていますので、NHKBSプレミアムの観覧ができない方は、是非映画をご覧になってみてくださいね。

「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」
http://nekoaruki-movie.com/

2018年 巡回スケジュール
4月26日(木)~ 6月17日(日) 東川町文化ギャラリー
7月14日(土)~ 9月17日(月) 萬鉄五郎記念美術館
7月14日(土)~ 8月26日(日) 北九州市立美術館 本館
7月14日(土)~ 9月9日(日) 植野記念美術館

ねこの京都

岩合光昭が1年以上をかけて撮影した京都の猫達が「春」「夏」「秋」「冬」の4章構成で展示されている写真展です。

「ねこを通して京都を見る。京都の風土に生きるねこを撮影していたら、いつの間にか、敷居が高いと思っていたはずのこの都が、心地よくなっていた。彼らの生き様が古の都の文化を息づかせる。そう、ここはねこが案内してくれた「ねこの京都」。 岩合光昭」
引用:http://www.crevis.co.jp/

2018年 巡回スケジュール
7月14日(土)~ 8月26日(日) 青森県立郷土館

ふるさとのねこ

岩合光昭が、日本の原風景を見たという「青森県津軽地方」、その地で1年をかけて撮影された子ネコと人との暮らしが詰め込まれた写真展です。津軽に訪れる四季と、そこに生きる子ネコ達が紡ぐ物語に「ふるさと」を感じずにはいられないかもしれません。

ねこのとけい

ねこのとけいは、岩合光昭さんによって撮影された「自由気ままなねこの一日」が詰まったミニ写真展です。ご飯を食べたり、昼寝をしたり、お散歩をしたり・・・自由で気ままなネコらしい、ネコの姿を楽しむことができます。

ねこ

「ねこ」は、岩合光昭が40年以上に渡って世界中で撮り続けてきたネコ達が一堂に集結した写真展です。海外では、IWAGO'SCOLORと賞賛される岩合光昭の世界観はもちろん、岩合ネコ・ワールドの決定版ともいえるこの写真展、愛猫家なら一度は足を運んでみたいですね。

2018年 巡回スケジュール
5月17日(木)~ 5月21日(月) 玉川タカシマヤ

岩合光昭が猫を撮影した写真集やカレンダー

本

岩合光昭は、猫に関する書籍も数多く出版されています。岩合光昭の写真展に足を運ぶことが難しい、スケジュールが合わないという方は写真集やカレンダーで、岩合光昭の世界観を堪能するのもいいかもしれません。筆者の独断と偏見で選んだ岩合光昭の猫を撮影した写真集や、カレンダーの一部をご紹介します。

岩合光昭「いい猫だね」~僕が日本と世界で出会った50匹の猫たち~

ヤマケイ新書 「いい猫だね」
972円(税込)

商品情報
岩合光昭が旅先で出会った忘れられない猫50匹について語るフォト&エッセイ。

「いい猫だね」~僕が日本と世界で出会った50匹の猫たち~は、岩合光昭が出会った”忘れられない猫50匹”について語っているフォトエッセイです。「いい猫(こ)だね~」は、NHKBSプレミアムで放送されている「岩合光昭の世界ネコ歩き」で、岩合光昭が被写体のネコにかける言葉としても有名ですよね。写真の背景にある猫との物語を知ることで、一枚の写真にみえる世界がより深くなる、ファン必見の一冊です。

岩合光昭「猫にまた旅~フィルムカメラ編~」

岩合光昭写真集 猫にまた旅 フィルムカメラ編
1,620円(税込)

商品情報
・2001年から続く猫カレンダー。
・フィルムで撮影された全99点が1冊になりました!

2001年から続く、毎年のベストショットから岩合光昭自身がセレクトされた写真で構成されるアサヒカメラの付録である猫カレンダーを保存版として写真集にした一冊です。伝説的な写真から秘蔵の一枚まで、フィルム撮影された全99点が詰め込まれたまさに決定版ともいえる一冊です。岩合光昭のファンである方はもちろん、どんな写真を撮影されているのか興味があるという方も、是非手に取ってみてください。

岩合光昭「ねこの京都」カレンダー2018

2018岩合光昭 ねこの京都週めくりカレンダー ([カレンダー])
1,296円(税込)

商品情報
「ねこの京都」シリーズより。

岩合光昭の猫カレンダーは、様々な種類が販売されているのですが、なかでもおすすめしたいのがこの「ねこの京都」カレンダーです。ウィークリータイプの卓上カレンダーです。ねこの京都は、写真展も行われており、風情ある京都の情景と、その地に巡る四季を感じさせてくれるネコ達の写真がとても魅力的です。

正直言って、岩合光昭によるフォトエッセイや写真集、カレンダーなどについておすすめを挙げればキリがありません。筆者は、タイトルと表紙を見て思わず手に取ってしまったものから購入しています。(笑)

岩合光昭の猫に嫌われないコツ

岩合光昭がインタビューで語った「猫に嫌われないコツ」が大きな反響を呼びました。インタビュー内で「猫に愛されるコツ」を問われた岩合光昭は「僕が言えるのは、愛されるコツではなく、“嫌われないコツ”ですね。」と答えています。

そんな岩合光昭が考える「猫に嫌われないコツ」とは、ズバリ「自分の要求を考えないこと」だといいます。猫の写真を撮る時、つい可愛い写真を撮りたいと思ってしまうのが正直なところですよね。しかし、40年以上猫を撮り続けてきた岩合光昭は、必ず撮影をする時に「猫様、写真を撮らせていただけますでしょうか」と猫の機嫌と様子を伺うというのです。まさに愛猫家の鏡と言えましょう...。自由で気ままな猫達を相手に、あれだけ素敵な写真を撮影する岩合光昭ですから、やはり猫への愛は半端なものではないのですね。

『世界ネコ歩き』に関してのインタビューのなかに「猫の味方を1人でも増やしたいという思いがあります。それと、せっかくなら猫自身にも観てほしい。飼い主さんは寝ていてもいいから(笑)。」という言葉がありました。個人的にこの言葉がとても好きで、そんな岩合光昭の愛が伝わるからこそ「世界ネコ歩き」に魅了される猫が相次いでいるのか...と、納得してしまった程です。

私自身、「猫」という生き物を愛してやまない人間として、岩合光昭の言葉に感銘を受け続けています。皆さんも是非、岩合光昭が魅せるネコ・ワールドにどっぷりと浸かってみてくださいね。

まとめ

カメラマンの写真

動物写真家「岩合光昭」さんについてご紹介しました。しかし、岩合光昭が生み出した作品を本記事内だけで語り尽くすのは不可能です。改めて岩合光昭について調べてみると、40年以上、動物写真家として広いフィールドで活躍する岩合光昭が、多くの時間を割いて撮影を続ける「ネコ」は、何十年、何百年かけても見飽きることがない、魅力の塊のような生き物なのだと再確認させられますね。

投稿者

30代 女性 しの

岩合さんの、写真が昔から大好きです。
ネコライオンが特に好きです。
写真集は読みあさりましたし、写真展には、東京まで足を伸ばしたこともありました。
ですが、損はありませんでした。
何度も、入館して作品を眺めました。
どの写真の猫ちゃんも、可愛くてとりこになりました。
また、どこかで写真展があれば行きたいと思っています。

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