猫が息切れする原因や対処法

猫が息切れする原因や対処法

猫も、呼吸が荒くなったり速くなったりして、息切れすることがあります。猫が息切れする原因、息切れした時の対処法、そして息切れしている時に考えられる病気についてご紹介します。

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監修:獣医師 加藤桂子先生

(伊達の街動物病院)

猫が息切れする原因

舌を出しているグレーの子猫

猫が呼吸が速くなる原因としては、怪我などによる痛み、病気、運動や興奮などが考えられます。

猫が呼吸が速くなる時の呼吸

  • 口を開けてハァハァ呼吸する
  • 1分間に平均20から30回以上呼吸する

普段の猫は、安静にしている時で1分間に平均20から30回呼吸しています。

これよりも増えると、体調が悪いのかなと気にする目安になります。口を開けてハァハァとしている様子は開口呼吸と言って、普段の猫ではしない呼吸です。このような息遣いをしている場合も、猫の体調が悪い時の目安になります。

猫が運動や興奮をして呼吸が速くなる

  • 猫は運動や興奮で息切れしてもハァハァ呼吸しない
  • 猫が運動や興奮で息切れする時は胸の部分が速く動く
  • 30分ぐらいで呼吸が落ち着く

まず、運動して息切れする場合です。暴れまわったり、じゃれたり、喧嘩をしたりなど、激しい運動をした後、一時的に猫の呼吸が乱れることがあります。普段、猫は犬のように舌を出してハァハァとはしないものです。

息切れして呼吸が乱れるといっても、多くの場合は呼吸数がいつもより増えていたり、胸の部分が速く動いていたりするといった状態です。それでも、興奮がおさまり、30分もして息切れもおさまって来れば、問題ありません。1時間を超えて、数時間もおさまらないようであれば、病気の可能性も高いので病院へ連絡しましょう。

痛みによって呼吸が速くなる

次に、痛みによって呼吸が速くなる場合です。他の猫と喧嘩したり遊んだりした後、しばらく呼吸が速くなっていても、体に何も異常がなければ、おさまっていきます。

1時間ほど経ってもまだ息切れしている場合には、体のどこかに怪我をして痛みを感じるため、呼吸が速くなっている可能性があります。息が苦しそうでおさまらなければ、どこかにぶつけて骨を痛めていたり、他の猫との喧嘩で見えない部分に傷を負っていたりするかも知れません。

熱中症で猫が息切れする

熱中症も呼吸が速くなったり、開口呼吸になったりする原因となります。夏の暑い日や室温が高い時に、猫が口を開けてハァハァとしていたら、熱中症になっている可能性が考えられます。

水を飲まず日向でずっと寝ていたり、無風で気温の高い場所に長時間いたりすることで、上がってしまった体温を下げるために、このような呼吸をします。舌を出し口を開けたままぐったりしていたら、危険な状態です。一刻も早く動物病院に連れていかなければなりません。

病気によって呼吸が速くなる

  • 呼吸器の病気
  • 心臓の病気
  • 高熱
  • 腹水や胸水がたまる
  • 貧血

病気が原因で呼吸が速くなる場合もあります。呼吸器そのものの病気のほか、心臓などの病気や熱があったり、体に不調があったりすることにより、呼吸が速くなることがあります。

早く荒い呼吸をしていれば、高熱や貧血、心臓病や呼吸器の病気などが考えられます。努力性呼吸といって苦しそうに体全体で呼吸していれば、胸やお腹にお水が溜まっていたり、心臓病などが悪化したりしている場合もあります。

猫の呼吸が速い時の対処法

撫でられる長毛の猫

運動をして呼吸が速い時の対処法

激しい運動をして息切れしている時は、時間が経てば元に戻りますので、特に何かをする必要はありません。

痛みによる息切れの場合

もし元気に遊んでいた後やお外から帰ってきた後など、どこか怪我をしていないかを確認しましょう。怪我をしていれば、怪我の応急処置(止血など)をして、すぐ動物病院に連れて行きましょう。

出血していなくても、打撲や骨折などの可能性もあります。痛みを我慢しているかも知れませんので、猫の体を優しく触り、痛がる場所はないかを確認しましょう。

熱中症で呼吸が速くなっている時の対処法

また、とても暑い日に呼吸が荒いだけでなく、口を開けて開口呼吸をしていたり、ぐったりしている場合には、熱中症が考えられます。濡れタオルを体にあてる、氷袋をタオルで包んで体にあてるなどして体温を下げながら、病院に連れて行きましょう。

呼吸が荒く舌が紫色になっている時

呼吸が荒く、舌が紫色になっているようであれば、危険な状態です。その際は興奮させすぎないようにして、動物病院に連れて行きます。

猫が息切れした時考えられる病気

診察される猫

猫は普段から無理をしない生き物なので、呼吸が速くなるような状態の時は病気の可能性が高いです。呼吸が速くなることから考えられる猫の病気は熱中症以外にもたくさんあります。

  • 猫風邪
  • 喘息
  • 鼻炎
  • フィラリア
  • 心筋症

などです。

猫風邪

猫風邪では、鼻炎がひどくなり鼻が詰まったりすると呼吸が速くなったり、肺炎を起こしてしまっていても呼吸が速くなってしまうこともあります。発熱や鼻水、元気がなくなるなど、人間の風邪に似た症状があらわれます。

喘息

喘息の場合には、さらに咳が出ることもあります。さらに口を開けて呼吸をすることもあります。

鼻炎

また鼻炎になった場合にも、鼻での呼吸がうまくできないために、口呼吸をすることがあります。猫が口を開けて呼吸することはめったにないため、口呼吸をして苦しそうにしていた場合には何らかの体調の異常があると考えられます。

フィラリア

フィラリアという寄生虫によって引き起こされる症状で、呼吸が速くなったり呼吸困難になることもあります。運動するのを嫌がり、呼吸が速くなったり、嘔吐することがあり、突然死してしまう可能性もあります。

心筋症

心筋症になると、心臓の壁が厚くなる、または薄くなることで、心臓のポンプ機能がうまくいかなくなり、血液が送れなくなります。血液が送れなくなると血液中の酸素も足りなくなるため、呼吸で酸素を取り入れようとして息が荒くなります。

肥大型心筋症

肥大型心筋症は猫に多いとされ、メインクンーンやペルシャなどの猫種に多いとされます。ひどくなってくると、胸に水がたまって呼吸がさらに苦しくなったりする場合があります。

呼吸器の病気

その他、感染症や、気管支炎、肺炎、腫瘍など、呼吸器に異常がある場合にも、呼吸が荒くなったり速くなったりすることが多くあります。

猫が呼吸が速くなることのまとめ

草むらで舌を出している子猫
  • 熱中症など体調不良
  • 怪我などによる痛み
  • 病気
  • 激しい運動や興奮

猫が呼吸が荒い・速い場合、何らかの異常が起こっていることが多いと考えましょう。

猫はあまり痛みなどの症状を、人間に訴えることをしません。また、普段から呼吸が速くなることも少ないので、目に見えてわかる場合には、体調が良くないと判断しても間違いありません。

飼い主にとっては猫の息づかいは小さなことですが、猫にとってはとても苦しいものと言えるでしょう。

猫の息切れは軽く考えず、よく観察して、長く続くようであれば早めに獣医さんに診てもらってくださいね。

40代 女性 かな

実家の猫ちゃんを、夏場に獣医さんに診ていただきに行った時に、キャリーケースに1時間ほど入っていたので、暑かったのか帰ってくると口を開けて舌を出してハァハァいっていました。すぐに、氷でひやしたのですがあまり、よくならずまた、すぐに獣医さんに見ていただきました。早く、冷やして下さり回復しました。
呼吸も戻り元気になりました。帰ってくると食欲も戻りパクパクたべてくれました。水もじゃぶじゃぶ飲みました。本当に安心しました。猫ちゃんが口呼吸することはないにひとしいので焦りました。
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