猫のための冬用ベッドの選び方
猫用のベッドはさまざまな種類がありますが、まずはボアやフリースなどふわふわで暖かい素材が使われているものを選びましょう。中でもマイクロファイバーやウールなどは保温性・放湿性に優れていて季節を問わず快適に過ごせるので、一年を通してベッドを使いたい場合にもおすすめです。猫用ベッドの形状は大きく分けて4種類あり、それぞれに以下のような特徴があります。
オープン型
オープン型は、屋根など覆うものがないベッドです。通気性が良く開放感があり、猫が日向ぼっこしながらくつろげたり、家族の目の届くところでゆったり過ごすことができます。また、ベッド本体を丸洗いできる商品が多いので、仕事や家事で忙しい飼い主さんでも簡単にお手入れができ、清潔に保ちやすいのもポイントです。
ドーム型
ドーム型は、屋根で覆われていて猫がすっぽり入ることのできるベッドです。構造的に熱を逃がしにくいので暖かく過ごせるうえ、パーソナルスペースとして隠れ家に使うこともできます。ころんとしたシンプルなドーム型のほか、テントやお家、動物や果物モチーフなど、見た目がユニークでかわいらしいベッドが多いのも特徴です。
ドーム型の商品の中には、屋根を取り外すなどして2WAYで使えるタイプもあります。季節や状況などに合わせて使い分けたい場合は、2WAYタイプを選ぶのも良いでしょう。
ハンモック型
包まれるように体がフィットしやすいハンモック型は、猫が落ち着いてくつろぐことができるベッドです。脚が付いた床置き型、強力な吸盤で窓ガラスに設置する吸盤型などがあります。床置き型は安定性があるので子猫や高齢猫でも使いやすく、吸盤型はスペースをあまり取らないうえに高さを自由に調節できるので、お部屋を圧迫したくない場合や、高いところや窓際が大好きな猫におすすめです。
ソファ型
ソファ型はオープン型やドーム型よりもゆったりした大きさのものが多く、顎を乗せられる縁があったりするなどソファとして使えるベッドです。木製の脚がついているおしゃれなものや、コンパクトに折りたためるものもあるので、猫やお家の環境に合わせたベッドを選ぶことができます。足を伸ばしてゆったり過ごしたい猫や、大型の猫種により向いているでしょう。
猫のための冬用ベッドを選ぶ際の注意点
猫が快適に過ごせるベッドを選ぶためには、いくつか注意すべきポイントがあります。以下の点に注意しながら、愛猫に最適なものを探してみましょう。また、ニトリやカインズは商品のバリエーションが充実していて比較しやすいため、そちらの通販サイトを参考に選ぶのもおすすめです。
体形に合うもの
ベッドのサイズは、猫の体形に合う大きさにしましょう。猫は習性として狭い場所や、体にフィットする場所を好みます。小さすぎても大きすぎても落ち着いて過ごすことができません。子猫には子猫用、成猫には成猫に合うサイズを選ぶようにしてください。また、猫はお腹を守るように丸くなって寝ることが多いので、その寝姿勢に合う丸い形のベッドを選んであげると気に入ってくれやすいです。
猫種に適したもの
猫種によってもどのようなベッドが良いか変わってきます。メインクーンなど大型の猫種には一般的な大きさの猫用ベッドは小さすぎてしまう可能性があるので、ゆったりとしたスペースが取れるソファ型にしたり、犬用の大きなサイズのベッドにしましょう。
また、アメリカンショートヘアやマンチカンなどの明るく好奇心旺盛な猫種には高いところに設置して上下運動もできるハンモック型、ロシアンブルーなど警戒心が強くおとなしい猫種には隠れることのできるドーム型にするなど、猫種の性格的特徴もベッド選びのポイントの一つになります。
年齢も考慮する
猫の年齢に合わせたベッドを選ぶことも重要です。老猫や子猫は高さのあるベッドだとなかなか使いにくく、足を踏み外して落下・転倒するなどの危険もあります。ハンモック型であれば床置きタイプ、ソファ型であれば脚のついていないものにするなど、猫が安心して気軽に使えるものにしましょう。
手入れしやすいもの
猫はとてもきれい好きですので、こまめにお手入れをしてベッドを清潔に保つことも大切になってきます。抜け毛が溜まるほか、毛玉を吐いてしまったり、粗相をしてしまった場合にも、ベッド本体やその一部がすぐに洗えるようになっていると便利ですよね。ベッドがお掃除をしやすいつくりになっているかもチェックしましょう。
周囲の環境にも注意する
良いベッドを選ぶことはもちろん大切ですが、ベッドを置く環境にも配慮が必要です。猫がゆっくりと過ごせる場所でなければ、最適なベッドであっても気に入って使ってはくれません。
猫が冬場過ごしやすい気温20∼25℃くらいを維持でき、人の往来やテレビの音などで騒がしくならない、落ち着いた場所を選ぶようにしてください。また、多頭飼いしている場合はベッドの取り合いが起こらないよう、頭数分のベッドを用意してあげると良いでしょう。
猫におすすめの冬用ベッド10選!
ここで、amazonや楽天で人気の秋冬用おすすめ商品をご紹介します。寒さを乗り切るだけではなく、おしゃれで可愛いもの、ユニークなものなどさまざまな商品がありますので、ベッド選びの参考にしてみてください。
OYANTEN 猫 ベッド ラウンド型
ボア材を使用したふわふわの丸いオープン型ベッドです。クッション性が高く、包まれるような形で快適に過ごすことができます。底面にはすべり止めマットが付いているので、勢いよく飛び乗っても動きにくく安心です。サイズは5種類、カラーも4色とバリエーション豊富なので、猫のサイズに合ったものを選ぶことができます。
Melville 丸型 花型 ペットベッド
お花の形状が可愛らしいオープン型のベッドです。高品質な綿を使用しているのでふんわり暖かく、やさしいパステルカラーがお部屋にもなじみやすいです。サイズはSとM、カラーは4色あるので、標準的なサイズの猫から大型の猫種まで使用することができます。
アイリスオーヤマ ペットハウスS
お家の形をした、ふかふかで可愛らしいドーム型ベッドです。中のクッションはなめらかなフランネル生地と、暖かいファー生地のリバーシブル仕様なので、猫の好みに合わせて変えることができます。ホットカーペットを通すための穴が空いているので、併用すればさらに暖かく快適に過ごせます。サイズはS・Lサイズ、色はグレー・マスタードとそれぞれ2種類あります。
PetStyle ドーム型 ペットベッド
猫がすっぽり入って落ち着いて休める、シンプルな形状のドーム型ベッドです。表側にボア生地、裏側にフランネル生地を採用してふんわりとした手ざわりながら、中材は高反発のウレタン素材でほど良い硬さと耐久性があります。サイズは3種類、カラーは8色あり、クッションもふかふかな高反発ウレタンマットとPP綿のもこもこクッションから選ぶことができます。
Wodondog 猫 ベッド
冬は保温性に優れた暖かなドーム型として、夏は天井の角を押しこんで接触冷感のソファー型として使用できる2WAY仕様で、オールシーズン活躍するベッドです。本体は手洗いが可能で、洗濯機で丸洗いできるふわふわのクッションも付属しています。ホットカーペット用の穴が空いているので、組み合わせて使用することも可能です。
ねこのおこもりふとん M
ふとん屋さんが猫のために作った寝袋型ふとんです。上に乗ればふかふかの座布団として、中にもぐり込めばぬくぬくのおふとんとして使用できます。防ダニ・抗菌防臭の中綿が入った安心の日本製で、丸洗いも可能です。冬の防寒はもちろん、夏のエアコン対策にも活躍します。
ottostyle.jp 木製 キャットハンモック
子猫やシニア猫も使いやすい、高さが約18cmのロータイプの置き型ハンモックベッドです。ハンモックはボリュームのあるふかふかなマイクロファイバー製で、カバー部分をはずして手洗いでのお洗濯ができます。ベース(脚)は木製なのでインテリアとしてお部屋になじみやすく、見た目もおしゃれです。
Panni 猫ハンモック
3つの真空吸盤でしっかりと支えることができる、窓ガラスに設置するタイプのハンモックです。ハンモックは丸みがある形状なので猫がすっぽりとおさまりやすく、取り外して洗濯可能なクッションも付属しています。ベッドとしての使用はもちろん、複数設置してキャットステップにすることもできます。
PEOPLE&PETS ペットベッド
もちもちの3D綿素材と手触りの良いソフトな生地を使用した、オールシーズン快適に過ごせる四角いソファベッドです。顎乗せにぴったりな縁部分にもたっぷりと綿が入っていて、入り口は低めのデザインなので出入りもしやすくなっています。クッション部分は取り外しでき、お洗濯やお手入れも楽々です。S・M・Lの3サイズ展開で、Lサイズは仲良しの猫同士で一緒に使うことができます。
Neco to ohirune ソファーベッド 木製
木製フレームがインテリアになじみやすく、高級感のあるソファーベッドです。座面と背当てにボリューミーでふんわりしたクッションがそれぞれ付属し、大きめの猫でもゆったりくつろげます。クッションカバーは冬に最適なシープボアタイプ2色と、ツイードタイプ9色の計11色あり、単品でも購入できるため、インテリアや季節に合わせて模様替えが可能です。
手作りで簡単に作れる猫の冬用ベッド!
市販のものではなかなか最適なベッドを見つけられない場合、猫の好みや性格などに合わせて手作りするのも良いでしょう。100均やホームセンターに売っている材料で簡単に自作することができますので、手作りのベッドで猫が使ってくれるかまず様子を見たいという飼い主さんにもおすすめです。
100円ショップにあるもので作る
100円ショップに売っているクッションでベッドを作ることができます。正方形のクッションを手縫いでざっくりと縫いあわせるだけで、既製品にも引けを取らないほどのふわふわなオープン型ベッドが完成します。
お手軽なうえ、手作りしたものを愛猫が使ってくれる喜びを感じることもできます。また、素材のクッションはお洗濯可能で、こまめに丸洗いしてきれいな状態を維持することもできますので、コスパも含めてとても使いやすいベッドになるでしょう。
ダンボールで作る
猫が大好きな素材、ダンボールでベッドを作ることもできます。箱のふた部分を内側に折り返してオープン型にしたり、穴をくり抜いてドーム型にしたり、細長くカットしたダンボールの側面を重ねて爪とぎを兼ねたベッドにしたりなど、アレンジも自在です。ブランケットや毛布をかければダンボールを隠すことができますし、リメイクシートやラッピングペーパーなどを貼り付けて可愛くしてみるのもおすすめです。
毛布で作る
お家で不要になった毛布があれば、それを利用して断裁や縫製の必要なくベッドを作ることができます。折ったり巻いたりして形を整えるだけで完成するので、戻せば普通に毛布として洗うことができますし、暑い季節にはバスタオルで同じように作れば衣替えも容易です。飼い主さんがもともと使用していたものであれば、飼い主さんのにおいに猫も安心して眠ることができますね。
すのこで作る
DIYに自信のある飼い主さんは、100円ショップのすのこをベースに、木材を組み合わせておしゃれな木製フレームのベッドを自作するのも良いでしょう。すのこベッドは通気性が良いので快適に過ごすことができますし、季節によってクッションや毛布など敷くものを変えていけばお手入れも簡単です。
猫用ベッドとの組み合わせで冬も快適に!
寒さが厳しくなってきたらベッドにもう1アイテムを加えて、より快適な環境をつくってあげると良いでしょう。ブランケットや毛布を追加するだけでも変わりますが、ペット用の湯たんぽやホットカーペットを設置するとより暖かく過ごせます。
また、お部屋の中が乾燥していると、人間と同じように猫も呼吸器系の病気やウイルスにかかりやすくなってしまうおそれがあります。加湿器を使用して湿度50%〜60%くらいを保ってあげると、より安心できる環境になるでしょう。
まとめ
冬用のベッドの選び方や注意点、おすすめ商品などについてご紹介しました。ベッドの形状や素材によってさまざまな特徴がありますので、猫の年齢や性格、ベッドを設置する環境などに配慮しながら商品を選ぶようにしましょう。
また、市販で良いものが見つからない場合は、オリジナルのベッドを制作するのも一つの方法です。100円ショップやホームセンターの商品を利用して、安価で簡単に作ることができます。DIYに自信のある飼い主さんは、木材を加工して好みのベッドを作るのも良いでしょう。愛猫が冬場も暖かく快適に過ごせるよう、最適なベッドを用意してあげてくださいね。