希少な三毛猫のオスにはどんな子が居たの?性格は?
▼画像は残念ながら女の子の三毛猫です
数十万匹に一匹とも百万匹に一匹とも云われ、世界中でも数匹しかいない三毛猫のオス。
四つ葉のクローバーより少ない三毛猫のオスは、一旦発見されると注目の的でした。
過去に発見された三毛猫のオスはどんな子なのでしょう? そしてその性格には共通点や特徴があるのでしょうか?
今回はオスの三毛猫のエピソードと共に彼らの性格や特徴を探っていきます。
オスの三毛猫『タケシ』くん
三毛猫のオスは別名『船霊(ふなだま)さま』と呼ばれ、航海の守り神とされています。
その縁起を担いでオス三毛猫のタケシくんは南極観測隊の船に同乗させられました。現在は生態系への影響やウィルス・感染症の懸念で南極に人以外の動物が入ることはできません。(ちなみにタケシくんの名は第一次南極観測隊隊長の永田武さんにちなんで名付けられました)
しかしタケシくんは隊長・永田武さんの部下たちのうさ晴らし(永田隊長に不満があるときは猫のタケシくんが八つ当たりされる)にも使われていたそうで……なんだかかわいそうですよね。そのストレスからか、タケシくんは日本へ帰ってくるとすぐに家出してしまいました。
タケシくんは芸を教えると覚え、人の手をわずらわせない従順な良い子タイプ。服を着せられたり八つ当たりをされたりしても不平一つ言わずにじっとしている子だそうです。
見た目(お写真)も草食系で優しげなお顔だち。かなりおとなしそうな雰囲気がうかがえます。
オスの三毛猫『みーすけ』くん
過去に放映されたテレビドラマ・映画『ねこタクシー』主演の猫ちゃんです(W主演はカンニング竹山さん)。
みーすけくんは生殖能力を持ったオス三毛猫といわれています。そんな希少中の希少であるレア猫は、なんとスタッフさんがたまたま街で見つけた元野良猫でした!
役者としてもほとんどNGがない(まったく暴れない)そうで、共演者(人間)たちが圧倒的な存在感に気圧されたという天性の大物役者猫です。『ねこタクシー』だけでなく、大河ドラマ『龍馬伝』やその他有名ドラマにも多数出演しています。
前出のタケシくんと違い、みーすけくんは皆に一目置かれていてとても大切にされているご様子です。
性格は物静かで穏和。スタッフさんいわく、子供な遊びは卒業済みの「オトナな猫さん」だそうです。猫じゃらしなどで遊ばせようとしてもじっと目で追っているだけなので、まさに達観したオトナですね。
参考:シネマトゥデイ
『ねこタクシー』メイキング 御子神さん日和#1
オスの三毛猫『ホームズ』くん
オス三毛猫の研究者であるローラ・グールド氏(後述参照)が、他にもオス三毛猫がいないかと探して行きあたったのがこのホームズくん。
1986年(平成元年)6月21日の朝日新聞に彼の写真と記事が掲載されました。
飼主のヤスダさんは千葉県船橋市で洋菓子店を営むかたです。
ホームズの名前はシャーロック・ホームズと、赤川次郎氏の著書『三毛猫ホームズシリーズ』からあやかったのではないかとローラ・グールド氏は推測しています。
ホームズくんの性格は不明ですが、整った可愛いらしいお顔です。
お写真で見る感じでは好奇心旺盛で元気そうなイメージを受けます。
オスの三毛猫『ジョージ』くん
▲画像はぼやけていますが、著書『三毛猫の遺伝学』の裏凝視に掲載されたローラ・グールド氏とジョージ君のお写真です。
前回の三毛猫のオスは日本の猫ちゃん三匹を紹介いたしましたが、今回はアメリカの三毛猫のオスにまつわるエピソードをご紹介いたします。
ローラ・グールド氏は本来アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校で言語学を専攻されていました。
大学講師、プログラマー、テクノロジー系など多彩な経歴を持つ女性です。
ローラ・グールド氏は夫婦で保健所へ二匹の猫を引き取りに行ったときに、胸の白い黒猫・マックスくん&オス三毛猫・ジョージくんと運命的な出会いを果たします。
そこからが彼女のオス三毛猫の遺伝子(ルーツ)探求の始まりです。
その研究結果は『三毛猫の遺伝学』という著書にまとめられています。
話をジョージくんに戻しますが、彼の染色体はXXY型のオス三毛猫だそうです
(オス三毛猫の染色体にはXXYとモザイク型があります)。
同居猫のマックスくんとは相性が良く、本来ケンカっ早い性格のマックスくんが彼にはとても優しく接しているようです。
ローラ氏いわく、「彼をメスとまちがえているのではないか。まるで恋人同士みたい」とのこと。
ジョージくんはユーモラスで飄々としていますが、度胸がありケンカが強いようです。
よそから敷地へ入ってくる猫をたたきのめしています。
前述のタケシ君やみーすけ君のような従順でおとなしい性格ではないようですね。
まとめ
三毛猫のオスにはおっとりタイプのおとなしいタイプが多いようですが、中にはケンカの強い活発な子もいるようですね。
めったにいない希少猫だからこそ騒がれる三毛猫のオス。
しかし希少な遺伝子を持っていてもそうでなくても、どの子もたった一つしかない命には変わりありませんね。
参考文献・番組
三毛猫の遺伝学(著:ローラ・グールド、出版:翔泳社)
ねこタクシー(著:永森裕二、出版:竹書房)
ねこタクシー(ドラマ・映画)
40代 男性 しげる
昔、テレビで特集していたのを思い出します。
とても、穏やかで賢く人間を困らせない猫ちゃんだったそうです。名前は忘れてしまいましたが、とてもひょうきんな猫ちゃんだったように思います。演技をするオスの三毛猫ちゃんもいましたね。とっても愛らしくてテレビに釘付けでしたよ。今後も、オスの三毛猫ちゃんが、この世に増えていって欲しいですね。
50代以上 女性 うみねこ
我が家には6匹の猫がいますが記事にも書かれているように性格はかなりおっとりです。
周りがケンカしてても知らんぷり。
もちろん自分がケンカすることもありません。
お客さんが来ても逃げないし動じません。愛嬌もありアイドル的存在です。
穏やかで手の掛からない良い子です。