三毛猫の価格についてと幸運のエピソード

三毛猫の価格についてと幸運のエピソード

白、黒、茶の色が特徴の、三毛猫の価格をご存知でしょうか。 街でよく見かけるけれど、大きさや色の入り方、オスとメスなどによって三毛猫の価格は違うのか、気になることでしょう。今回は、三毛猫を飼いたい方に三毛猫の価格や特徴を分かりやすくお伝えいたします。

三毛猫の価格

草の中で座っている三毛猫

街角でよく見かけ、皆さんのご近所でも飼われていることの多い代表的な猫、三毛猫の価格がどれくらいかご存知でしょうか。実は、三毛猫を飼いたいと思ってもペットショップで売られていることはほとんどありません。

三毛猫は日本猫の雑種(ミックス)で、日本猫には血統書はありません。血統書がないために、ペットショップで売られる可能性は極めて低く、三毛猫の価格は0円と言っても過言ではありません。
しかし、三毛猫の90%以上がメスのため、希少な三毛猫のオスなら〇百万、〇千万という価格でも買いたいという方もいらっしゃるようです。

三毛猫を手に入れる方法

あくびをする三毛猫

三毛猫には価格がついていないので、ペットショップで手に入れられないことは前述したとおりです。
では、どこで手に入れたらいいのかというと下記の方法があります。

  • 里親募集のサイトから応募する
  • 保護猫(民間や公共の団体で保護されている猫)を譲り受ける

保護猫を飼いたい場合は、団体によって譲り受けることのできる条件が異なりますので、問い合わせをして詳細を確認されることをおすすめ致します。
また、三毛猫を飼いたいということを周囲に普段からアピールしておくこともおすすめします。「猫の子猫が生まれたから、飼ってみませんか。」と、友人や知り合いから情報が入るかも知れません。

ペットショップで売られていないということは、感染症の予防接種などを受けていない可能性もあります。価格がなく0円で三毛猫を譲り受けたとしても、猫のためにも必要最低限なワクチンを接種する費用を用意しておくといいでしょう。三毛猫は価格がつかないからこそしっかりと準備を整えてから譲り受けましょう。

三毛猫に価格はつかないけれど幸運を呼ぶ

招き猫

日本猫の歴史は古く、2016年に弥生時代のカラカミ遺跡から猫の遺骨が発見されています。三毛猫は、中国からやってきた猫や、戦国時代に貿易のあった現在のタイなどからやってきた猫達と日本猫の混血が進み、江戸時代には現在の形となって絵画にも残っています。

三毛猫自体は価格がつかない猫なのですが、「三毛猫を飼っていると幸運を呼ぶ」という言い伝えが多くあります。その一部をご紹介します。

  • お金がたまる
  • 災厄から守ってくれる
  • 幸運を呼ぶ
  • 船に乗せると、遭難しない

幸運や商売繁盛を願う招き猫が、三毛猫をモデルとしたものが多いということでも「幸せを呼ぶ猫」とされていることがよくわかります。
現在の三毛猫はほとんど雑種で、純粋な日本猫ではありません。純粋な日本猫自体は希少になっていますが、三毛猫に血統書がないため価格はつきません。

観光客を呼び寄せた三毛猫

和歌山県紀の川市にある和歌山電鐵貴志川線の貴志駅の「たま駅長」は三毛猫で、お客様が多く訪れるきっかけになったことで、まさに幸運を呼んだ猫と言われています。

愛らしい姿のたまは、日本だけではなく海外でも人気となりました。2015年6月22日、16歳で亡くなるまで、多くの方がたまをひと目みようと貴志駅に訪れました。結果的に、和歌山県の観光客が大幅に増加したことは言うまでもありません。

南極観測隊の船に乗った三毛猫

三毛猫の中でも、特にオスの三毛猫を船に乗せると船が遭難しないという言い伝えがあります。

第一次南極観測隊が日本から出航するとき、1匹の三毛猫が乗船していました。
「タケシ」という名前の三毛猫です。船が遭難しないようにと、観測隊に乗船を推薦されて一緒に旅することになりました。隊員には大変可愛がられ、1年の観測を終えて昭和基地から観測隊と一緒に引き上げてきました。

性格が人懐こく、大人しい三毛猫に高い価格がついていたのなら、たま駅長のような人気者や、タケシのように南極観測隊の船に乗せるというようなこと、また、招き猫のように身近に感じることはなかったでしょう。

三毛猫の価格が海外でついた場合

2匹のジャパニーズボブテイル

日本では価格がつかないほどポピュラーな三毛猫も海外では珍しい猫です。
5色や2色の毛色の猫は居ても、3色の毛の色の種類がほとんどいません。ジャパニーズボブテイルという三毛猫が起源の品種は、CFAとTICA公認でもあるので価格がつきます。
特徴は以下の通りです。

  • 尻尾丸まっていて短い
  • 長い鼻で面長な顔立ち
  • スマートで長い胴体
  • 足が長い
  • ショートヘアとロングヘアがいる

逆輸入する形となったこの三毛猫の価格は、ペットショップでは8万円から10万円、ブリーダーでは10万円から15万円くらいです。ただしジャパニーズボブテイルの毛色は、日本の三毛猫の柄だけではありません。白、茶トラ、2色のジャパニーズボブテイルもいて一番人気が三毛です。
三毛猫は日本的な特徴があるので、場合によっては価格も高くなるでしょう。

三毛猫の価格についてのまとめ

三毛猫の後ろ姿

三毛猫は海外にもいない、日本独特の猫です。しかし血統書登録されていないため価格はついていません。希少なオスの三毛猫であっても価格はありません。

三毛猫を飼いたい場合は譲ってくれる方を探しましょう。もしペットショップで三毛猫が販売されていたら、ジャパニーズボブテイルという海外からの逆輸入の品種なので、価格がつけられていると考えてください。
これから三毛猫を飼いたいという方の参考になれば幸いです。

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