猫の疥癬とは
疥癬とは一体どんな病気なのか、見ていきましょう!疥癬とは、「ヒゼンダニ」という足がたくさんある独特のフォルムをした、ダニが皮膚に寄生することで起こる皮膚病です。ヒゼンダニは、宿主となる動物によって種類が異なります。猫には猫を好むヒゼンダニ、人には人を好むヒゼンダニがいます。他にも犬やウサギ、馬などを好むものもいます。
猫の疥癬の症状と治療
疥癬の症状として、ヒゼンダニが猫に寄生すると、勝手に皮膚に穴を掘って、トンネルを作ってしまいます。そのトンネルに卵を産みつけ、どんどん増えていくのです。穴を開けられた皮膚には、水泡ができます。特に免疫力が弱っている時には、ダニの増殖スピードが増しますので、皮膚がガサガサになりフケのようにはがれ落ちていきます。その痒みは激しく、中には出血するほど掻きむしってしまう猫もいます。これが疥癬の恐ろしい症状です。早めに治療してあげたいですね。
ヒゼンダニは最初、両耳や頭に寄生しはじめます。末期になると全身に広がっていき、その痒みに猫はとても苦しむことになります。末期になると、毒血症と衰弱の為に死亡してしまうこともあります。
疥癬の治療には、セラメクチン(商品名レボリューション)やイベルメクチン などのダニ駆除剤を使用します。皮膚の化膿を止めるために、抗生剤を使うこともあります。薬を使用する時は、もちろん獣医師の指示に従ってくださいね。
猫の疥癬は人にもうつる
疥癬は、実は人にもうつる病気です。猫から飼い主さんにうつる話はよくあります。ただ、疥癬を起こしているヒゼンダニが好む宿主でない場合は、卵は産まず、赤く小さな発疹ができるだけです。早めに皮膚科へ行きましょう。発疹を掻いて細菌感染を起こしてしまうと、やはり激しい痒みが出ることもありますので、なるべく触らないように心がけましょう。
人の疥癬が猫にうつったという報告はないようですが、可能性はゼロではありませんので、充分に注意する必要があります。
猫の疥癬の予防法
とにかく、疥癬にかかっている猫との接触を避けることです。もし飼い主さんが接触をしなくてはいけない場合は、感染していない猫に触る前に衣服を変えたり、手を綺麗に洗ったりすることが必須です。脱いだ衣服は煮沸消毒や50度で10分加熱をすることで、ヒゼンダニを駆除できます。疥癬に感染した猫がいた場所も、殺虫剤で駆除しましょう。
また、レボリューションなどのノミダニ駆除剤を定期的に愛猫に投与することで、疥癬の予防に繋がります。我が家でも、獣医師のススメで月に1回投与しています。完全室内飼いでも、外から飼い主が持ってきてしまう可能性は否めませんからね。
費用が…という方は、個人輸入をサポートしてくれるネット通販業者がありますので、信頼できるところを見つければ、安価に購入することができます。しかし、医薬品は獣医師の処方の元購入できるものなので、輸入の場合は個人責任での入手になりますのでご注意ください。 稀に副作用が起きることがあるようなので、慎重に使う必要はありますが、定期的に投与するようになってから、ノミ・ダニ・フィラリアや回虫などの感染に対して、安心していられるようになりました!
重度の疥癬になった猫の「豪ちゃん」
野良猫で、重度の疥癬になってしまった「豪ちゃん」という猫をご紹介します。
http://ummmm.exblog.jp/21064063/
豪ちゃんは疥癬末期となり、全身の皮膚が象のように固く、バリバリになってしまいました。目も開かないくらいです。きっと痒みも相当なものだったでしょう。幸い、優しい方に保護してもらい、疥癬の治療を開始しました。レボリューションを数回投与して、疥癬は完治したようです。本当に良かったですね!
疥癬が完治するまで、保護主さんの自宅のベランダで2ヶ月程度、ケージ内で暮らしていました。その間の孤独や住環境からか心が荒んでしまい、普通の状態に戻るまで半年以上かかったそうです。保護主さんが呼んでも「シャー!」。ご飯をあげても「シャー!」。「シャー!シャー!」のオンパレードで半年以上過ごすって、相当ですよね。最終的にはシャーもなくなり、とても優しい、友達思いの豪ちゃんに戻ってくれたそうです。
まとめ
猫の疥癬は、本当に怖いですね!もし愛猫がかかってしまったら、とても可哀想です。飼い主さんにもうつる可能性があるなんて、余計に気をつけなければいけませんね。今は良い薬がありますので、上手に取り入れていけば、疥癬の感染の心配から解放されます。安心して愛猫との暮らしを楽しめるようにしていきたいですね!
女性 ケロキ
ダニが寄生するというと、皮膚の表面で悪さをしているだけだと思っていましたが、皮膚に穴を開けるとは知りませんでした。皮膚がボロボロになってしまうことに納得です。
家の外と中を行き来している猫は要注意ですね。多頭飼いの場合は、猫同士でうつってしまう可能性もありますよね。耳を気にして頭を振ったり、体をかゆがっていたら早めに対策をしてあげたいと思いました。
30代 女性 rei
完全室内飼いの徹底、定期的なノミダ二駆除薬の投与、この2つで殆ど防げるのではないでしょうか。人間に感染する事もありますし、小さなお子さんが一緒に暮らしている場合は特に注意が必要ですよね。また、猫が疥癬になってしまったからと言って、飼い主さんが全く接触しないようにするのは非常に難しいと思います。ただ、多頭飼いの場合は完全に隔離しなければ、爆発的に感染が広がってしまう可能性があるので注意しましょう。
費用についても、多頭飼いの場合は高価になってしまう可能性もありますが、1匹の場合は月に1500円程度でノミダ二駆除薬(レボリューション)を購入する事ができます。かかりつけ医であれば、わざわざ猫を連れて行かずとも処方してくれますし、投与スケジュールを管理してくれる場合もあります。記事にあったように通販を利用する事もできるようですが、やはりあくまでも医薬品なので、かかりつけ医で処方してもらうのが安心だと思います。
20代 女性 まろん
疥癬は移るのでやっかいですね。ヒゼンダニやマダニやノミは、何処から来るのか分かりませんもんね。やっかいです。
一頭の野良猫が疥癬になってしまった場合、その猫だけを治療しても他の猫に移ってしまう場合もありますし野良猫を治療するのは難しいですよね〜。
酷くなる前にお薬で治りますが、数度投薬が必要になりますもんね。
重度の疥癬になってしまったという豪ちゃんは優しい保護主さんに見つけて貰えて良かったですね!毛が抜け落ち免疫力もなくなり弱ってしまう子もきっと少なくないと思います。
我が家は犬を飼育しているので毎月ノミ、マダニ+春から冬にかけてはフィラリア予防をしています。
完全室内飼いの猫ちゃんにも、人がヒゼンダニを持ち込んでしまう事もあるかもなので、毎月予防してあげると安心かもしれないですね。予防薬は体重により量と値段が変わりますがそんなに高くはないです。病院により多少料金が違ったりまとめ買いをすると安くなる場合もあるので電話などで料金など確認してからお薬を貰うといいと思います。
ダニは本当に嫌ですね(><)