お腹に負担になる
フードの種類によって原材料や成分は異なります。そのため、ころころとフードの種類を変えてしまうと猫の胃腸に負担となってしまうことがあるのです。
フードを変えるときは、今までのフードに次のフードを少しずつ増やして一週間から10日間ほどかけて切り替えをするのが一般的で、そうしないとお腹を壊してしまう猫もいます。
また、胃や腸がまだ丈夫ではない子猫も、お腹を壊してしまうことがあるので注意が必要です。
フードを選り好みする
頻繁にフードを変えていると、いろいろな味を猫は知ることになります。すると「このごはんは嫌だ」「今日は、このごはんは食べたくない」「もっとおいしいものを食べたい」とフードの好き嫌いが出て、嫌いなフード、食べないフードの種類が増えたり、飽きが起こりやすくなってしまったりすることがあるんです。
それによって、病気になったときに療法食を食べてくれないという可能性も出てきます。猫の好みのフードが見つかればいいですが、それまでのフード選びも大変ですしお金もかかってしまいます。
そのフードの良さがわからない
フードは種類ごとに特徴があります。メーカーがこだわって作りあげていますが、頻繁にフードを変えるとそのフードにしたことによる健康へのメリットがわかりにくくなってしまいます。フードを食べ始めて、そのフードの特徴を飼い主さんが感じられるまで3か月以上かかることもあります。
健康トラブルの原因がわかりにくくなる
猫がお腹を壊したり、皮膚に炎症が起きたり健康トラブルが起きたときにフードをころころ変えていると、原因がつかみにくくなってしまう可能性があります。
フードを頻繁に変えたことが原因なのか、食物アレルギーがあるのかなどがはっきりしなくなってしまうことがあるのです。ただし、食物アレルギーの原因を見つけるために、症状を確認しながらフードを変えていくことはあります。
まとめ
猫のフードを1種類だけではなく、いろいろな種類を与えることにはメリットもありますが、デメリットもあります。
猫のお腹がフードに慣れないうちに変わってしまうとお腹を壊しやすくなる、フードの特徴を感じられない、健康トラブルの原因がつかみにくい、ということが心配されます。
また、猫は飽きっぽいと言われることがあるように、フードを頻繁に変えると食べないフードの種類が増えてしまうことも問題です。こういったことがあることを踏まえてフード選びをしましょう。