なぜ紙袋が好き?
猫ちゃんと一緒に暮らしていると、放置していた紙袋に勢いよく頭から突っ込んで遊んでいる光景をみかけたことはないでしょうか。微笑ましい光景ですが、なぜあんなに夢中になって紙袋に向かっていくのか不思議に思ったことはないでしょうか。猫ちゃんの習性とからめてお伝えしていきたいと思います。
1. 狭いところが好きだから
猫ちゃんは本来の野生の習性で、狭いところが好きという特徴があります。敵から身を隠せる安全を確保するためだったり、獲物を確実に仕留めるために身を潜ませることもできるので、本能から落ち着くのです。
そのため紙袋には「狭い場所」という絶好の環境が用意されていますので、猫ちゃんは好んで入りたがります。また単独で生きていく猫ちゃんにとって、一人になれるパーソナルスペースはとても大切です。ストレス軽減にもつながりますので暗くて狭く、一人になれる紙袋は猫ちゃんにとって、落ち着くことのできる大切な場所でもあるのです。
2. 遊ぶため
これも野生の名残であり獲物(ターゲット)の音を聞き取って、どのように距離をつめて仕留めるかを判断する有力な手掛かりになるからです。その習性により紙袋のカサカサといった音が、猫ちゃんのお気に入りとなります。
遊び道具として見ることができるので、一人遊びをしているとき、飼い主さんはなるべく放っておいてあげましょう。飼い主さんと遊びたいときは猫ちゃんは自ら近寄ってきますので、一人遊びをしているときは、まだ一人で遊んでいたいという現れでもあるのです。
3. 噛み心地が好みだから
紙袋の紙は、なかなかの厚手のものを使われていることが多いです。普通のコピー用紙などに比べると、しっかりしたつくりの紙なので、これは猫ちゃんにとって噛み心地が良いのです。
美味しいわけでは決してないのです、噛んだときにバリっと独特の歯が食い込む感覚が、猫ちゃんのお気に入りとなるのです。この感覚が忘れられなくて、猫ちゃんの中にはすっかり紙袋の虜になってしまう子もいます。
まとめ
今日のねこちゃんより:王子郎♂ / 1歳 / ミヌエット / 4.8kg
猫ちゃんの独特の習性と感性により、紙袋の魅力に気づいていることが分かりました。お手軽な遊び道具にもなるので、たまには用意してあげましょう。ただし、紙袋の紙を誤って食べてしまうと、猫ちゃんの体に良くありませんので、飼い主さんの監視の下が賢明でしょう。