猫ちぐらについて 値段や入手方法、材料と自作など

猫ちぐらについて 値段や入手方法、材料と自作など

大人気の猫ちぐらをご存じでしょうか?猫ちぐらとは、新潟県や長野県でむかしから作られてきた民芸品です。わらを編んで作った、猫のベッドのことで、ドーム型のものが一般的です。この猫ちぐら、現在大変な人気で1年待ちのところもあります。それだけ待っても欲しくなる猫ちぐらとはどんなものなのか、ご紹介します。

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猫ちぐらとは

猫ちぐらとは、新潟県関川村でむかしから作られてきた、伝統的な民芸品です。長岡市小国町、また新潟県津南町から長野県栄村一帯の、秋山郷と呼ばれる地域などでも作られています。雪により農作業ができなくなる冬場に、農家の人たちが副業として製作していたそうです。

猫ちぐらに入っている猫

新潟の方言で「カゴ」、関川村の方言で「ゆりかご」を意味する「ちぐら(稚座)」という名の通り、猫ちぐらとは猫のゆりかご、ベッドのことです。形状はドーム型のものがよく知られています。

もともとは人間の赤ちゃんを仕事中にもあやせるように作られたものが、いつの頃からか猫用に転用されていったのだとか。江戸後期にはすでに使われており、大正時代にはもう現在のような猫ちぐらがあったとも言われています。ちなみに関川村では「猫ちぐら」、小国町や秋山郷では「猫つぐら」と発音されます。

猫ちぐらの値段

猫ちぐらの材料

  • 1匹用の猫ちぐらが23,000円
  • 2匹用の猫ちぐらが26,000円
  • 飾り用の猫ちぐらが10,000円

関川村猫ちぐらの会で販売されているものは、飾り用が10,000円から、猫1匹用は23,000円、2匹用が26,000円となっています。また、同じデザインで入り口を広めに設けた犬ちぐらも販売されています。

この猫ちぐら、現在猫の飼い主さんたちの間で大評判となっています。しかし、職人さんがひとつひとつ手作りで仕上げるため、完成させるまでに約1週間かかり、大量生産はできません。

猫ちぐらの注文を受け付けている「関川村猫ちぐらの会」のサイト上では、注文から納品までに3ヶ月~1年かかる予定とのことです。(2018年3月20日現在)

猫ちぐらの魅力

ワラに寝っ転がる猫

大人気の猫ちぐら、そのメリットを見ていきましょう。

  • 夏は涼しく冬は暖かい
  • 素朴で可愛らしい外観
  • 頑丈で長持ち
  • 猫ちぐらでくつろぐ猫がカワイイ

夏は涼しく冬は暖かい

生産されているお米の90パーセントが、良質なコシヒカリだという関川村。関川村産猫ちぐらの材料は、天然の稲わらです。稲わらは通気性があり保温性も優れているため、夏は涼しく冬はポカポカな環境が期待できます。さすがは冬の寒さが厳しい地域で生まれたお品です。寒さが苦手な猫たちにとっては、まさに天国のような寝床ですね。

素朴で可愛らしい外観

どこか懐かしさを感じさせるわらの、素朴で暖かな色味と、コロンと丸いフォルムが相まってとても可愛らしい猫ちぐら。シンプルなので、どんなお部屋に置いても、浮いてしまうことなく溶け込むことでしょう。心が落ち着くわらの香りも魅力的ですよね。日本人のみならず、外国のかたたちにも「最高にクール!」と高評価です。

また、やや緑がかった若いわらで編まれた猫ちぐらは、時間が経過するにつれて、変化する色や香りを味わうという楽しみ方もできるようですよ。猫だけでなく、飼い主さんにも嬉しいですね。

頑丈で長持ち

わらで丁寧に編み込まれた猫ちぐらは、万が一猫に爪とぎをされたとしても簡単にボロボロになることはありません。多少の毛羽立ちや傷は仕方がないでしょうが、良いものを末永く愛用できるところも人気の理由です。しかし、猫ちぐらをさらに長持ちさせるためにも、猫には別に爪とぎできる場所を作ってあげてくださいね。

とくに、力が強く繊細な作業ができる人が編み込むと、編み目がそろい、自然と編み込まれるわらの量が増えるため、がっしりと重く、安定感のある猫ちぐらができるそうです。

関川村猫ちぐらの会で販売されている猫ちぐらは、購入者とその猫が長く愛用できるよう、作業工程の最後に、秘密のひと手間をかけるのだとか!それが何なのかは企業秘密のようで、一切公開はされておりませんが、とても気になりますよね。

猫ちぐらで寛ぐ猫がカワイイ!

機能やインテリア性以外の部分で飼い主さんたちに好評なのは、猫ちぐらに入っている時の猫の愛らしさです。猫ちぐらの入り口からチョコンと顔を出した愛猫に、メロメロになる人続出中です。ネット上にも、猫ちぐらで寛ぐ、可愛らしい猫たちの写真が溢れています。

猫ちぐらの自作や類似品

猫ちぐらを自作する人

猫ちぐらを自作する人も現れる

うちの猫にプレゼントしたいけれど待てないという人も多いことでしょう。そんな人たちの中には、自分で猫ちぐらを作ってしまったという器用な人も!今では猫ちぐらの作り方を解説した書籍が出版されていたり、講習会が開かれていたりもしています。

猫つぐらの作り方: 藁や紙紐で編む猫の家
1,620円(税込)

川崎市立日本民家園で販売されている、「民具のつくり方」シリーズという冊子に「猫ツグラ」の製法が書かれたものもありますが、こちらは主な対象者として「わら細工の経験者」を想定しているようです。素人には少しハードルが高いかもしれませんね。

類似品は品質に注意

また、ネットショップなどでは猫ちぐらの類似品が多く売られています。呼び名も、ペットちぐら、猫ハウス、ドームハウスなどメーカーによって異なります。オーソドックスなかまくら型のものから、天井の上にベッドが付いているもの、屋根のないオープン型のものなど、デザインもさまざまです。

材料もトウモロコシの皮やい草でできたもの、樹脂製で丸洗いが可能なものとバリエーションにとんでいます。値段も安いものだと3,000円台くらいから買えますが、強度や耐久性を疑問視する声も多いので、じっくりと吟味して選びたいですね。

ふるさと納税の返礼品で手に入れる方法もある

今話題のふるさと納税の返礼品にも、猫ちぐらを見かけるようになりました。長野県飯島町、山口県美祢市、大分県国東市などの返礼品として出ているようなので、ご興味のあるかたは一度調べてみてはいかがでしょうか。

まとめ

猫ちぐらと猫と飼い主

猫も大満足、飼い主さんも納得の猫ちぐら。「なんとか手に入れたい!」と思ったかたも多いのではないでしょうか。大人気の猫ちぐらですが、他の民芸品の世界と同じように、高齢化の影響で職人が減少、後継者不足も課題とのこと。

注文してから数年待ちという状況の背景には、こういった深刻な問題も絡んでいます。猫ちぐらの会では後継者の育成も行っているようです。猫ちぐらが注目を浴びることで、良質な民芸品が、次の時代まで残っていくきっかけになると良いですね。

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