猫に飽きられたときに飼い主が取るべき行動5つ

猫に飽きられたときに飼い主が取るべき行動5つ

猫は好奇心旺盛です。特に若い猫は、我々の予想を越えるような物事に関心を持ち、その関心事が次から次へと移り変わります。そのような飽き性の猫と飼い主さんはどのように向き合えば良いのでしょうか?今回は飽きやすい猫との関わり方についてご紹介いたします。

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猫は飽きっぽい!!どう対応すればいい?

そっぽを向く猫

つい先ほどまで夢中で遊んでいたかと思うと、突然飽きてしまう。猫と暮らす中で、このような経験はないでしょうか?また遊びに限らず、食事の面でも飽きやすく、フードを食べなくなってしまうという悩みを持っている飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

猫は、短期的には自分の世界に入り込んで集中できるものの、飽きやすい一面を持っています。そして、猫は好奇心旺盛で、次から次へと関心事に変化が見られます。そのような猫と接している飼い主さんは、戸惑う場面も多々あるでしょう。ここでは、愛猫に飽きられてしまったときの対処法をいくつかご紹介いたします。

1.スキンシップに飽きたらそっとしておく

甘える猫

猫は気まぐれです。撫でてほしいと要求してきても、いざ付き合ってあげると数分で飽きてしまいます。こちらとしては、せっかくならばもう少し触れ合いたいと思うところです。しかし、猫はそのような飼い主さんの気持ちはお構いなしです。この、よくあるシチュエーションにはどのように対応すればよいのでしょうか?

それは、残念ですが愛猫に合わせてこちらが引き下がることがベターです。スキンシップという場面では、飽きてしまったというよりも「満足した」という意味合いが強いのです。飼い主さんが自分の要求に応えてくれたことに喜びを感じ、そこでの関わりは短時間で十分に満足できるのです。だから、撫でている最中にふと離れてしまっても追いかけることは遠慮しましょう。

ここで無理に引き止めたり、追いかけて抱きあげようとすると猫パンチを食らう可能性があります。スキンシップを取っているときは、愛猫のしっぽの動きに注目しましょう。しっぽが、バタンバタンと激しく左右に動き、叩きつけるような仕草が見られたら「もう離して」というサインになります。「もう満足したから大丈夫」という意思表示に気づくことで、攻撃を受けずにすみます。

2.おもちゃに飽きたらひと工夫してみよう!!

おもちゃを狙う猫

愛猫がさぞかし喜ぶだろうと、期待して購入したおもちゃが予想以上に不評だった、ということはよくあります。また、お気に入りだったはずのおもちゃも数日間で飽きてしまうということも、いわゆる「猫あるある」でしょう。散々遊び尽くしたおもちゃであれば、また別のものを購入しても良い時期なのかもしれませんが、購入したばかりとなるともったいないですよね。猫がおもちゃに飽きてしまうのは、動きが単純でパターンが読めてしまっている可能性があります。

猫はとても優秀です。何度か遊ぶうちに手の内が読まれてしまいます。これは自動で動くものもそうですが、飼い主さんが動かすおもちゃの動きも無意識のうちに単調になりがちです。そこで、既存のおもちゃに新たなパーツ(鈴や紐など)を追加してみたり、飼い主さん自身が意識して動きを変更してみたりと工夫すると再び興味を示してくれることがあります。

動かし方に変化を付ける

例えば、今まで床を這わせていた猫じゃらしを壁に変更したり、布や新聞紙などを組み合わせて猫じゃらしの本体を隠すことも有効です。隠す場合は、敢えて大袈裟にカサカサという音を立てるとより効果的です。猫にとってこの音はネズミを連想させます。狩猟本能が刺激され、狩りをするような気分が味わえます。音の強弱は、猫の目の動き観察しながら調節してみましょう。瞳孔が大きくなり、目が丸くなるほど興味を持っています。そして、お尻を左右に振ったら突進の合図です。

このように、愛猫の反応を見ながら遊ぶことで、飼い主さん自身も気持ちが繋がったような嬉しい気分になるでしょう。ただし、突進されたときに怪我をしないようにおもちゃの持ち方には注意しましょう。また、猫が喜ぶおもちゃは既製品だけではありません。紙袋やダンボール、紙を丸めただけの即席のおもちゃを気にいる猫もいます。市販のおもちゃに飽きやすいと感じたら、身近なもので遊ばせてみましょう。その際は誤飲に気をつけましょう。

3.猫はグルメな動物!!時々味を変えてみよう!

ペットフード

猫は意外なことに、人間のように鋭敏な味覚は持っていません。では、なぜ猫はグルメな動物といわれるのでしょうか?猫は食事を味ではなく、香りで楽しんでいます。つまり、味覚ではなく嗅覚を喜ばせなければならないということです。猫が日頃食べているフードに飽きてしまうのには、次のような要因が考えられます。

猫が食べ飽きる原因

  • 風味が落ちてしまっている
  • 同じ香りのフードに嗅覚が慣れてしまっている
  • 食感に飽きてしまったなど

まず、フードの保存方法を、今一度見直してみましょう。香りが逃げていないでしょうか?特に、小分けのない大袋のフードは自然と香りが落ちてしまいます。その場合はひと手間加えましょう。食料保存用の袋を活用し、小分けにすることで風味の劣化を防ぐことができます。小分けタイプのものでも、食べ切りサイズでない場合は保存袋に入れることで空気の侵入を防ぎ、劣化を遅らせることができます。

保存方法を工夫しているのにも関わらず、以前に比べ食いつきが悪くなってしまった場合は香りに慣れてしまった可能性が考えられます。猫は豊かな香りとともに、その変化にも敏感です。人間も、たとえ好きな食べ物であっても食べ続けると飽きてしまいます。これと同様に、猫も常に同じ風味では飽きが来るのは自然なことです。

同じ系統のフードでも、異なる風味のものを食べさせたり、香りが強いウエットフードをトッピングに取り入れるなど、時々変化を与えることで良い刺激になります。これは香りに対する慣れだけではなく、食感に対する慣れにも対応することが可能です。

注意すること

ここでいくつか注意したいポイントがあります。それは、おやつを食べさせ過ぎないことと、たとえ猫用であっても煮干や鰹節を日常的に与えすぎないことです。これらは確かに、風味が良いので食に対する興味は確実に増すでしょう。しかし、「一般食」と呼ばれる項目の食品は間食にあたり、栄養を摂りすぎてしまいます。煮干や鰹節も、猫用だからといって日常的に食べさせすぎてしまうことで、尿路結石の原因に繋がります。

味に変化をもたらす場合は、必ず「総合栄養食」という項目の食品内で行いましょう。もしも愛猫が、持病の治療のために「療法食」の指示が出ているケースであれば慎重にならなければなりません。万が一飽きて食べなくなってしまった場合は、自己判断はせずに主治医の獣医さんに相談してください。

4.お手入れは素早く!そして飽きたら解放を

爪切りをする猫

猫は拘束されることが苦手です。ブラッシングや爪切りをする際は、致し方なく拘束することになります。そこで、お手入れの鉄則は「範囲を限定してスピーディに行う」です。爪切りの場合、一度に全ての爪をカットしようてすると時間がかかります。そこで全てではなく、範囲を決めて素早く済ませることが飽きさせないコツになります。そして進める中で、身をよじる仕草が見られたら解放しましょう。

ブラッシングのコツ

ブラッシングにおいても、毛玉ができやすい脇の下・腹部・顎の下などを中心に範囲を決めて行い、翌日に全体をブラッシングして整えるなど、拘束時間を短縮することが大切です。これは、飽きることに対する予防策以外にも、お手入れが嫌なこととして定着してしまうことを防ぐことができます。

長毛種の猫の場合は毛玉ができやすいうえに、グルーミングによって飲み込んでしまった被毛が胃や腸に詰まってしまう、毛球症という病気になるリスクがあります。それを予防するためにブラッシングは必須です。飽きさせずに、嫌な思いを極力させないように心がけましょう。

5.キャットタワーは窓際がおすすめ!

リラックスする猫

猫は高所から観察することを好みます。これは野生の名残が関係しており、見晴らしの良い場所から周囲を観察することで、天敵の接近に備えています。室内で生活している猫にも、野生の本能が備わっています。よって、上下運動が可能なキャットタワーは猫らしい生活を送るうえで便利なアイテムになります。高さは愛猫の猫種や年齢に応じて合うものを選ぶと良いでしょう。

オススメの設置場所は

大事なポイントは設置場所です。万人受けならぬ万猫受けする場所は、適度に陽の当たる窓際です。今現在、別の場所に設置していてオブジェ化してしまっているならば窓際に移動させてみましょう。窓際からはたくさんの情報を得ることができます。

風によって揺れ動く木々や、鳥のさえずり、または近所の猫や犬と窓越しにお喋りすることもできます。何の変哲もないキャットタワーでも、窓際に置くことで良い刺激になるのです。ただし、日差しの強い夏場はキャットタワー周辺が暑くなる可能性があります。陽が当たりすぎないようにカーテンやよしずなどで工夫しましょう。

猫の脱走にご注意

そして、脱走にも細心の注意を払うようにしてください。室内で生活している猫にとって、窓際は興味を唆られる楽しい空間です。しかし、その刺激を受けて外に出たいとは考えていません。誤解から猫だけで外出させることはやめましょう。

猫の日常にも刺激が必要!

獲物を狙う猫

猫は犬ほど品種改良が進んでいない動物です。故に野生の本能が色濃く残り、今なおミステリアスな雰囲気を醸し出しています。猫は人間の生活に適応しつつも、猫本来の習性が時々顔を出してしまうことが多く見受けられます。その本能的な行動を全て制限されてしまうとストレスを感じ、健康面で良好とはいえない状況に陥ってしまいます。

好奇心旺盛な猫にとって、刺激のない単調な生活を余儀なくされることは、それ自体に飽きがきてしまいます。そこで猫を家族として迎える場合は、猫の習性を活かした活動を取り入れることでストレスの軽減につながります。ここからは、猫にとって良い刺激になる生活についてご紹介いたします。

室内で狩りをしよう!

ネズミを模したおもちゃを操ったり、投げたりすることで狩猟本能が刺激されます。また、紐を用いて敢えて天敵である蛇の動きを真似ることで、野生の本能から戦うことを覚えるようになります。自ら戦略を立てて勇敢に戦い、天敵を倒すことで自信にも繋がります。

天敵を真似る遊びをする際は、あくまでも正面から迫るようにしましょう。一時期話題になっていた「背後にきゅうりを置く」行為は、過剰になれば良い刺激ではなくストレスになってしまいます。ここで大切なことは、猫らしい生活を楽しく経験させてあげることです。

紙袋やダンボールで穴ぐら体験をさせよう!

猫が狭い場所を好むのは、かつて穴ぐら生活を送っていたことが背景にあります。そして実際に、狭くて暗い場所を求め、電化製品の裏側や家具の隙間などに侵入してしまうことがあります。これらの場所は掃除機のノズルが入りにくく、埃が溜まりやすい場所です。また、猫が侵入することを想定して、毎日家具を移動させて隅々まで掃除をすることは現実的ではありません。

そこで、予め穴ぐら体験ができるものを用意してあげましょう。ダンボールや紙袋など、身近にあるもので十分です。お気に入りの穴ぐらができれば、自然と家具の隙間に入り込むことがなくなります。

上下運動だけではなく走ることも意識しよう!

猫は上下運動以外にも、平坦な場所を走り回ることもストレス発散になります。一軒家であれば、走りやすい空間を確保するだけで自由に走り回ることが可能になります。集合住宅の場合は、騒音のトラブルが懸念されるため、そのままでは難しい場合もあるでしょう。

防音効果や周りへの配慮をする

そこで、絨毯やマットなどを活用してワンクッション置くようにしましょう。これだけでも直接フローリングの上を走り回るよりは消音効果があります。また、猫自身の関節にかかる負担も軽減させることができます。常に誰かが在宅している環境であれば、周囲の家庭に迷惑がかかりにくい時間帯を狙って走らせてあげましょう。それが困難な場合は音に対する策を講じたうえで、短期的に走らせるようにしましょう。

ご近所の方とコミュニケーションが取りやすい環境であれば猫がいること、時々走ることがあることを伝えておくことで、より生活しやすくなります。そして、何かあれば遠慮なく申し出てほしいと挨拶しておくと良いでしょう。一日の中で、短時間でも思いっきり走り回ることで真空行動と呼びばれる問題行動を予防することが可能になります。

真空行動とは

真空行動とは、特別刺激になることがないのにも関わらず、突然思い立ったように全力疾走をする行動です。主に若い猫に見られ、有り余ったエネルギーを発散するために行われます。走ることも含め、全身を使って運動をすることで上手にエネルギー消費を促してあげましょう。

高齢の猫に刺激は要注意!

眠る猫

若いうちは、適度な刺激と本能に沿った行動が取らる環境で生活することで退屈をしのぐことができます。しかし高齢期の猫は、刺激よりも穏やかな生活を望んでいます。猫の場合は、7歳を過ぎると徐々に眠ることが多くなります。しかし、退屈を感じることはありません。

健康でいながらも、のんびりと過ごすことに幸せを感じているのです。一般的に、猫は10歳になると高齢猫と呼ばれるようになります。愛猫が高齢期に達してからは次のようなことに気をつけましょう。

高齢期猫の注意点

  • 故意に子猫を迎えない
  • 激しい遊びをしない
  • 高所に注意する
  • 床ずれに気をつける
  • 過度に刺激しない

人間の場合は、高齢になっても適度に子どもや若者と接する機会があることで良い刺激になります。猫の場合も、子猫の世話をすることが喜びに繋がるのではないかと思いがちです。しかし、それは大きな誤解です。先住猫が6歳頃までに子猫を迎えた場合は、落ち着いた年齢でありながらも、ある程度は子猫に付き合うことができます。しかし、10歳を超える高齢猫がいる家庭では故意に子猫を迎えてはいけません。

穏やかに過ごしたいと願う先住猫に対して、子猫は活発に動きまわります。これが先住猫にとっては大きなストレスになってしまいます。やむを得ない状況で子猫を保護した場合を除き、新たな子猫を迎えるのは控えましょう。保護した場合は、可能であれば別室で生活させてあげるとお互いにストレスなく過ごすことができます。

猫の年齢に合わせた配慮を

高齢の猫に対しては基本的に退屈を心配する必要はありません。それよりもストレスに繋がるような刺激に気をつけてあげましょう。過度な刺激になるようなことをなるべく避けるように心がけましょう。また、

些細なことではありますが、高齢になると猫でも高所に気をつけなければなりません。若い猫と同じような感覚で登っているつもりでもバランスを崩してしまったり、降りられなくなってしまうことがあります。足腰が極端に弱ってきたと感じたら、頃合いを見てキャットタワーを片付けるようにしましょう。

また、激しく走り回ることやジャンプするなどの行動も、関節や心肺機能に負担がかかります。猫の年齢に応じてゆったりと過ごすようにしましょう。そして、退屈という項目からは逸れてしまいますが、高齢期に達したら床ずれにも注意しなければなりません。。寝返りが思うようにできなくなってしまったら、飼い主さんが手助けをしてあげましょう。身体能力が優れている猫でも、高齢になれば様々な変化が起こります。その変化を受け入れて、安心して過ごせる環境を整えるようにしましょう。

まとめ

景(カゲ)

人間の子育てと猫の子育ては大きく異なります。人間の場合は、ある程度忍耐強く集中できるように促す必要のあることであっても、猫にそれを求めるには限界があります。猫の飽き性は、個性であると受け入れることが大切です。そして、その特性を理解したうえで上手に向き合うことが、良い関係を築くためには必要です。

ひと工夫することで継続できる部分は続けさせ、お手入れやスキンシップのように、ある程度のところで猫自身が満足したと感じている部分に関しては、自由にさせてあげることも重要なのです。愛猫の興味や関心に目を向けて、より楽しい猫生になるようにサポートしてあげてください。

人間の子育てと猫の子育ては大きく異なります。人間の場合は、ある程度忍耐強く集中できるように促す必要のあることであっても、猫にそれを求めるには限界があります。猫の飽き性は、個性であると受け入れることが大切です。

そして、その特性を理解したうえで上手に向き合うことが、良い関係を築くためには必要です。ひと工夫することで継続できる部分は続けさせ、お手入れやスキンシップのように、ある程度のところで猫自身が満足したと感じている部分に関しては、自由にさせてあげることも重要なのです。

愛猫の興味や関心に目を向けて、より楽しい猫生になるようにサポートしてあげてください。

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