猫が顔の近くで寝る心理は?
猫がなぜか飼い主さんの顔もとにやってきて側で眠ることがありますよね。「どうしてそんな真ん前?」と思ってしまいがちですが、これには猫のいくつかの心理があるようです。その理由についてご紹介します。
1.まだ子猫の気持ちがあるから
猫が飼い主の顔の近くで寝るのは、子猫の気持ちが抜けていないのかもしれません。飼い主さんのことを母猫だと思っているので、顔の近くにいる事で安心して眠ることができるのです。
猫はパーソナルスペースを大切にし、一定の距離を保ちたがる生き物なのですが、飼い主の顔の近くで眠るということは、飼い主を信頼しているという証です。
早くから母猫と引き離された猫や発情前に去勢手術をした雄猫は、子猫気分な子が多いので、成猫になってからでも飼い主の顔の近くで寝ることを続けたりするのです。
2.甘えん坊だから
猫は気まぐれで自由に生きる動物ですが、いつも一緒にいてくれる飼い主さんのことが大好きです。飼い主を信頼しきっている猫ちゃんは眠たくなると飼い主に甘えたくなったりすることがあります。
飼い主さんの視界に入る場所へ行ってゴロゴロと喉を鳴らしてみたり、ニャーンと甘い声で鳴いたりすることもあります。そのような仕草をしたときには猫が満足できるよう、たくさんスキンシップをとって甘えさせてあげましょう。
3.飼い主さんの寝相が悪いからかも
猫は飼い主さんと一緒のベッドやお布団で寝ることもあります。しかし、あるときから決まって顔の近くで眠るようになることもあるかもしれません。
それは実は「飼い主さんの寝相が悪い」ことが原因になっていることも考えられます。足元で寝ていると蹴られてしまったり、飼い主が寝返りをしたときに踏まれてしまった経験があるのかも。
4.信頼関係があるから
猫は縄張り意識も強く、パーソナルスペースを大切にしたがる動物です。
縄張りに知らない人が入るとパニックになったり、怒ってしまったりすることもあるものですが、無防備に飼い主さんの側で爆睡をしたり、顔の近くで眠ったりするのは信頼関係があり飼い主さんのことが大好きだからです。猫のパーソナルスペースを共有できる相手は本当に限られた人しかいないんですよ。
猫の寝場所で飼い主との信頼度が分かる
実は猫の眠る場所によって飼い主さんとの「信頼関係がどのくらいあるのか」ということを知ることができます。その眠る場所による信頼度についてご紹介します。
顔の真ん前や顔の上
猫ってたまに顔の上で眠っていることってありませんか?飼い主さんの顔に乗ったり、顔とくっついてしまうくらいの近くで寝るのは飼い主への信頼度が100%あるということです。
猫はもともと単独行動を好むことや、いつも警戒心を抱いていることから、普通であれば自分の決まった安心できる場所で眠るのですが、普段から飼い主さんの目の前で眠るのであれば、飼い主さんに対して安心をしきっているという証拠です。
むしろ、単独行動を好むはずなのに飼い主さんがいる方が安心して眠ることができるほど飼い主さんのことが大好きなのでしょう。
飼い主さんのお腹らへんや足元で眠るとき
お布団で猫と一緒に眠ることもあるかと思いますが、猫がお腹や足元などの下らへんで眠るときには「80%程度の信頼度がある」ということになります。
信頼度に関係なくただ、暖かいから足元に行くだけの可能性もあるのですが、ある程度の距離を保ちながら一緒に寝てくれるのは信頼度はある程度あるということでしょう。やはり、飼い主さんの近くで眠ることで安心ができるのですね。
布団に乗らないが頭元にいる
一緒のお布団には寝てくれないのですが、頭の上などで眠っている猫もいますよね。そんな猫と飼い主さんの関係は「40%程度の信頼度」があるでしょう。
しかし、頭元で寝て飼い主さんを見ているということは立ち位置的に「飼い主さんを格下」だと少し舐めてしまっていることもあるかもしれません。日頃からスキンシップをとるなどして今以上に信頼関係が築けるように工夫してみてくださいね。
まとめ
猫が飼い主さんの顔もとで眠るときには「甘えたいから」「母猫だと思っているから」「信頼関係があるから」「近づきたいけど寝相が悪いから」などということが考えられます。猫の寝場所によって信頼関係がどのくらいあるかが分かるなんておもしろいですね。