猫がどいてくれないときに考えられる心理
猫って「邪魔だなあ」と思う場所や、「動いてよ...」と飼い主さんが嘆いてしまいそうな場所を陣取って寝ているようなこともありますよね。実はこのように猫がどいてくれないときには、いくつかの心理があるようです。その心理について詳しくご紹介したいと思います。
①ここが自分の場所だから
猫は「何でそこなの?」「そこはやめてよ...」と言いたくなってしまうような場所に寝て、飼い主さんが声をかけようが少し優しく押してみようが、無反応に爆睡していることもありますよね。猫に何をしても場所をどいてくれないのは、「そこがお気に入りで自分の場所だと思っているから」ということが考えられます。危険な場所でなく、猫が気に入りそうな場所なのであれば飼い主さんが諦めて譲ってあげるようにしましょう。
②暖を取っているから
猫は寒がりな動物です。そんなとき自分が寒いと感じると「暖を取るために」暖かいと分かっている場所へ移動をして、まったりと過ごすことがあります。
例えば、窓辺などがあげられます。飼い主さんが植物を置いていたり、小物があったりするから「どいてよ〜」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、猫を優先的に考えて気に入っていていつも場所を取るようなところがあれば、できるだけ片付けて過ごしやすいようにしてあげましょう。
③見下しているから
猫がテーブルやイスに乗ってしまい、飼い主さんが「どいてよ!」と思うことがありますよね。猫界では立場が強い物ほど上の場所にいるという事があります。そのため「飼い主さんはそこでいいだろう?」と見下しているということも考えられます。
④構ってもらえるのを知っているから
猫に「動いてよ」と強く思ってしまうのが、書類や新聞紙、本やパソコンなど、飼い主さんが作業をしている手元に乗っかって動かなくなってしまうときですよね。「何でよりによってここに寝るの?」と思ってしまいますが、実はこれは猫が飼い主さんの手元にいれば「構ってもらえる」ということを理解しているので、わざとそのような場所を陣取りにくるんですね。
このようなときにはつい怒ってしまいそうになりますが、気持ちを汲んでコミュニケーションをとってあげるようにしてくださいね。
猫はどんな場所を陣取るの?
猫って「どうしてこんなところを?」と思ってしまいますが、飼っていると大体どのような場所がお気に入りになり、過ごすのかということを理解できるようになってきます。そのような陣取りあるあるについてご紹介したいと思います。
ベッドや布団
猫はフワフワとしていて暖かい場所が大好きです。特に飼い主さんの使っているベッドやお布団であれば、「飼い主さんの香り」もすることから安心して眠ることができるのでしょう。夜には「寝させてよ」となってしまいそうですが、猫を無理やりおろしたりせずに、仲良く半分こをして眠るようにしてくださいね。
イスやソファ
猫は高い場所を好む習性がありますので、飼い主さんが過ごすような場所を陣取ってしまうこともよくあります。これは野生で暮らしていたことが関係しており、猫は大昔山の木の上で休んだり見張りをしたりしていました。
高い場所であれば自分の縄張りを見晴らしよく見ることができたり、身近に危険が迫っていないか知ることができたりしたので、高い場所に登る習性があります。今でもこのようなことが関係していて、高い場所に登って飼い主さんの邪魔をしてしまうんですね。
パソコンや新聞紙の上
飼い主さんが作業をしているところに邪魔をしてきたり、どいてくれなかったりすることがありますが、これは飼い主さんが「ここだと、いつも側にいてくれる」ということを理解しているので、どかないようになってしまうんですね。
洗濯機や洗面台
猫は「掃除をしたいからどいて〜」と思ってしまったり「顔を洗いたいからどいて!」と思ったりすることがありますが、なぜか洗濯機や洗面台などを陣取ってしまうことがあります。これは、夏場などに熱いので体を冷やすためにひんやりした場所を求めて、そこに居座ってしまうんですね。
まとめ
猫は飼い主さんが邪魔だと思ってしまうような場所を陣取って、どいてくれないことがありますが、これはお気に入りの場所であったり暖を取っていたりすることなどが原因で動いてくれないようです。
もしこのようなときには無理やり動かしたりせずに、猫が過ごしやすいように環境づくりをしてあげてくださいね。