猫が思わず飛びつきたくなる理由
なんの前触れもなく、愛猫が飛びついてきて驚いたという経験はないでしょうか?心の準備ができていないと、本当にビックリしますよね?
なぜ猫は突然飛びかかるのでしょう。そこには猫らしい憎めない理由が隠されていました。今回は、思わず飛びついてしまう猫の気持ちを3つご紹介いたします。
1. 遊びたい!
子猫は、母猫やきょうだい猫とじゃれ合う中で力加減を学び、狩りの基礎を学習します。幼いうちはひとり遊びに夢中になるというよりも、誰かとじゃれ合いたいと思うのです。
猫は人を「体の大きな猫」と認識しています。だから、飼い主さんを親やきょうだいだと思うのです。「遊ぼう!」「喧嘩ごっこしよう!」という気持ちから、飛びついてしまうことが子猫や若い猫ではよくある現象です。
2. 狩りをしているつもりになる
猫は、紐や袋などを見ると飛びつきたく衝動に駆られます。これは狩猟本能によるもので、狩りをしている気分になっています。
ゴミをまとめるために袋を取り出したとき、荷造り用の紐を使用しているときに限って愛猫の襲撃に遭うと感じることはありませんか?これらは邪魔をするつもりなのではなく、獲物に見えているのです。
また、パーカーやスウェットの紐も同様の理由から飛びついてくることがあります。いずれにしても飼い主さんに対する敵意はありません。
3. だって動くんだもん!
パソコンを操作する手や文字を書く手、無意識に動かしている足に猫が飛びかかることがあります。実はこれも狩猟本能によるものです。
先ほどは紐や袋など、明らかに獲物の要素がありそうなアイテムでしたが、人間の手足も動いていることで獲物に見えてしまいます。これはエスカレートすると怪我をする恐れがあるので、故意に手足を使って遊ばせることは好ましくありません。
痛い思いをする前に、おもちゃを用いて遊ばせる癖をつけるようにしましょう。
来るぞ来るぞ!猫が飛びかかる前兆
冒頭で「前触れなく」と紹介しましたが、猫が飛びかかる際にはある前兆が存在します。身体能力が優れている猫でも、ジャンプをするには準備が必要だからです。次に紹介するような動作が見られたら、まもなく飛びつく合図になります。
黒目が大きくなる
猫の瞳孔(黒目部分)の動きはわかりやすく、瞳孔の大きさによって印象が変わります。より多くの光を取り入れるために瞳孔を広げている状態、いわゆる黒目がちになっている表情はとても愛らしいものです。
しかし可愛らしさとは裏腹に、黒目がちな目は興奮を表しています。黒目が大きくなったときは飛びかかる前兆なので、心の準備をしておきましょう。くれぐれも顔を近づけないようにしてください。
お尻がモゾモゾ動く
身をぐっと小さくし、お尻を持ち上げたらいよいよ飛びつこうという姿勢です。さらにモゾモゾと左右にお尻を振ることで助走をつけています。ここまで来たら秒読みです。本気的に飛んできます。
子猫はまだまだ不器用なところがありますが、ある程度体が発達すると見事なフォームで飛びついてきます。
まとめ
今日のねこちゃんより:ぴあの♂ / 2歳 / 雑種(ミックス) / 5.5kg
猫が好きな方は飛びついてくる猫も可愛らしいと思えるのですが、苦手な方にとってはまさに恐怖の瞬間でしょう。でも、敵意はないのでその点は安心してください。
猫が飛びつく習性や、狩猟本能は遊びにも活かせます。日頃から狩りごっこをしていると、不用意に飼い主さんに飛びかかる頻度が減少します。猫にとってもストレス発散になるので、楽しんでみてください。