猫が激しくのはなぜ?
猫も時々火がついたように鳴くことがあります。あまり激しく鳴いていると心配になりますよね。ここでは、猫がまるで赤ちゃんのように大声で鳴いているときの心境についてご紹介いたします。
発情によるもの
猫が「アオーン」と激しく鳴くのは、主に発情によるものです。猫の社会では、女性(メス猫)が鳴き声を発することで相手を誘惑します。恋のシーズンにオス猫が激しく鳴くのは「鳴き合い」といい、誘いを受ける順位を決めるためです。
完全室内飼育である場合、主に鳴き声で悩むのはメス猫の方です。個体差はあるものの、発情中の鳴き声は睡眠をも妨げるレベルになることがあります。対策としては繁殖を望まない場合、避妊手術を受けることです。メリット・デメリットを理解して、納得した上で検討してみましょう。
飼い主さんを必死に探している
甘えん坊の猫は、飼い主さんの姿が見えなくなると不安になってしまうことがあります。そして、必死に捜しまわる過程で鳴き叫ぶのです。飼い主さんからすれば、ほんの少し別室にいただけなのにと思いますが、猫にとっては深刻なのです。
激しく鳴いたり、手当たり次第物を破壊したりする行動、被毛が禿げてしまうほど過剰に毛繕いをする場合は、「分離不安症」である可能性があります。
日頃から程よい距離感を保ちつつ、一緒に遊ぶ時間を確実に作ることで安心してくれます。また、分離不安症の場合は問題行動をしている際は構わず、落ち着きが見られたら相手をするように心がけましょう。
空腹を訴えている
幼い頃から人と暮らしている猫は、食事は飼い主さんが用意してくれることを理解しています。だから、空腹になると鳴くのです。
これが食事時であれば応じても問題はありません。しかし、それ以外のタイミングで応じてはなりません。猫は賢い動物です。鳴くたびに食事やおやつを食べさせてしまうと、行動がエスカレートしてしまいます。
さらに肥満のリスクがあります。肥満は愛猫が健康に生きられる時間を奪いかねません。心を鬼にして適切なタイミングを守りましょう。
膀胱炎や尿路結石などによる悲痛
トイレには頻繁に行くものの、尿があまり出ない。そして、これに加えて激しく鳴くのは病気のサインかもしれません。
膀胱炎や尿路結石は大変苦痛を伴う病気です。特にオス猫が尿路結石を発症した場合は、早期発見が重要です。これらの症状があれば、迷わず動物病院を受診するようにしてください。
認知症によるもの
認知症は人間だけに起こる病気ではありません。猫も認知症になります。そして猫の場合は、何度も同じことを言う代わりに、昼夜を問わず鳴いてしまうという症状が見られます。
認知症の症状の悪化の背景には「強い不安」があります。愛猫が心穏やかに過ごせるように、できるだけ大きな環境の変化を避け、優しく声かけするようにしましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:景(カゲ) / ♂ / サバトラ / 4.9kg
猫が大きな声で鳴く理由は多岐にわたります。それほど心配のないものもあれば、病気による苦痛から鳴いているケースもあります。明らかな異変が感じ取れる場合は、かかりつけの病院に相談しましょう。