子猫が鳴き止まない理由とは?対処法や注意点を紹介!

子猫が鳴き止まない理由とは?対処法や注意点を紹介!

子猫が鳴き止まないとき、寂しさや不安、ストレスが原因の場合や、空腹や遊びたいというような要望があるなど理由はさまざまです。この記事では、鳴き止まないときの対処方法や、守ってほしい注意点も紹介しています。

子猫が鳴き止まない理由

上目遣いで鳴く子猫

初めて子猫を迎え入れてみたら、鳴き続けることが多く何をしてあげればいいか困ってしまう飼い主さんもいると思います。子猫も人間の赤ちゃんのように、寂しさや不安、ちょっとした違和感やストレスで鳴く動物です。

また、お腹が空いた、トイレを使いたいけど汚くて嫌だ、もっと遊びたい!というような要求を満たしてほしくて飼い主さんへ知らせるために鳴くこともあります。

鳴き止まない理由は状況によって変わってくるため、子猫の様子をよく観察しながらぜひ本記事を参考にしてみてください。

家に来たばかりの子猫は不安やストレスで鳴き止まないことがある

家に来て間もない子猫の場合、寂しさや不安を感じて、ストレスで鳴き止まない可能性があります。

今までは親や兄弟と寄り添って過ごしていたのに、急にひとりぼっちでケージで過ごすようになればとても寂しいですよね。

とくに、生後1〜2ヶ月ほどの母親が必要な時期の子猫であれば、寂しさや不安、命の危険を感じて鳴き続ける可能性が高いです。慣れない時期は寂しさから夜鳴きをすることもあります。

また、ブリーダーのもとやペットショップで過ごしていたり、野良猫として外で暮らしていたりしていた場合、突然環境が変わったことで不安やストレスを感じて鳴き止まないケースもあります。

鳴き続けることで近くにいるかもしれない親や兄弟に自分の存在を伝えているのかもしれません。さらに、不安になった自分を落ち着かせたり、構ってほしい・そばに来てほしいという想いを伝えるために鳴き続けているとも考えられます。

お腹が空いたことをアピールしている

空腹を伝えるために鳴き続けることもあります。子猫はお腹が空いたら母猫に鳴いてアピールするため、飼い主さんにむけて空腹を伝えていると考えられます。

子猫の時期は日々成長するためすぐお腹が空きます。そのため、空腹が理由で数時間おきに鳴いていると覚えておきましょう。そうすればなぜ鳴いているかわからず不安を抱えている飼い主さんも、少しは安心できるかと思います。

トイレやケージの中を掃除してほしいと訴えている

猫はきれい好きなため、トイレやケージ内が汚いと感じると鳴いて訴える場合があります。トイレに排泄物が残っているなら、掃除をしてほしいと鳴いているのかもしれません。その場合、おしっこやうんちを長い時間我慢している可能性も考えられます。

またトイレの中だけではなく、ケージ内も注意が必要です。猫の嗅覚は人間とくらべておよそ数万~数十万倍鋭いため、猫にしかわからない臭いにおいをキャッチしている可能性があります。

また、生後間もない子猫は、母猫に肛門をなめてもらい刺激を促してもらい排泄をします。そのため、うんちやおしっこをしたいときに鳴く場合があるため、まだ1人で排泄ができていないようならぬるま湯で濡らした柔らかい布で肛門をトントンして手伝ってあげてくださいね。

発情期の可能性がある

子猫でも、生後半年から1年で発情期が始まります。一般的にメスの発情はオスよりもはやいとされていて、さらに生まれた時期や個体差、環境によっては生後半年よりはやく発情期をむかえる場合もあります。

発情すると繁殖行動をとるために、まずメス猫が発情期独特の大きな声を出して鳴くようになります。その声をきっかけにオス猫も発情が始まり、メス猫と同じように発情期独特の大きな声で鳴くようになります。

ただし、初めての発情期をむかえる前に避妊・去勢済みの子猫の場合は、発情が原因で鳴き続けている可能性は低くなります。発情以外の理由で鳴いていると考えて見てくださいね。

子猫が鳴き止まない時の対処法

ごはんを食べる子猫

子猫が鳴き止まない時の原因を紹介しましたが、実際どのように対処すればいいのかわかりませんよね。まずは、ストレスになる原因を取り除くことが重要です。

子猫の衣食住に関わる環境を整えると不安やストレスを減らせますし、発情期によって鳴き続けることを防ぐには前もって手術をする必要があります。

すぐに対処できるものや、手術のような今後猫の一生に関わるような熟考してから行ったほうがいいこともあるため、状況に合わせて対応してみてください。

子猫の生活環境を整え不安やストレスを取り除く

迎えて間もない時期であれば、子猫が落ち着く環境をつくってあげましょう。たとえば、親や兄弟猫と一緒に過ごしていたときに使っていたタオルがあれば寝床に用意してあげてください。

ない場合は、やわらかいぬくもりを感じられるように毛布やぬいぐるみも活用する方法もあります。

以前使用していたトイレ砂やフードを使うと、ストレスがかかりづらくなるため切り替えずに引き続き同じものを使用してあげましょう。

夜になったら寝床になるケージの上からタオルをかけて視界を暗くすると安心して休めるため、ぜひ取り入れてみてください。

子猫の成長に応じて餌を与える間隔を変える

生後間もない子猫だと、夜中に空腹で目覚めて飼い主さんを起こすこともあります。しかし成長するにつれて空腹の間隔も長くなるため、徐々に飼い主さんの負担にならないようなペースでフードを与えるようにしましょう。

猫の個体差や生後何ヶ月かによってフードの量やあげる回数は変わりますが、キャットフードのパッケージに記載されている量を守ってフードを与えてください。

成猫では、朝夕2回が理想ですが、子猫は一度にたくさん食べられないので、少量を何度かにわけて与えましょう。

もし、夜中に起こされる状況が続くなら、夜ご飯を食べる時間がはやい可能性があるので、与える時間を遅くするなど様子をみながら調節してみてくださいね。

トイレやケージ内は常に清潔に保ち猫にストレスを与えない

トイレの中に排泄物がたまらないように、できれば一日に数回確認して排泄物が無い状態を少しでも長く保つようにしてあげてください。

ケージ内にトイレの砂が飛び散っていたら取りのぞいて、余裕があれば拭き掃除もすると臭い除去にもなるためおすすめです。

食べる回数の多い子猫は、排泄の回数も多くなります。ご飯をあげるとき、子猫と遊ぶときなど、ついでにトイレも一緒に確認するとこまめに様子が見られて清潔な状態が保てるのでおすすめです。

発情期の場合は適切な時期に不妊手術を行う

発情期は避妊(去勢)手術を行うことで抑えられます。そのため、発情期独特の鳴き声を発することもなくなります。一般的に手術が行えるのは生後6ヶ月からとされていますが、適切な時期については必ず獣医師と相談しましょう。

もし、子猫を産むことを望んでいる場合は、手術ができないため発情期を迎えることになります。発情期を迎える前に手術を受ける・受けないかで、猫の今後の生活環境も変わってくるため、どう判断したらいいか不安な場合はまず、獣医師に相談するのをおすすめします。

子猫が鳴き止まない時の注意点

抱っこされながら眠る子猫

鳴き続けるからといって必要以上の要求には応えないようにしましょう。ご飯を与えたあとに鳴いているからと、適量以上のご飯や追加でおやつをあげてしまうと、鳴けば貰えると認識し始めてしまいます。

遊んでほしい場合にも注意が必要です。鳴き続ければ何でも要望が通ると思うようになってしまい、飼い主が寝ている夜中に鳴き続ける恐れもあります。

ただし、迎え入れたばかりでまだ家に慣れていないような子猫は、不安が大きくて鳴いている場合があるので、抱っこをして落ち着くようなら甘えさせてあげましょう。子猫も環境に慣れて落ち着いて暮らせるとわかれば、少しずつ落ち着いてきて、必要以上鳴かなくなります。

環境に慣れてきた頃、鳴き続けているならぐっとこらえて無視をすることも大切です。鳴いているときにご飯をあげたり遊んだりするのではなく、決まった時間に行うようにしてメリハリをつけるようにしていくと良いでしょう。

ケガや病気の可能性もある!注意すべき鳴き方とは

肩で抱っこされる子猫

あまり鳴き続ける場合は、ケガや病気の可能性が考えられます。猫は基本的には我慢強い動物なので具合が悪くてもわかりづらいですが、子猫は傷みや体調不良が我慢できずに鳴き続けることがあります。

たとえば、ご飯を食べる時間になって与えても食べずに鳴き続けていたら注意が必要です。鳴き方も普段とはちがい苦しそうに鳴いていたり、よわよわしく鳴いていたり少しでも違和感があればすぐに動物病院を受診しましょう。

普段の鳴き声とちがうと気づくためにも、日々鳴き声を観察することが大切になります。さらにご飯や水分はしっかりとっているか、排泄はしていても下痢をしていないか、お腹がはっていないかなど、子猫の様子を毎日みることで、ちょっとした違和感から体調不良に気づけるようになります。

まとめ

鳴く子猫

子猫が鳴きやまない理由は、迎え入れたばかりであれば寂しさや不安が大きい可能性が高いです。環境に慣れてきてからは飼い主さんへしてほしいことがある際に鳴き続けていると考えられます。

子猫なので、母猫に甘えたい時期に引き離されているとたくさん甘えさせてあげることも大切ですが、どんなときにも応えてしまうと鳴けば要望が通ると認識してしまいます。

たっぷり遊んで可愛がって、ご飯も必要量を与えている場合は、我慢を覚えてもらうためにもときには無視をしてメリハリをもって接することも必要です。

ただし、普段と鳴き方がちがっていたり、苦しそうにしていたり、少しでも異変があればすぐに病院を受診しましょう。ささいな違和感に気づくためにも、日々子猫とスキンシップをとることも大切です。ぜひたくさん可愛がって触れてあげてくださいね。