子猫が鳴く4つの理由
夜に子猫が鳴く場合の主な理由として、
- 空腹
- 寒さ
- トイレ
- 寂しさ、不安
という4つの理由があげられます。それでは、ひとつひとつの対策を記載していきたいと思います。
子猫が鳴いている時の対処法
空腹で子猫が鳴く時
飼い主さんが夜寝る直前にエサを与えることを心掛けましょう。ただしエサの出しっぱなしは必要以上に食べてしまい、肥満の原因になるため、あまりよくないです。
寒さで子猫が鳴く時
飼い主さんのニオイがついてる毛布やタオル、小さい湯たんぽ等で寝床を整えてあげましょう。湯たんぽはやけどをしないようにタオルに包むなどの対策を施しておいてください。
トイレで子猫が鳴く時
猫はキレイ好きなのでトイレが汚れていると嫌がり、トイレを我慢することがあります。トイレはできる限り清潔を保つようにしてください。
寂しさや不安で子猫が鳴く時
寂しさや不安から分離不安という精神的な病気にも繋がることがあります。
飼い主さんと離れて一人になることに馴れることが一番で、鳴くたびにずっと構ってはいけません。遊ぶときは遊ぶ、とメリハリを持って猫に接していきましょう。猫は単独行動を好む生き物なので、必ず治る症状です。
このように、住み心地良く環境を整えたりメリハリを持って生活することを心掛けていても子猫が鳴く場合は、環境が変わったほか、母猫や兄弟猫たちと離れてしまったりしたことにより、戸惑い、不安な気持ちになっているのだと思います。猫は移動や環境の変化に強いストレスを受けやすい生き物なのです。
子猫が鳴くくらい不安で心細いときには決して怒鳴ったり、叩いたりしないでください。子猫の顔を叩いてしまって、ベッドの下から出てこなくなったケースもあるそうです。
ストレスで子猫が鳴く場合の対策
一人暮らしでも家族で飼っていても、昼間子猫がお留守番をしているのなら、運動不足が考えられます。一匹だけで部屋の中を歩き回るだけの動きでは運動不足になってストレスが溜まります。一匹だけだと日中は寝ている可能性が高いので、より遊び足りないでしょう。
やっと心待ちにしていた飼い主さんが帰ってきて、子猫が鳴くのは「遊んで!遊んで!」と訴えてかけているのだと思います。子猫は元気で体力が有り余っていますから、一緒に猫のおもちゃを使ってたくさん遊んであげると子猫のストレス解消になります。もちろん、留守中にも遊べるように、動くおもちゃを置いていたとしても遊んであげてください。
また、猫は上下運動さえできれば運動不足にはならないと言われています。ですから、猫を飼育する上で必要なのは、「広さ」ではなく「高さ」なので、キャットタワーやキャットウォークの設置によって運動不足の解消につながります。
猫は大変頭が良い動物で、人間でいうと2~3歳の知能を持っています。人と暮らすようになると、子猫は鳴くことで自分が何をしたいのか話しかけているのだと思います。一緒に暮らしていく中で上手にコミュニケーションをとっていけるといいですね。
なかなか子猫が鳴きやまない場合の対策
いつも以上に子猫が鳴いて、他に思い当たる理由もない場合には病気、又は発情期の可能性があります。
苦しそうに大きな声で頻繁に子猫が鳴く場合、体の調子をみましょう。食欲の有り無し、おしっこやうんちの回数、色の変化はないか、よく観察して獣医師に相談するのがいいと思います。
子猫が鳴くときいつもとは違う鳴き方で、ダミ声や大声で何度も繰り返す鳴き方は、発情期の鳴き方です。多くの猫は、春生まれであればその年の夏、夏生まれの猫であれば翌年の春先に初めて発情があります。期間は1~2週間で終わったと思うと、また始まります。
発情期は不妊手術や去勢手術を受けると収まります。手術を受けた猫はオス・メスともに太りやすくなる傾向がありますので、この点は食生活や運動不足に気をつかってあげた方がいいですね。
早朝や夕方に子猫が鳴く場合の対策
猫は夜行性の動物だと思われていますが、実は猫は明け方と夕方に行動する「薄明薄暮行動性(はくめいはくぼせいこうどうせい)」といわれる本能を持っています。
「薄明薄暮行動性」とは明け方には鳥たちが活動しだすとき間に合わせて、夕方はネズミや小動物が活動するとき間に合わせて狩りをするという行動性です。そのため、活発に活動するのが早朝と夕方になります。この時間に、子猫が鳴くのは遺伝子に刻まれた野生の行動です。
明け方と夕方が猫本来の活動時間(狩りの時間)だそうです。そのため朝早く、又は夕方に子猫が鳴くのは仕方ないことかもしれません。狩りの時間ですから、ただお腹がすいてエサを催促しているとも考えられます。
大変かもしれませんが、子猫の鳴く時間帯をよく観察してみてください。子猫は鳴くことで、飼い主さんに自分の要求を伝えているのです。難しいところですが、構い過ぎてもいけないし、放っておいて何かあってもいけないので、構い過ぎず、でも様子は見守るといったところでしょうか。
構い過ぎると、鳴けば何でもいうことを聞いてくれると子猫は学習してしまいます。完全に室内飼いの猫であれば、時間の経過とともに人間の生活リズムに合わせられるようです。
子猫が鳴く時についてのまとめ
昨今の猫ブームで猫の完全室内飼いが多くなっていますが、子猫の鳴き声に悩んでいる方も多いと思います。調べてみると、動物の本能というのは受け継がれていますし、それは人間の力ではどうしようもないことではないかと思いました。
しかし、縁があり家族の一員となった子猫とは平穏に暮らせるのがいいですよね。猫は満足しているとき、静かにゆったりとしている動物です。一緒に生活していく上で信頼関係を築いていきながら、子猫が鳴く理由に気づいてあげてください。仲良く愛猫と暮らしていけるよう、ほんの少しでも助けになれば幸いです。
40代 女性 あこ