噛む猫のしつけ① 好意を伝えて甘噛みしている場合
猫ちゃんが甘噛みしてくる理由には「飼い主さんの事が大好き!」という気持ちの表れの場合がとても多いので、これは飼い主さんとしては嬉しいですよね。
猫ちゃんは赤ちゃんの頃から親子または兄弟同士で甘噛みをし合い、学びながら育っていきます。心が通じ合っている猫ちゃん同士が甘噛みするという行動は一種の愛情表現として本能に刻み込まれているんです。
なのでこの場合はしつけどころか、ありがとうという気持ちを伝えたいですね。
噛む猫のしつけ② 狩猟本能から噛む場合
猫ちゃんは本来獲物を狩って生活する生き物なので、最初は飼い主さんに甘えていたけれど、大好きな飼い主さんの手が獲物に見えてしまい、思わず噛みついてしまうという事もあるんです。猫ちゃんにはまったく悪気はなく、もちろん飼い主さんに恨みがあるというわけでもありません。
これは本能なので、しつけるよりも飼い主さん自身が猫ちゃんの本能をくすぐるような動きをしないように気を付ける必要がありますね。
噛む猫のしつけ③ 子猫気分での噛む場合
猫ちゃんの甘噛みは子猫の頃からの癖という場合があります。これは吸いつき行動とも呼ばれ、離乳したにもかかわらず人の指や洋服などに噛みついておっぱいを吸うような行動を取る事で、いつまでも赤ちゃん気分でいるのです。
原因として1ヵ月以内などの早すぎる離乳が挙げられていますので、できるだけ長くお母さん猫ちゃんと過ごさせてあげて、母猫にしつけをしてもらうのがベストです。
噛む猫のしつけ④ 歯がかゆくて愛猫が噛む場合
猫ちゃんの乳歯は生後1カ月で生え揃い、3ヶ月~6ヶ月で生え変わります。なんと、抜けた歯は飲み込んでしまうことが多く、猫ちゃんの歯が生え変わるという事も初めて知ったという飼い主さんもいるのではないでしょうか?歯が生え変わる頃はなんだか歯がむずむずしてかゆく、噛むことがあります。
しつけの一環として、ぬいぐるみなどを用意しておいて、手を噛んだらすかさずおもちゃにすりかえると良いでしょう。
噛む猫のしつけ⑤ 力加減が分からない場合
猫ちゃんも人間と同じ様に、生まれてから様々な事をお母さんに教えてもらいます。なので、生まれてから早い段階でお母さんと離されてしまった場合、社会性が身についていない段階で飼い主さんの元に引き取られてしまいます。すると、じゃれ合いながら自然に覚えるはずの噛んだら痛いということを学習できていない場合があるんです。
このような理由で猫ちゃんが噛む場合には、飼い主さんがお母さん変わりになって根気強く教えてしつけてあげる必要があります。
噛む猫のしつけ⑥ 体調が悪い場合
猫ちゃんが噛むときに意外と見落としがちなのがこちらです。猫ちゃんは賢いので、心の奥では人間にはかなわないという事を知ってるようです。それでも猫ちゃんが噛んでくるのであれば、ケガをしていたり体調が悪いのかもしれません。猫ちゃんはプライドが高く、弱っているところを周りに見せないようにしたいので、家の中に落ち着く場所がない場合は飼い主さんを噛んだりして訴える事もあるようです。
こんな時にはしつけではなく優しくしてあげなくてはなりません。
噛む猫のしつけ⑦ ストレスを感じている場合
猫ちゃんはとても繊細なので環境の変化などにも敏感です。引っ越しなどの大きな環境の変化はもちろん、飼い主さんからしたらほんのちょっとの模様替えや、親しい友達の来客なども猫ちゃんにとっては大きなストレスになる場合があります。
また、飼い主さんの起きる時間や寝る時間がいつもと違ったり、いつもより外出の時間が長かったりするなども猫ちゃんにとってはストレスになってしまいます。そんな時に猫ちゃんはイライラして噛む場合があります。
そんな気分の時にバシバシとしつけてしまうのは逆効果ですので気を付けて下さい。
まとめ
猫が噛む時のしつけについてまとめてみましたが、いかがでしたか?一口に噛むと言っても色々なパターンがあり、一概に厳しくしつければいいというものでもありません。猫ちゃんが噛む時のそれぞれの気持ちをしっかり考えてあげて適切なしつけができるといいですね。