猫が本気で噛む理由としつけの対策

猫が本気で噛む理由としつけの対策

猫が本気で噛む場合、甘嚙みとは違って怪我をすることもあります。そのようなことを事前に防ぐために、この記事では猫が本気で噛む時の理由や対処方法について詳しく紹介していきます。「愛猫の噛む癖を直したい」という飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。

猫が本気で噛む時とは

本気で噛みそうな猫

猫は見た目がとても可愛らしいため、ついつい撫でてあげたくなる時がありますが、猫によっては人間に向かって本気で噛むこともあります。人間に慣れている飼い猫であっても、時と場合によっては本気で噛むことがあるのです。

甘嚙みと本気で噛む時の違いは?

猫が甘嚙みをしてくる時と本気で噛む時には、大きな違いがあります。それは「噛む時の強さ」です。甘嚙みの場合、猫は手加減して噛んでいるため、さほど大きな傷を受けるようなことはあまりありません。しかし、本気嚙みしてくる時は違います。猫が本気で噛んでくる時の強さは、約100kgあるのではなかといった意見も出ているほどなのです。

猫は本来であれば、鳥やネズミなどの小動物を捕まえて食べます。つまり、動物の皮や肉を簡単に噛み切れるくらいの強さは持っているということです。猫が本気で人間の皮膚に噛みついた場合、下手をすれば大きな怪我に繋がることもあります。可愛い顔とは裏腹に、実はとても強い力を持っているのです。

本気で嚙まれて傷を負った時は病院へ

猫に本気で嚙まれ重傷を負った時は、すぐに病院に行って手当てしてもらうことをおすすめします。また、噛む時に重傷を負わなかった場合でも、猫が噛んだ時に傷口から細菌に感染して、傷口の状態を徐々に悪化させたり、病気に発展したりすることもあります。そのため、猫に噛まれた後に異変を感じた場合も、早めに受診するようにしましょう。

猫が本気で噛むのをやめさせるには?

猫が本気で噛んでくるのをやめさせたいのであれば、まず大前提として「猫が嫌がることはしない」ということを徹底しましょう。人間が嫌なことをすれば、当然猫は自分の身を守るために攻撃に出ようと考えます。

人間が何もしていないにも関わらず噛みついてくるような時、猫に向かって言葉だけで「ダメ!」と注意しても猫にはそれがなかなか伝わりません。また、猫をたたくなどの暴力も絶対に禁止です。猫をさらに興奮させて、行動をエスカレートさせる原因にもなりかねませんし、人間に対する警戒心がより強くなってしまうため、やめましょう。一番効果的なのは、噛まれている時に大きな音を出す方法です。猫は音に対して、人間の何倍も敏感です。そのため、いきなり大きな音を出すとびっくりして行動がピタッととまる傾向にあります。

猫にとって大きい音は不快なものであるため「噛むと大きな音が出る」ということを覚えさせれば、本気で噛む癖を直すことができます。

猫が本気で噛む理由

人間の指を本気で噛む猫

猫が本気で噛むのには、ちゃんとした猫なりの理由があります。猫に本気で噛まれないようにするためには、噛む理由について把握しておくことも重要です。「飼い猫によく噛まれる」といった人は、以下の項目に心当たりはないか確認してみましょう。

気分が高まった勢いで噛む

実は必ずしも「本気で噛む=嫌な気分」というわけではありません。嬉しくてテンションが上がってしまったせいで、勢いで噛みついてしまうこともあります。猫を撫でている際、嫌そうな素振りは一切見せず、むしろゴロゴロと言って喜んでいるような時にいきなり噛みつかれたという場合、猫の気分が高まったせいで噛んでしまった可能性が高いです。噛まれたからといって、撫でている人のことが嫌いになったわけではないため「猫に嫌われた」とショックを受ける必要はありません。

人間のからだの一部を獲物に見立てている

本気で噛む猫

飼い猫であっても、生まれた時から狩猟本能はどの猫も少なからず持っています。猫じゃらしなどのおもちゃを見せると飛びついてくるのは、猫の狩猟本能が掻き立てられるからです。そして、猫によっては、猫じゃらしと同じように人間のからだを獲物に見立てている場合があります。特に、指先や足先を動かしていると、それが猫にとっては獲物に見えてしまい「捕獲しなければ!」と思って、本気で噛む行動をしてくるのです。

人間に対して抵抗しようとしている

人間から嫌なことをされている時、猫はそれから逃れようとして本気で噛むことがあります。例えば、嫌な場所(病院やお風呂など)に連れて行かれる時や、嫌いなお薬を飲まされそうになっている時などは、自分の身を守るために攻撃に出ることもあるでしょう。人間からしてみたら親切心でやってあげていることなのですが、猫からしてみたら恐怖に感じていることもあるのです。

もし、嫌がるような場所にどうしても連れて行かなくてはいけない場合は、できるだけ猫がびっくりしないようにキャリーバッグに覆いをかけてあげて落ち着かせてあげるといった対策をとりましょう。お風呂の場合、シャワーは諦めて、濡れタオルなどで拭いてあげるというのもひとつの手段です。また、お薬を嫌がる場合は、餌に混ぜるなどといった方法を使うのもおすすめできます。

噛み癖がついている

子猫の時に、手や足で遊ばせていたことがある飼い主さんは、その猫が成猫になってからも本気で噛む可能性があります。そのため、子猫から育てる場合は手足ではなく、猫用おもちゃを噛ませて遊ばせてあげましょう。もし、すでに成猫になって噛む癖がついてしまっている場合は、先述した「大きな音を出す」という方法でしつけることをおすすめします。

まとめ

口を開けて本気で噛む猫

猫が本気で人間に噛むと、怪我や感染症にかかる可能性があるため、油断してはいけません。可愛いからといって噛む癖をそのまま放置しておくと、いずれ飼い主さんが困る結果になるかもしれないため、噛む理由をつきとめて、しつけることが重要です。

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