キャッシュニップ・キティ
オフィス猫
米国オクラホマ州のタルサ市にオフィスを構えるマーケティングファームの”GuRuStu”の入り口のガラスドアから、いつも1匹の雑種猫(オス)が外を歩く通行人を眺めています。
この猫は、経営者のマックダニエルさんが地元の”タルサ・アニマル・ウェルフェア・シェルター”という動物保護施設から生後半年の時にもらってきた保護猫で、オフィス猫として飼われています。
シェルターに保護される前は、野良猫だったのですが、とても人懐こくて、アッという間に社員たちのアイドルになったそうです。
害虫対策
実はこのオフィスはネズミなどの害虫に悩まされていました。
それでオフィスで猫を飼うことにしたのですが、この猫は害虫問題も即刻解決してくれただけでなく、想像すらしなかった驚くべき才能を発揮し始めたのです。
驚くべき才能
なんとその才能というのは…通行人の注目をひき、人々からお金をかき集めることでした。
ある朝、出勤すると、オフィスの入り口付近にお札が数枚落ちていることに気がつきました。
お札の謎
始めはどうしてそこにお札が落ちているのか判らなかったそうです。
それは毎日続きました。
そして、床に落ちているお札はどんどん増えていったそうです。
猫がいるオフィスは、タルサのダウンタウンにあり、オフィスの前は通行人がとても多いそうです。
何故、床にいつもお金が落ちているのか?社員たちはいろいろ考えてみました。
お札の真相
そして誰かが言いました。「もしかしたら、通行人たちがドアの隙間からお札を入れ、動かして猫と遊んでいるのではないだろうか?」
▼動画▼それを証明するため、お札を使って実験してみました。
すると、猫はドアの隙間から入れられたお札にじゃれついてきました。そして最終的には猫がお札を奪ってしまいました。
「これだ!」
きっと誰かが猫をじゃれつかせるために、冗談でお札をドアの隙間から入れて遊んでみたのではないでしょうか?
すると、猫の反応がとても良かった…
そしてそれを見た人たちが面白がって次々に、同じ行動をしたのだと思われました。
Mary & Jamie Oldaker Visit Cashnip KittyWhen the legendary Jamie Oldaker and his wife Mary B Oldaker stop by, you don't just PUSSYFOOT AROUND; you put on a show! Yesterday was Jamie's birthday and stopping by to make a donation was part of the plan. Friends, this couple is the cat's meow! They and many of the merchants in the East Village District Tulsa raised $15,000 for The Tulsa Day Center for the Homeless at their MOJO Fest 2017. The annual festival celebrates the couples anniversay and raises money for the very same nonprofit as #CashnipKitty. Yep, they are both sweeter than a bowl of cream!
CASHnip Kittyさんの投稿 2017年9月6日(水)
こうしてお金はどんどん貯まっていきました。
保護猫が集めたお金は寄付へ
今度は、猫が集めたお金をどうしたらいいのか、社員たちはみんなで考えました。
そしてシェルターからもらってきた猫が集めたお金なので、"タルサのホームレスの人々のためのシェルターに寄付しよう!”という事に全員一致で決まりました。
お金は小切手に換えて、貯まる度に”タルサ・ディ・センター”へ寄付されました。
世界中に知れ渡る
この猫は『キャッシュニップ・キティ』という名前で、たくさんの人々から親しまれ、”寄付金を集める猫"として、世界中のメディアで取り上げられ、とても人気者になっています。
アメリカのTVニュース:
http://www.fox23.com/
何故『キャッシュニップ・キティ』というのかといえば、欧米ではキャットニップという西洋版のマタタビみたいな猫が好むおもちゃがあります。
でも、この猫の場合は、お金を好むため、それをもじってキャッシュニップ・キティとなったわけです。
キャッシュニップ・キティが集めた額は、既に1万5千ドル(約168万3千円)を超えているとのことです。
世界中のメディアが報道したため、人々の善意で猫用おもちゃやキャットフード、更には寄付のための小切手なども届くようになったということです。
キャッシュニップ・キティのSNS
フェイスブック⇒https://www.facebook.com/
インスタグラム⇒https://www.instagram.com/
更にウェブサイトが立ち上げられ、そこからホームレスのための”タルサ・デイ・センター”への寄付もできるようになったということです。
寄付はコチラから⇒http://cashnipkitty.com/
最後に
最初は誰かがほんの軽い気持ちで猫にお札を差し入れたのでしょう。
でも、それが通行人たちの楽しみになっていき、どんどんお金が貯まっていき、メディアも取り上げたことで、タルサのホームレスのためのシェルターに寄付するまでになったという、なんとも素晴らしい結果を生み出しました。
1匹の野良猫からオフィス猫へ、そして通行人たちから愛され、その結果、ホームレスの人たちへ寄付を集める猫としてアッという間に有名&人気者になった保護猫のお話でした。
参考資料:
http://www.lovemeow.com/
http://www.lifewithcats.tv/
※この記事及び写真&動画の掲載は、キャットニップ・キティを管理されている方に承諾を頂いて行っております。