元学校教師が猫の衣装職人に
インドネシアで元学校教師から「猫のコスプレ衣装職人」に転職したフレディ・ルジナ・プリアディさん。彼が手がけたユニークな衣装に、いま人気が集まっています。
教師を辞めた後バイクの修理店などいくつかの職を転々とした彼は、猫好きのいとこのアイディアで猫のコスプレ衣装作りを始めました。
現在39歳のフレディさんは、猫に可愛い衣装を着せたいと考える飼い主のために、米国のコミックキャラクター「マイティーソー」や「スーパーマン」などのヒーローの衣装や、ナースの制服、イスラムの伝統衣装まであらゆる衣装を提供しています。
いとこからのアドバイスで制作開始
フレディさんは、猫好きのいとこから猫の衣装作りのアイディアを聞かされた当初、正直変な仕事だと思いました。
「ですが、実際に衣装を着せた猫を見て楽しくなってきました」と、首都ジャカルタの南部ボゴールにある質素な作業場で彼は語ります。
3年前にオンラインで販売を開始して以来、現在では1日に4着以上売れれば1月当たり300万ルピア(約2万4000円)の収入になるそうです。
猫のストレスとなるため長時間着せないよう注意喚起も
得意客のリスマ・サンドラ・イラワンさんは、愛猫のために30着以上の衣装をフレディさんから購入し、イスラム教の伝統的なお祭り「イード・アル・フィトル」やクリスマスなど、特別な時に着せています。
リスマさんは、「楽しいし、ストレス解消のためにやっています」と言い、フレディさんの衣装を着せた愛猫を紹介するSNSアカウントには5万人ものフォロワーがいるそうです。
しかし多くの人が可愛いと考える一方で、フレディさんのソーシャルメディアには「猫に衣装を着せるのは可哀そう」というコメントが来ることもあり、彼は衣装の購入者に対し「猫にあまり長時間衣装を着せないように」と注意を促しています。
実際、ソーシャルメディアブームでペットに服を着せて奇妙なポーズをさせた写真を投稿する人が増えていることから、一部の動物福祉団体はこうした行動がペットのストレスにならないよう注意喚起のガイドラインを作成しています。
たしかに愛猫の可愛い姿を見るのは何より楽しいかもしれませんが、やり過ぎはよくありませんね。