猫と人との関わりの歴史
現在、猫は人々にとって家族と同じような存在です。
巷では猫が主役の写真集や動画をSNSなどで数多く見かけますので、猫にそれほど興味がない方でも、写真や動画を観て微笑んだり癒されたりした経験はあるではないでしょうか。
しかし、人が猫を癒しの存在とするのは、人と猫が関わる長い歴史の中ではつい最近のことなのです。
約300年以上前の江戸時代後期より前の時代、猫は富裕層の愛玩動物として、庶民の間ではネズミ対策に使う実用的な家畜という存在でした。
その後、町の女性や子どもから愛らしい存在として徐々に可愛がられるようになり、その様子が浮世絵にも残されています。
「やってきました!猫展 浮世絵で見る人と猫の文化史」が開催
近年では、全国でこのような人と猫の関わりを浮世絵から探求する展覧会が多く開催されています。
福島県南相馬市にある「南相馬市博物館」でも、個人のご厚意により猫を描いた浮世絵を展示する「やってきました!猫展 浮世絵で見る人と猫の文化史」が開催されることになりました。
人びとの生活が変化する中で、猫はどのようにして家族の一員として受け入れられるようになったのかを読み解きます。
また企画展開催期間中は、「猫の絵馬を作って飾ろう!」という催し物が随時行われています。
好きな写真を持参して、絵馬型の台紙に貼って飾りなどするものいいですね。
3月21日には猫浮世絵愛好家の則武広和氏を招き、講座「猫の浮世絵を愉しむ」を開催しますのでお楽しみに。
猫の可愛さや面白さなど、猫あるあるを浮世絵で楽しみますよ。
時間は11:00~12:00、定員は36人。申し込みの受付は2月20日(日)9:00~です。