輸送船に乗り込んだ妊娠猫が4匹の子を出産!船員たちの庇護のもと、5800kmの長旅が無事終了

シンガポールを出発する輸送船にこっそり乗り込んだ妊娠中の猫

今年8月、海上輸送会社Teekay Gasの液化天然ガス輸送船(LNG船)Lobito号に、1匹の妊娠中の猫が乗り込みました。

この船はシンガポールを出発して、5,800kmも離れたフランス領レユニオン島へと向かうところでした。

シンガポールを出発した後、船上で物陰に潜んでいる猫を見つけたのはブリッジの見張りをしていた船員のひとりです。船員たちは早速食べ物を置いたトラップを仕掛けて猫を捕まえようと試みました。

ところが、このすばしこい猫はこっそりとトラップに入って餌を取り素早く逃げてしまいます。さらに船員たちが猫を探していたところ、産まれたばかりの4匹の子猫が見つかりました。

幸いこの船の船長は長年猫を飼っていたため、船員たちに猫の世話について細かく指示を与えます。

船員たちは子猫たちを「クライド、フォース、スペイ、テイ」と名付け、餌を与えてかいがいしく世話を焼きました。

また、その後見つかった母猫にはシンガポールの有名な銅像にちなんで、マーライオンと名付けます。

船員たちは猫のためにおもちゃまで手作りして、こまめに遊んであげたそうです。

船員のひとりが猫の里親探しに奔走

Lobito号に乗っていた船舶管理担当者は、上陸した後の猫たちの里親探しにも手を貸しました。

レユニオン島が近づくとこの船舶管理担当者は、レユニオン島在住で友人でもあるLobito号のエージェント(船の入出港手続きなどを行う担当者)に連絡を取って状況を説明し、里親が見つかるまで猫たちを預かるよう頼み込んだそうです。

そして最終的に、このエージェントがマーライオンのことをとても気に入ったため、マーライオンとその子猫2匹を引き取り、残る2匹にも無事に引き取り手が見つかりました。

船に乗って海を渡る大冒険をした猫一家ですが、無事に旅を終え安住の場所を見つけられて本当に良かったです。

 

参考サイト:https://www.teekay.com/blog/2021/08/31/stowaway-cat-and-four-kittens-make-for-unusual-cargo-on-board-the-lobito/