「猫っぽい」と言われる人とは
人をタイプ別で分けるのはよく行われますが、そのタイプを動物に例える場合に使われるのは、「犬っぽい」と「猫っぽい」だと言えるでしょう。
「犬っぽい」と呼ばれる人は忠誠心に厚く誠実で、飼い主の言うことには従う真面目さと、社交性を持っているような人を表現しますよね。
それに対して「猫っぽい」と呼ばれる人は
- わがまま
- 自分勝手
- 気まぐれ
と、散々な内容です。
しかし現在は猫ブームと猫の可愛らしさから「猫っぽい」と言われることを嬉しく感じる方も増えてきているようです。
「猫っぽい」と言われる人の性格
「猫っぽい」と言われる人には、猫と似たような特徴があります。
その特徴は、本当に猫の習性と同じなのでしょうか?
1.わがまま?
猫の性格といえば、わがままで、自分のことだけ考え、周囲の状況にはお構い無しというイメージがありますよね。
猫は単独行動が基本であり、リーダーなどいない状況で生活をしているため、自分の考えを優先させるため、このようなイメージを持たれがち。
飼われている猫は、自分が思ったときに飼い主に甘え、その気がなければ素っ気ない態度を取るのでわがままだと思われることもありますが、猫は無理に相手に合わそうとしないだけです。
そのために飼い主の思う通りの行動をしないので、わがままと言うのは少し違うかもしれませんね。
2.自分勝手?
猫っぽいと言われる人に多いのが、自分を中心に考えることが多く、他の意見は聞き入れずに自分本位の行動をするというものです。
これも犬のように、飼い主の言うことを忠実に実行しないところから来ていますが、このような反応は猫だけに限ったことではありません。
他の動物でも一部は、飼い主の言うことを聞き入れて反応してくれますが、ほとんどの動物は飼い主が何を求めているのか理解できず、希望通りの行動をすることは難しいでしょう。
猫は言葉から飼い主の気持ちを理解することは苦手ですが、全体的な雰囲気や状況から飼い主の気持ちを察することができる動物であり、その状況に応じた態度を取ることができます。
飼い主が怒っていればビクビクしたり、落ち込んでいるときは何もせずに近くにいてくれたりします。
自分の子供でなくても、子猫がくれば親代わりの行動をする場合もあり、決して自分のことしか考えない自己中心的な性格とは言えないでしょう。
3.気まぐれ?
「猫っぽい」と言われる人の三大要素に挙げられるのが、わがまま・自分勝手とともに、この気まぐれという性格です。猫は気が多い性格をしていて、一つのことに長時間集中するのが苦手です。
同じ行動を続けるのは寝ることくらいであり、猫じゃらしで遊んであげても、飽きてくれば別のことをすぐに始めてしまいます。ご飯を食べていても途中で別のことを始め、思い出したように再びご飯を食べ出すなどがいい例です。
しかしこれは、野生時代の習性から来ていて、獲物の気配がすれば確認に向かうという行動の名残なのです。そこから、猫は「自分が気になったことは、取りあえず確認する」という性格になりました。
そのために猫が気が多いと言われると、間違いとも言えないというところです。
世間が抱く猫の性格は本当?
猫は家になついて人になつかない?
これは犬はご飯をもらえばその人を覚えてくれるのに、猫はご飯をもらえれば誰でも構わないという言い回しになっています。
これは完全には当てはまっておらず、猫は家よりも人につくこともあります。猫は飼い主の足音がすれば駆け寄ってきたり、ふだんは鳴かない猫でも声を出したりします。
また野良猫でも、人間に対してもいい印象を持っていれば自ら近寄っていったり、中には膝の上に乗ってきたりする猫までいるくらいです。実際に何年も行方がわからなかった猫が飼い主の元に戻るというケースもあり、猫が人になつかないというのは違うと言えるでしょう。
しかし、先の言葉通りご飯をくれるのであれば誰でも構わないというところもあります。ただし、これは動物であれば全般的に言えることであり、猫だけに限ったものではありません。
猫はどんなに恩を受けても三日で忘れる?
猫はいろいろなことに興味を持つ性格をしていて、気が多い部分は確かにあります。だからと言って、飼い主のことをすぐに忘れるのでしょうか?
答えはNOです。
お留守番を例にすると、猫は飼い主が帰ってきても平然とした態度を取ることが多いです。飼い主の気持ちとは裏腹に冷静な対応をするため、明らかに犬のように喜びを体の全てを使って表現する動物と比べると冷たく映るので、このように猫は薄情だとなったのでしょう。
まとめ
今回は猫の性格と猫っぽい人の性格についてご紹介いたしました。猫は相手の感情を読み取る能力はとても高く、決して人から受けた温情をすぐに忘れるような軽薄な動物ではないのです。その点からみると猫っぽいと言われる人も共感する部分があったのではないでしょうか?