猫のツンツンした所
呼ばれても無視
飼い主さんが声をかけても名前を呼んでも、耳や顔、尻尾が少し動かすだけであとは無視するというツンツンさがあります。
なんと猫は飼い主さんの声を聞き分けているにもかかわらず、あえて知らないふりでツンツンしている、ということが実験でもわかっています。知らない人から呼ばれるよりも、飼い主さんから呼ばれたときに、より反応しない場合もあるそうです。
これは、ツンツンした態度をとることで、飼い主さんの興味をより引こうとしている行為だと考えられています。
確かに飼い主さんとしては、猫が反応してくれない方が、もっと名前を呼んだり、触りに行ったりしてしまうかも知れませんね。
遊ぼうとしても離れていく
猫と遊ぼうとして近づいていくと、スッと離れて逃げていってしまうというツンツンさがあります。猫の方から寄ってきて、「遊んで」というときはあるのに、人間の都合で近づいてもダメ、ということですね。
飼い主さんが帰宅するまで玄関そばで待っていたにもかかわらず、帰宅したのを見た途端、離れていくというツンツンぶりの猫もいるようです。
大人しく撫でられていたのに急に手を噛む
甘えていたかと思ったら、撫でられていた手を噛む、ということがあります。
撫でていた方は、甘えていたかと思ったのになぜ?といった気持ちになりますよね。そのツンツンぶりは、ツンデレならぬ、ツンギレとも言われる猫の様子です。
噛んだ後そのままさっと離れていくこともあれば、噛んだのにそのまま同じ位置にいることもあるので、ますますツンツンしている感じですよね。
抱っこから逃げる
大人しく抱っこされていたかと思えば、突然暴れ出して逃げたり、すっと興味がなくなったように逃げたりするツンツンさがあります。それまで抱かれていたデレデレぶりから、猫が突然ツンツンに変わる瞬間ですね。
呼んでも出てこない
全く姿を見せないという、ツンツンな猫の様子もあります。声をかけても、探しに行っても、姿を見せないことがあります。
ふだんは呼んだら出てきたり、すりよってきたりするのに、まるでどこにもいないかのように出てきてくれないと、究極のツンツンですね。何か気に入らないことがあって、拗ねているのかも知れません。
ツンツンな猫をデレデレに変える方法
猫にデレデレになって愛される秘策は、猫のためになるような行動をすることです。
猫が寄ってくるまで構いに行かない
猫はマイペースな行動を取りますので、ツンツンする猫の邪魔をしないことが大切です。
飼い主さんが触りたい、抱っこしたいといったときではなく、猫が寄ってきたとき、ゴロンと転がって撫でて欲しそうにしたときなど、猫が構って欲しいときに相手をしてあげるようにしましょう。
ツンツンしている猫を撫でるときには、うとうとしているときを狙うと良いでしょう。ただし、大きな音を立てたり雑に触ったりしないで、そっと撫でましょう。
よく日向ぼっこしていると膝に猫が乗ってくることがありますが、心地よい場所にずっといて、猫が寄ってくるのを待つという方法もあります。
ツンツンしていた猫が触らせてくれるようになったら、頭やあご、尻尾の付け根など、猫が喜ぶような場所を撫でると、デレデレ度が高まります。触ると喜ぶ場所は、猫によって個体差があるのでよく観察しましょう。
飼い主さんがパソコンや読書に集中しているときほど、猫が近寄ってくることがありませんか。
パソコンの上に座ったり、本の上に乗っかったりして、まるでパソコンや本にやきもちを焼いているようです。これも、構ってくれないからこそ、猫の方がデレデレしてくると言えるでしょう。
ツンツン猫には、自由に行動させて、時にはそっけない態度をとってみるのも効果的です。
おやつを手からあげる
猫をデレデレにするには、餌の力を借りることも仕方ありません。
ふだんから世話をしてくれる人に猫はなつきます。もっと近づくために、手から食べ物をあげると、猫はおいしいものをくれる人にデレデレしてくれるでしょう。
おやつをあげるときに、名前を呼んだり、撫でたりしながら与えると、名前を呼ばれたり撫でられたりすることも喜ぶようになります。
肥満や食べ過ぎを防ぐためにも、おやつのあげすぎには注意をしてくださいね。
おもちゃで遊んであげる
まだまだ遊びたがりの猫には、おもちゃで遊んであげることも、デレデレになってもらえる方法のひとつです。猫が空腹のときを見計らって、猫じゃらしやネズミのおもちゃ、ボールなどで遊んでみましょう。
ツンツンしている猫でも、おもちゃの魅力に負けてしまえば、夢中になって遊びます。遊ぶ時間は10分ほどで、あまり長くなりすぎないようにしましょう。
1日のうち1回でも、時間を決めて遊ぶことができたら、ツンツン猫でも、猫の方から遊んでと催促が来るようになることもあります。
猫がツンデレな理由
猫がツンデレな理由としては、次のことが考えられます。
子猫の気持ちになるため
猫は成猫になっても、子猫のように遊んだり甘えたりするときがあります。
十分甘えて満足すると、また大人の気持ちに戻り、外を見に行ったり高いところへ登ったりします。ツンとすましていた猫が急にデレっとなるのは、子猫の気持ちに戻っているときがあるからと言えるでしょう。
また、飼い主さんのもとにおみやげを持って来る猫は、飼い主さんのことを獲物の取れない子猫のように思っているからという説があります。
他にも、飼い主を子猫のようにグルーミングすることがありますが、親猫になった気持ちでデレっとしているのかも知れません。そしてまた、自分勝手な子猫のような気持ちに戻って、遊びに行ってしまうので、飼い主さんは猫ってツンデレだなと感じてしまうのでしょう。
野生で生きていた頃の名残
猫は単独で狩りをして獲物を捕まえて暮らしていました。
そのため、獲物を取ることに失敗したときでも、ぱっと気分を切り替えて、場所を変えて移動し次の獲物を探したり、睡眠を取って休んだり、危険な場所から離れたり、といった行動を取る必要があったと考えられます。
そのため人間からは自分勝手のように見えるツンデレな性格と行動でも、猫にとっては当然なのかも知れません。
猫の記憶能力のため
猫は、視覚や聴覚、嗅覚に基づく記憶力が優れていると言われています。猫が何か経験をしたら、そのことを感覚器によって思い出し、すばやく行動に出ると考えられます。
例えば、シャンプーの嫌いな猫が、水を溜める音を聞いたりシャンプーの容器を見たりするだけで逃げてしまうというとき。
爪切りで痛い思いをしたら、爪切りを見ただけで逃げ出すという時。おやつの袋の音や、いい匂いを嗅ぐと、おやつを貰えるとわかって寄ってくるというときなどです。
それまで違う行動をしていても、音を聞いたり、匂いを嗅いだり、何かを見たりすることで、ぱっと記憶に基づく行動をとってしまうため、飼い主さんにとってはツンデレに見えるのかも知れません。
猫のツンツンポイント5選!デレデレにさせる秘策のまとめ
猫のツンデレは、ツンツンぶりからデレデレに変わるところがたまらない、猫好きさんにとってとても魅力的な性格です。冷たくされていたのに、忘れたように甘えてこられると、いっそう猫のかわいさが増すようなものですね。
猫のツンデレは、猫によってとても気まぐれなものですが、飼い主さん次第ではデレデレな面を見せてくれる可能性があります。飼い主さんの秘策がうまくいかずにツンツンしたままでも、全く気にしていない時にデレデレな姿を見せてくれることもあります。
思った通りの行動をしないところが猫のツンデレの魅力ですから、猫との暮らしを楽しみ、ツンデレに振り回されてみましょう。