実は、猫が嫌いな香り5選
柑橘系の香り
猫が柑橘系の匂いを嫌う話しは比較的、有名な話しですね。実はこれは猫が野生で生活していた名残とされており、猫の主食が生肉であったことが関係しています。
生肉は傷みやすく腐敗が早いために、猫達は匂いで食べれる肉を判断する必要がありました。食べれる肉と腐敗した肉を嗅ぎ分けることで、野生の中で食中毒や死の危険から自分の身を守ることが出来るため、猫達は嗅覚をより進化させて「酸っぱい匂い」に敏感になったと言います。
つまり、猫達は「酸っぱい匂い」と「腐敗臭」を結び付けているということですね。
また柑橘系の香りへの反応は、現在では柑橘系の香りを嗅ぐ機会も多いため昔よりも過剰な反応を見せる猫も少なくなっているようです。
それでも、やっぱり猫としては「柑橘系の香りは嫌い…」と内心では思っているかもしれないので柑橘系の香水やアロマ、芳香剤などは避けてあげることが必要です。
柑橘系の皮に含まれている成分「リモネン」は猫の体に入ると分解できず毒性を持つので、「嘔吐、麻痺、かぶれ」などが起きる原因になります。猫に柑橘系の食べ物を与えないように注意してください。
フローラル系の香り
フローラルの香りが好きという飼い主の方も多くいらっしゃると思いますが、香りの強いフローラル系は猫達にストレスを与えてしまう原因の一つとも言われています。
柔軟剤など香りに含まれる化学成分は猫の体に悪影響を与えるものもあるほか、猫が嫌う香りの強いフローラル系は自分の匂いが消えて不安になるという猫ならではの嫌いな理由があります。
またシャンプーやボディーソープの匂いも猫にとっては苦手な匂いとされており、猫がお風呂上りに飼い主の方にスリスリしてくる理由は自分の匂いが消えてしまったために、猫が自分の匂いを付け直している行動とされています。
できる限り猫達にストレスを与えない為にも、身の回りの香りは優しいものを選んであげることも必要かも知れません。
たばこのニオイ
喫煙しない人には「たばこの煙」は嫌な匂いですが、嗅覚の優れる猫にとっては更に強烈で嫌いな匂いと言えます。またアメリカの受動喫煙に関する研究結果では「動物の受動喫煙の影響は人間の5~6倍」という結果です。
体の小さな動物にとって、たばこの煙の影響は人間より更にたばこの有害物質の影響を受けやすいということです。
このため猫の健康を考えて、喫煙する飼い主の方は、たばこを吸うときは外で吸うように気を付けてあげることが大切です。
唐辛子や胡椒の香辛料系
「唐辛子」「胡椒」「ブラックペッパー」、この中でも猫は「胡椒の匂いが嫌い」な傾向があるようです。また唐辛子や胡椒などの香辛料系は猫が誤飲すると胃腸炎を引き起こす場合があります。猫が食べてしまわないように注意してあげてください。
男性の汗のニオイ
そして最後に「男性の汗のニオイ」ですが実は、猫や動物が嫌いなニオイであると2014年に行われた実験の結果で明らかになっているようです。
実験に用いられたのが「男性の脇の下の汗のにおい」これに対して対象動物は「ネズミ」でした。この実験の結果で、男性の汗のニオイは動物がストレスを感じる成分が含まれていると判明しました。
この実験を行った研究室のリーダーであるjeffreymogilさんによると、動物が男性の汗のニオイを嗅ぐとストレスになる理由は恐らく、野生の世界で単独でいるオスは攻撃的のため、ニオイから身の危険を連想させることで不安を感じてストレスになるのではないかと言われています。
そして、この実験の中で女性の汗のニオイに対しての実験も行われましたが、女性の汗のニオイは動物にとって鎮静効果があることが分かりました。
また、これは生物の本能から来る反応なので、猫が心から男性の飼い主を嫌うという訳ではありません。
男性の飼い主の方は汗を流してあげることで、猫にとって不安な匂いがなくなり心から安心できるということなんです。
まとめ
今回は猫に嫌われる匂い、ベスト5選をご紹介しました。
猫にとって嫌いな匂いとは「体に害があるもの」や「本能的に来るもの」がありました。飼い主の皆さんは、出来るだけ猫が嫌いな匂いを避けてあげることで猫達のストレス軽減や健康に繋がります。
香水や柔軟剤などを使用する場合は、なるべく優しい香りのものか無香料を選んであげてくださいね。