猫の性別により違いがあるのか
オス猫、メス猫に見られる行動は一見同じだと思われがちですが、人と同じようにそれぞれ違う行動がみられ、かかりやすい病気も性別によって変わります。
オス猫、メス猫の習性を認識してあげる事で、愛猫に上手く接する事ができるようになります。また自分にはどちらの猫が適しているのかが分かります。
猫の性別による、性格の違い
オス猫
遊ぶ事が大好きで好奇心旺盛といわれています。オモチャでずっと遊び続けたり、他の猫にとても興味をもったりします。またメス猫より体格が大きいため走り回る事が多く、やんちゃな部分があります。飼い主さんに対してはすごく甘える行動がみられます。
愛猫チャロもオスなのですが、とても甘えん坊で常に側にいます。寝る時もいつも布団の中に入ってきます。
メス猫
甘えてほしい時とそっとしてほしい時の両方がありツンデレな所があります。またその日の気分によって怒りやすかったりワガママな一面もみられやすいです。
オス猫と比べ飼い主さんに対してそこまで依存心を抱いていない傾向なので、常にマイペースです。見知らぬ人や他の猫に対して警戒心が強いといわれています。
猫の性別による、かかりやすい病気
オス猫
尿に結晶や結石ができる尿路疾患が多いです。メス猫も発症する事はありますが、オス猫の方がメス猫と比べて尿道が細長いため、結晶や結石が詰まってしまうとオシッコが出なくなってしまいます。
体内の老廃物をオシッコとして排出しているため、オシッコが出なくなってしまうと老廃物をろ過する腎臓に負担がかかり、尿毒症を引き起こし命に関わります。一刻も早く処置をしなければいけません。
トイレ時にいきんで鳴いたりオシッコの量が少ない、血が混ざっているなどの症状があります。
メス猫
胸にしこりができる乳腺腫瘍です。猫は腫瘍の約8割が悪性腫瘍といわれています。摘出手術になりますが、その後肺などに転移していないか定期的に検査が必要になります。
また子宮に膿が溜まってしまう子宮蓄膿症もかかりやすいです。原因は子宮に細菌が入る事で起きてしまい全身に影響を与えてしまいます。
ほとんどの場合、陰部から膿が出てきたと来院するケースが多く状態が悪化しています。早急に子宮、卵巣を摘出しなければいけません。避妊手術する事によって子宮蓄膿症を防ぐことができます。約生後6ヶ月から手術できるようになります。
猫の性別による、発情時に見られる行動
オス猫
生後3ヶ月頃から行動の変化が出てくるようになりすぐ興奮しやすくなったり猫同士の喧嘩する事が多くなります。
縄張り意識が高いため噛み付いてきたり引っ掻いてきたりと攻撃的になりやすいです。また自分の匂いを残すため家のあちこちにオシッコをかける尿スプレーなどのマーキング行為はオス猫に多く見られます。
メス猫
種類や個体差によりますが、およそ生後6ヶ月〜1才頃から見られるようになり年に3〜4回程発情がきます。犬のように生理がくることはありません。
落ち着きがなくいつも走り回るようになります。普段と違う鳴き声をし常に鳴き続ける子も中にはいます。他にはお尻を高くあげたり床に体をこすりつける、陰部を気にしてよく舐めたりします。
まとめ
個体差によって激しい子もいれば穏やかな子もいます。また保護猫の場合は前の生活環境の影響も関わってきます。猫とたくさん遊んで触れ合い方はオス猫、ツンデレな一面が好みの方はメス猫がいいかもしれません。
オス猫、メス猫それぞれ発情に見られる行動や症状はホルモンによる影響があるため避妊(去勢)手術をおこなう事でマーキング行為が減ったり性格が大人しくなったり過剰な興奮や鳴き声を出す事がなくなります。
ホルモン関係による病気を防ぐ事もできます。しかし手術してもあまり行動や性格が変わらない子もいます。私たち飼い主は理解しなければいけません。