猫が隙間を好む理由
猫が隙間を好む理由は猫の本能
猫が隙間を好む理由ははるか昔、イエネコの祖先であるリビアヤマネコの時代までさかのぼります。
野生の世界で生きていたリビアヤマネコは、敵に見つからないように物影の隙間などで休息を取る時や、怪我をした時に外敵から身を守るために、隙間に入り込んで身を潜めていました。
この名残で隙間は安心してくつろげる場所と本能的に理解しているため、隙間を見つけたら思わず身を潜めたくなってしまうのです。
猫が隙間を好む理由は隙間を通れる体の構造をしているため
猫が隙間を好む理由として体の構造的に狭い所が落ち着くようにできているからと語る専門家もいます。
猫の体はしなやかで柔軟性がありますよね。さらに詳しく調べると猫の体には人間と違って鎖骨がないことがわかります。この鎖骨のない体の構造こそが、狭い隙間でも簡単に入り込める秘密なのです。
鎖骨がないことにより隙間でもすぐに入り込めるので、驚くような狭い隙間でも体を滑らせていくのです。
猫が隙間を好む理由は興味本位
猫は好奇心旺盛で何事にも冒険心を持って挑む動物だと知られています。
そんな猫が部屋の隅にある隙間を見た時どんな気持ちになるかというと
「この隙間の向こうにはいったいなにがるのかニャ?」「これくらいの隙間なら入れるニャ」「何かおもしろうそうなことがこの隙間の向こうにあるかもしれないニャ」と、そんな好奇心が高まり思わず隙間に入ってしまうのです。
さらに隙間にはいったあと暗くて狭い空間に落ち着きを覚えて呼んでも出てこなくなる、なんてこともあるのです。隙間から見えるあそこには何があるのかにゃ?とちょっとした冒険心から隙間に入り込んでいくのです。
猫が通れる隙間は何センチ?
猫が通れる隙間は10cmぐらい
つまり小顔の猫ちゃんであればあるほど、狭い隙間でも難なく通り抜けてしまうということです。それを踏まえて考えると猫の顔の横幅の平均からみて10cmほどと考えればいいでしょう。ただ猫によっては大変小顔の子もいます。
小顔の猫の場合はわずか6cmの隙間でも通ることができますので、猫に入ってほしくないところがあるなら隙間は6cm以下に留めるようにしましょう。ちなみに我が家の6kg越えのビッグキャット達の顔を図ったところ12cmもありました。小顔の猫の倍もあります。
やはり顔の大きさには個体差があるようなので、愛猫が通れる隙間を知りたい時は実際に顔の大きさをはかって調べるようにしましょう。
顔が通ればどんな隙間でも猫は通れる!
猫が隙間を好む理由は本能と冒険心からきているとわかりましたが、そもそも猫が通れる隙間ってどれくらいなのかご存知ですか?もちろん体の大きさによってことなってきますし、明確に何センチと言いづらいのですが、猫は顔がすんなり入る隙間ならば通ることができます。
隙間から出てこない時の対策
猫が隙間に入ったまま出てこない!なんてこと猫を飼っている人なら経験したことがあるのではないでしょうか?猫が隙間からでてこない理由は、その場所が気に入っているから動く気が無い場合と、何かに恐怖を感じて出てこられない場合があります。
隙間から出てこない時は『おもちゃやおやつで釣ってみる』
押し入れの中や家具の隙間に入ってみたら意外と落ち着いてしまった猫の場合、呼んでもなかなか出てこないですがあまりにも長時間そこにいられると困る場合もありますよね。そんな時は、おもちゃやおやつで釣ってみるのが一番です。
愛猫の大好きなおもちゃの中で音のなるものをわざと激しく鳴らしてみたり、おやつやご飯の袋の音を鳴らしてみましょう。おそらく大半の猫は喜んで出てきてくれるはずです。
隙間~猫が出てきたらご褒美をあげる
ここで注意したいのは、音を聞いて出てきた猫にちゃんとご褒美を与えてあげましょう。おもちゃを鳴らしたのに出てきたからといって遊んであげなかった、おやつの音を鳴らしたのにあげなかった。
そんなことを繰り返していると、猫ちゃんも機嫌を損ねてそのうち隙間に入っても全く出てこなくなります。もし物で釣る場合は、ちゃんとでてきたらご褒美をあげるようにしましょう。
恐怖を感じて隙間から出てこない場合
例えば猫を迎え入れた直後でまだ慣れていないときや、何かの音や知らない人が入ってきたことに驚いて隙間に入ってしまった場合、猫は恐怖心や警戒心から隙間から出てこなくなっていますので、そう簡単に猫を出すことはできません。
そういった場面に直面した時にできることは、まず焦らずじっくり向き合うことです。猫にとって恐怖と警戒心を解くには時間がかかりますし、あまりにも声を掛けられすぎると逆に委縮してしまいそこから動くことができなくなります。
恐怖心や警戒心から隙間に入ってしまっている場合は、しばらくそっとしておくことも必要です。数時間ほど様子をみていたらそのうち自分から出てくるかもしれませんので、あまり刺激をしないようにそっとしておくようにしましょう。
隙間から見る時に自分に危険がないことがわかれば自分から出てきてあたりを冒険し始めるかもしれません。その時もそっとしておくようにしましょう。
猫が隙間から侵入するのを防ぐ方法
猫が通れる隙間6cmを作らないようにする
猫が隙間に入るのは仕方がないことですが、その侵入をできるかぎり防ぎたいとはおもいませんか?猫が隙間から侵入するのを防ぐ方法でもっとも効果的なのが、猫が入れる隙間を無くすことです。
どのような小顔の猫でも成猫であれば6cm以下の隙間を通るのは不可能です。そのことから隙間を6cm以下に治めるようにすれば侵入を防ぐことができます。
猫が通れないゲートで隙間をブロックする
また押し入れやドアなどの隙間からの侵入を防ぐ方法としては、猫がジャンプしなければこえられないくらいの低いゲートを用意してはいかがでしょう?
猫がジャンプをしないと入れない高さ、かつ人間が跨げるくらいの高さのゲートを設置することで猫の隙間に入るタイミングをずらすことができます。
もちろん、ジャンプが得意な猫ですからそんな低いゲートすぐに乗り越えられてしまいますが、猫はジャンプをするために一瞬止まらないといけませんので、その隙に隙間からの侵入を阻止することができます。愛猫が隙間から侵入することにお困りの方はぜひためしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
猫は隙間があれば入る、狭い空間があればはまる、小さな空間があれば手や顔を突っ込んでみると見ていてとても愉快な行動やしぐさで楽しませてくれます。
隙間に入る猫達に手を焼いている飼い主様もおおいでしょうが、隙間に入ってほしくない場所は隙間を無くしたりゲートつけたりして対策をするようにしましょう。
30代 女性 きなこ
我が家の猫ちゃんも、震災のときに車体の低い車の下にもぐり込みなかなか、出てこなくて苦労しました。穴には入り込んでしまい出てこなかったりでした。
気が向くまで待ちましたが、おもちゃでつっても知らぬふりをされてしまいました。
今は、高齢になり狭い場所には怖がって入りませんので、安心していますが一応、入れそうな隙間は埋めてありますよ。