猫が交通事故に遭いやすい理由
- いつでも自由に外に出られる
- 猫は後ろ歩きできない
- 獲物を追いかけるのに夢中になってしまう
- 子猫は車が危険なものと分からない
猫は自由に外に出られるため交通事故に遭いやすい
飼い猫でも外に出られる猫や、野良猫、地域猫は、完全室内飼いされている猫に比べれば、ずっと交通事故に遭いやすいものです。猫には人間の交通ルールなどはありませんから、交通事故に遭いやすいのは当然ですが、車の動きがわかりません。
信号が青の時に道路を渡るとか、横断歩道を歩くなどのルールもありません。自分のタイミングで道路を横切ったり、立ち止まったりするので、交通事故に遭いやすいと言えるでしょう。
猫の性質のために交通事故に遭いやすい
猫が交通事故に遭いやすい理由として猫は、体の構造上、後ろ歩き、後ずさりがすばやく出来ないと言われています。車が走ってきたところに飛び出してしまうと、戻れずにそのまま前に進んでしまったり、驚いて立ちすくんでしまったりして、交通事故に遭ってしまいます。
車のライトに対しても、パッと光ると驚いてその場に止まってしまったり、ライトを見つめてしまったりすることで、交通事故に遭ってしまうのです。
獲物を追いかける、発情期等で交通事故に遭いやすい
また、野良猫や地域猫が交通事故に遭いやすい理由として、外で暮らしている野良猫や地域猫は、獲物を獲って暮らしています。道路のそばで狩をしていて、獲物のネズミや虫を夢中で追いかけているうちに道路に出てしまって、交通事故に遭ってしまうことがあると考えられます。
また、交通事故にあう原因として発情期でオス猫がメス猫を追いかけていたり、オス猫同士の喧嘩で追いかけていたりする時にも、道路に飛び出してしまって交通事故に遭ってしまうことがあります。
子猫は経験が浅いため交通事故に遭いやすい
生後1年未満の子猫は、成猫よりも交通事故に遭いやすいと言われています。車がどのようなものか分かっていない、危険に感じていない、という場合や、危険を感じた時にすばやく逃げることが出来ないといった理由があげられます。
交通事故に遭った猫の半数近くは、即死になってしまうと言われています。交通事故に遭うと、一瞬で大切な猫の命が奪われてしまいます。
猫が交通事故にあった時の対処方法
猫が交通事故にあってしまったら、飼い主さんや猫を見つけた人はどのように対処したら良いでしょうか。
交通事故にあった猫を保護する
まず、交通事故にあった猫を安全に保護することが大切です。交通事故にあった直後の猫は、興奮したりパニックになったりしている可能性があります。交通事故にあった猫をそのまま抱き上げたりすると、ひっかかれたり噛まれたりするかも知れません。
交通事故にあった猫は何かでくるんで保護する
また交通事故にあった猫は恐怖で逃げようとして、さらに車がいる方へ走ってしまうかも知れません。出来るだけ怖がらせないように近づき、タオルや毛布などで包むようにして抱き上げましょう。手元に包むものがない場合は、上着で代用することが出来ます。
交通事故に遭った猫を病院に連れていく
交通事故にあった猫は、出来るだけ早く動物病院に連れて行きましょう。交通事故にあって外傷なしに見える場合でも、後から症状が出てくる場合もありますので、必ず病院に行ってくださいね。
交通事故にあった猫の応急処置
交通事故にあった猫の応急処置も大切ですが、一刻も早く動物病院で獣医さんに診てもらうことが大切です。もし、動物病院にいく途中で家族が付き添える場合は、応急処置をしながら向かいましょう。
交通事故にあった猫が出血している場合
出血している場合は、出血場所を抑えたり、手足に傷があればハンカチやタオルで傷の上を縛ったりして、止血しましょう。
交通事故にあった猫が骨折している場合
猫が骨折していると考えられる場合には、出来るだけ触らずに、痛みを与えないように動かさずに連れて行きます。
交通事故にあった猫が嘔吐していたら
嘔吐していたら、喉に吐いたものが詰まらないように、猫の顔を横に向けてください。病院に着くまで、猫の名前を呼んだりして声かけをしながら、出来る限り安心させてあげましょう。
交通事故にあった猫を病院へ連れていく時は先に動物病院に連絡しておくと対応が早い可能性があります。飼い主さんも興奮してしまうかも知れませんので、落ち着いて対処してくださいね。
交通事故に遭って死んでいる猫を見つけてしまったら
交通事故に遭った猫を見つけたら市町村の役所に連絡する
交通事故ですでに死んでしまった猫を見つけた場合は、その道路の管轄の市町村の役所に連絡しましょう。そのほかには、地域の管轄の清掃局に連絡するか、保健所に連絡する、といった選択肢があります。警察に連絡しても、保健所に連絡するよう指導される場合が多いようです。
交通事故に遭った猫を見つけて困ったら
また、道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡すると、早めに対応してくれます。猫の死骸があり、道路脇によけておこうと思った場合には、自分が事故に遭わないように気をつけましょう。交通量が多い場合には、道路に出る行為がとても危険なものとなります。
猫の死骸を放っておくことはあまり良い気持ちのものではありませんが、安全を確保できない場合には、無理に自分で片付けようとせず、上記の場所へ連絡してください。
猫の交通事故を予防する方法
猫の交通事故を予防するには完全室内飼いにする
猫の交通事故を予防する一番の方法は、完全室内飼いにすることです。今まで外に出ていた猫でも、出来れば交通事故予防のためにも、室内飼いにするようにしつけていく方が、猫の命を守れるでしょう。そのためには、室内で猫が快適に暮らせるようにしてあげる必要があります。
運動できるキャットタワーやキャットウォーク、窓から外が見えるような場所などを用意してあげて、ストレスが溜まらないようにしてあげましょう。野良猫や地域猫を、交通事故に遭わないようにすることはとても難しいことですが、飼っている猫を交通事故から守ることは出来ます。
猫の交通事故を予防するには脱走防止の対策、避妊去勢手術
飼い猫の脱走を防ぐことも、交通事故の予防につながります。特に発情期には猫が外に出たがりますので、避妊や去勢手術をすることで発情による脱走が防げます。飼い主さんが飼い猫を守るという意識が、交通事故を予防することにつながると言えます。
野良猫が交通事故に遭わないようにするには
また、野良猫を道路の近くで見かけたら追いかけない、驚かさない、といったことに注意すると、野良猫が交通事故に遭うことを減らせるかも知れません。
まとめ
飼い猫でも、自由に外に出られる猫は交通事故に遭いやすいものです。野良猫や保護猫も、人間と近い環境で生きているために、他の野生動物よりも交通事故に遭うことが高くなっています。
車を運転している人間の方でも気をつけたいものですが、猫には交通ルールがないために、防ぐことは難しいでしょう。せめて飼い猫の場合には、交通事故に遭わないようにするためにも、室内飼いを徹底しましょう。
猫が交通事故に遭わずに快適に暮らして一生を全う出来るように、飼い主さんは気をつけてあげてください。
40代 女性 かなこ
それどころか、多くなっているくらいだと聞きます。猫ちゃんがよく、車にひかれるのは後退できないからだと聞きます。実家にいる頃は毎日のように車にひかれた子猫ちゃんを埋めることをやっていました。本当に可哀想でしかたがありませんでした。猫ちゃんの交通事故が、少しずつでも減っていってほしいですね。
40代 女性 みなちゃん
昔、実家の前の交差点ではよく猫が交通事故にあっていました。
亡くなった場合は、垣根を掘って埋めて拝んでいました。怪我をした場合は動物病院に連れていって診ていただき治療をしてから里親探しをしていました。その時の事故で、片足を切断しなければならなくなった猫ちゃんがいました。
しかし、片足になってからも元気に走り回り里親さんの家ですくすくと育ち14歳まで生きてくれました。事故の時に亡くならずにすんで良かったなぁと思いました。
いい家族に見守られて幸せな猫ちゃんでした。
女性 匿名