猫の性格が変わる理由
基本的に猫は生後2か月までに性格が決まると言われていますが、様々な理由により猫の性格が変わってしまうことがあります。
いきなり猫の性格が変わってしまい、突然の愛猫の変化に驚く飼い主さんも少なくはありません。猫の性格が変わる理由はいくつか挙げられますが、今回はその中でも多く見られる理由について、ご説明していこうと思います。
猫の性格が変わる理由として多いと言われているのは、
- ストレス
- 避妊去勢手術
の2つになります。それではこの2つの理由について、詳しく見ていきましょう!
猫の性格が変わる理由その1:ストレス
猫は神経質な子が多く、環境の変化等からくるストレスにより、性格が変わる猫もいます。環境の変化とは、主に
- 引っ越し
- 模様替え
- 新入り猫が来た時
等が挙げられます。
元々とても穏やかだったのに、新入り猫が来てから急に気性が荒くなり家族に噛みつくようになった、大人しい子だったのに夜な夜な鳴き続けるようになった等、猫の性格が変わることによって飼い主さんが困ってしまうケースも少なくはありません。
猫がストレスを感じている場合、
- 気性が荒くなる
- 元気がなくなる
- 過度な毛づくろい
- 粗相
- よく鳴く
等の問題行動が見られるようになります。
環境の変化がストレスとなり猫の性格が変わってしまった場合は、時間が解決してくれることが多いと言われています。引っ越しや模様替えをしてから猫の性格が変わってしまった時は、慣れてもらうしか改善方法はありません。そのため、少しでも猫のストレスや不安が軽減されるよう、猫がくつろげるスペースを用意してあげることが大切です。
我が家の猫も、引っ越しによりいきなり性格が変わってしまったことがありました。元々居るのか居ないのかわからない程に大人しい成猫だったのですが、新居に引っ越し後、自分の匂いがしない、新しいお家に慣れるまでは苦労しました。
誰が来てもニャ~とすり寄る子だったのが、人がくるたびにビクビクしてお客さんにも威嚇することもしばしば。そこで私たちは猫用ケージを用意し、そこに今まで使っていた猫ハウスを設置してあげました。そうしたことで猫にとって安心する場所がケージになり、とても困っていた威嚇、激しい夜鳴き、粗相が収まりました。
ストレスが原因だと、夜鳴きや粗相だけでなく、食欲不振等にもつながってしまいますので、環境の変化だけでなく、新入り猫がきたときや、ほかのことが原因で猫がストレスを感じている場合にも、猫が安心できるスペースを用意してあげるという意味で猫ケージの使用をオススメします。
猫の性格が変わる理由その2:避妊去勢手術
猫が避妊去勢手術を受けたあとに性格が変わったと感じる飼い主さんもいます。性別により猫がどんな風に性格が変わるかの違いがあり、基本的にはメス猫の場合は気性が荒くなり、オス猫の場合は甘えん坊になると言われています。
生後1歳未満で避妊去勢手術を受ける場合は、猫の性格が変わったかどうか気が付かない飼い主さんも多いようですが、1歳を超えた成猫の避妊去勢手術をした場合は、猫の性格が変わることが多いそうです。
身近には「とてもヤンチャで噛み癖のひどいオス猫の去勢手術をしたら、びっくりするほどおとなしくなったので、もっと早くしておけばよかった!」と話す知人もいます。猫の避妊去勢手術は、猫の性格を変えるだけでなく、病気の予防やもしも脱走してしまった時に繁殖することが無いなど、様々なメリットがあります。
逆にデメリットとして挙げられる大きな問題は、太りやすくなるという所です。特に多頭飼育の場合、ほかの猫の餌を食べてしまい猫が肥満体型になってしまうことも多いので、注意が必要になります。
猫の性格が変わる年齢
上でお話した2つの理由以外に猫の性格が変わる理由として、年齢によるものも挙げられます。
子猫時代はとてもせわしなく、寝ている時やエサを食べている時以外はティッシュを散らばして遊んだり、飼い主にちょっかい出したりと、とにかく様々なものに興味津々で落ち着きがないことが多いです。
しかし、生後半年を過ぎたあたりから、猫は成猫へと近づいていき大人しく過ごすようになることが多いと言われています。子猫のうちからお世話をしていた飼い主さんからすれば、いきなり猫の性格が変わってしまい驚くケースも多いのですが、この場合正常な変化だと言えるので心配いりません。
年齢が原因で猫の性格が変わる場合は、生後半年から1歳半までの間に変化が見られることが多く、生後2歳までには性格が落ち着くケースがほとんどです。
猫の性格が変わる病気
一番心配なのは病気によって猫の性格が変わる場合です。
猫を撫でようとすると、今までは平気だったのにいきなり攻撃的になったり威嚇をするようになったりした場合、触られることで痛みを感じる病気を発症しているのかもしれません。猫の場合、基本的には被毛に覆われているため傷や腫瘍に気が付きにくいのですが、触ると怒るポイントを探し出し、獣医師へ相談することをオススメします。
また、いきなり猫の性格が変わる病気としてよく知られているものとして、猫の甲状腺機能亢進症という病気があります。この病気は猫の性格が変わることで気が付くケースが多く、猫がいきなり
- 食欲旺盛になる
- 活発になる
- 興奮しやすく夜鳴きを繰りかえす
等の症状が見られます。老猫に多く見られる甲状腺異常の病気で、老猫がいきなり元気になったと感じた場合にはこの病気が疑われます。
まとめ
今回は猫の性格が変わる理由についてまとめました。ここでご紹介した理由以外にも、様々な理由により猫の性格が変わってしまう場合があります。猫からのサインを見逃さず、不審な点に気が付いたらすぐに動物病院へ連れていくことが、早期発見・早期治療につながります。
40代 女性 しほ
実家の猫ちゃんも、ずっと末っ子として育ってきたのに、下の猫ちゃんを飼い始めたら、末っ子猫だった子の性格が変わってしまいました。
今までは、甘えたで可愛い性格だったのですが、下の猫ちゃんを飼い始めたら飼い主に噛みついたり引っ掻くようになり、物陰に潜むようになりました。結局は、頭に腫瘍がありその影響もあったと知ることになりたしまがすごく、たいへんでした。多頭飼いは難しいですよね