猫は自分の名前を覚る?
- 猫は名前を覚える!
- 猫は名前を音として認識している
この記事では、猫は自分の名前を覚えるのか?どうか、についてご紹介します。
猫は名前を覚える
猫は、自分の名前をちゃんと覚える事ができます。名前を覚えるまでの時間や、名前を呼ばれた時の反応については個体差がありますが、一緒に暮らしているうちに自然に覚えてくれる場合が多いでしょう。
猫は名前を音として覚える
猫は、名前を一つの「音」として覚えると考えられています。その為、猫を呼ぶ方法としては「言葉」でなくても笛や指鳴らしで代用する事もできるとされています。
個体差はあるものの、猫はしっかり自分の名前を覚える事ができますので、猫をお迎えする時は素敵な名前をプレゼントしてあげて下さい。
しかし、家族としてお迎えする猫に対して、このような方法をとる飼い主さんは少ないですよね。ただ、「音として覚える」と言われる程ですから、猫が聞き取りやすい、覚えやすい名前を選ぶのがおすすめです。
と言っても、極端に長い名前でない限り、深く考えすぎる事はありません。飼い主さん自身も口にしやすい、呼びやすい2~3文字程度の名前がいいかもしれませんね。
ちなみに我が家の愛猫は「ひなた」という名前ですが、家族の中でも呼び名が異なります。「ひなちゃん」「ひなこ」「ひなすけ」「ひな」…と、その時々によって違う呼び方をされている愛猫ですが、全てにちゃんと反応します。
この記事を執筆するにあたって、家族で様々な場面、名前で呼ぶという実験をしてみましたが、どうも愛猫は「ひな」という単語、音に反応しているようでした。愛猫に付けたい名前が5~6文字と長い場合は、ニックネームで呼ぶのもいいかもしれませんね。
猫が自分の名前を覚える方法
猫に自分の名前を覚えさせる方法としては、名前を呼ばれると嬉しい、楽しい事があると認識させるのがいいと言われています。
ただ、この「嬉しい事」というのは、ご飯やおやつだけの事を指すのではなく、飼い主さんに撫でてもらえる、遊んでもらえると些細な事でも構わないのです。猫に名前を覚えてもらうポイントをまとめました。
目を合わせて名前を呼ぶ
あなたの事を呼んでいるのよ~と愛猫に伝わるように、愛猫と目線を合わせて優しく名前を呼びましょう。猫の愛情表現の一つでもある「まばたき」をしながら目を合わせるのがおすすめです。
撫でる前に名前を呼ぶ
撫でる時や抱っこする時に、名前を呼びながら猫に触れるようにしましょう。私自身、愛猫を撫でる前や、撫でながら名前を何度も呼ぶ癖があるので、愛猫の名前を呼ぶと「撫でるの?」とお腹を出したり、「抱っこするの?」と腕を伸ばしたりします。
「〇〇可愛いね~」「〇〇大好きだよ~」と声を掛けながらスキンシップを取る事で、猫自身も「名前を呼ばれると撫でてもらえる」と認識し、「名前=良い事が起こる」に繋がります。
名前を呼びながら挨拶する
朝起きた時、夜眠る前、外出する時、帰宅した時等、挨拶+名前で愛猫に話しかけましょう。我が家では、愛猫が子猫の頃から家族全員が行っているので、愛猫も習慣になっているのか、必ず返事をしてくれますし、帰宅時には玄関までお迎えに来てくれますよ。
何かをする時は名前を呼んでから
ご飯やおやつをあげる時は、「〇〇ご飯食べよう」「〇〇おやつの時間だよ」等と、名前を呼んであげましょう。名前を呼んで、飼い主さんの元へ来たら、たっぷり褒めてあげるのも忘れないで下さいね!
叱る時は名前を呼ばない
猫の場合、名前を呼びながら叱ってはいけないと言われています。「名前=怒られる、嫌な事」と認識させない為ですね。
ただ、我が家の場合は愛猫の名前を呼び、一言「ダメ」と伝えるようにしています。成猫になると「ダメな事」と分かっていながら悪戯する事が多いので、名前を呼んで「危ないよ」「ダメだよ」と伝えると、大抵の場合「やっぱりそうだよね」とでも言いたげな顔で悪戯を中断します。
もちろん、怒鳴ったり、叩いたりした事はありません。叱る時に名前を呼ぶかどうかの判断は飼い主さんに委ねられますが、よっぽど理不尽に怒鳴ったり、叩いたり、執拗に叱るような事をしなければそれだけで「名前=怒られる」と認識する可能性は、案外低いかもしれません。
ただ、猫を怖がらせてしまわないよう、口調には注意しましょう。猫が名前を覚える為に必要な事は、普段から「名前を呼ぶ」事が何よりも効果的です。ご飯やおやつの時だけでなく、様々な場面で名前を呼ぶ事で猫自身も「この音は自分を指しているのだ」と認識する事ができます。
猫が名前を覚えると返事をする?
どうやったら、猫が返事してくれるようになるの?と聞かれる事がよくあります。人間にとっての返事とは、声を出して返事をするイメージですが、猫にとっての返事は「鳴く」事だけではありません。
そもそも、言語コミュニケーションは人間特有の物です。猫に無視されている…と思っていても、案外愛猫はお返事しているつもりなのかもしれませんよ!猫が名前を覚える事ができているのかを確かめたい時は、以下のポイントに注目してみて下さいね!
「鳴いて」返事をする
飼い主さんと「鳴いて」コミュニケーションを図るのはイエネコ特有のものです。本来猫は、外敵に自身の居場所を知られない為にも無闇に鳴く事はしません。しかし、安心安全な室内で育った完全室内飼いの猫ちゃんの場合は、名前を呼ぶと「にゃーん」とお返事をする子も多いようです。
我が家の愛猫も、所謂温室育ちなので、名前を呼んだ時はもちろん、何かして欲しい事がある時は「にゃーん」ととても大きな声で鳴きます。これは猫の品種や、性格によって異なる為、必ずしも呼んだら「鳴いて」返事をする猫に育てるというのは難しいかもしれません。
ただ、我が家の愛猫が返事をするのは「私が返事をしていたから」かもしれないと考えています。子猫の頃から愛猫が「にゃーん」と鳴いたら「はーい」と返事をするのが癖だったので、言語コミュニケーションが習慣になったのだと思います。愛猫に「鳴いて」返事をして欲しいと考えている飼い主さんは、是非試してみて下さいね!
しっぽで返事をする
猫の名前を呼んだ時、ゆっくりとしっぽを振っている事がありませんか?どうやらこれは、返事をしているつもりのようなのです。なかでも、顔を上げたり、体を起こしたりして飼い主さんの元へ行くのが面倒くさい時に、しっぽでお返事をする猫ちゃんが多いようですね(笑)つまり「はいはい、聞こえてるよ~」という感じですね。愛猫が返事をしてくれない!と悩んでいる飼い主さんは、しっぽにも注目してみて下さいね。
飼い主さんに擦り寄る
一番分かりやすいのが、名前を呼んだ時に飼い主さんの元へ擦り寄ってきてくれる事ですよね。「〇〇おいで~」「〇〇遊ぼう」と呼ぶと、ちゃんと飼い主さんの元へ来てくれるようになります。これも猫にとっての「お返事」の一つです。
ゆっくり瞬きする
眠っている愛猫の名前を呼んだ時、ゆっくりと瞬きをする事がありませんか?このゆっくりと瞬きをするのは、猫にとっての愛情表現の一つでもあります。
飼い主さんが愛情を込めて名前を呼んだ時、「わたしもあなたが大好きよ」という意味を込めて、ゆっくりと瞬きをしてくれる事があります。一見、「うるさいな~眠たいんだよ~」とでも言いたげな表情に見えますが、実はこれも猫にとっての「お返事」なんですよ!
こう考えてみると、意外と猫は返事をしてくれているのかもしれませんね。猫は、人間のように言葉で会話はできなくても、様々な感情表現方法を持っています。その表現方法も猫によって様々なので、たくさん名前を呼んで、愛猫の「お返事」を見つけてあげて下さいね。
猫の名前を変えても大丈夫か
保護猫ちゃんを譲り受ける際等に、前の飼い主さんや、施設で呼ばれていた名前から変更してもいいのか、と相談を受ける事があります。
確かに成猫になって名前を変更されたら、混乱してしまうのではないかと心配になりますよね。もちろん、理由もなく何度も名前を変えるのはおすすめできません。しかし、呼ぶ人(飼い主さん)が変わる時に限り、名前の変更はしてもいいのではないかと思います。
実際に名前を変更しても、時間と共にきちんと名前を覚えるケースが多いので、新しい名前を認識してくれるかどうかという点については、そう心配する必要はありません。
というのも、昔、猫が複数の家で食べ物をもらい歩くのが自然だった時代に、それぞれの家で全く違う名前を付けられていたのにも関わらず、きちんと自分の事を指していると認識している野良猫がたくさん居ました。時代と共にこのような野良猫は減っていますが、昔は少なくなかったようですね。
つまり猫にとっての名前とは「自分の名前は〇〇だ」という認識ではなく、「この人は自分を〇〇と呼ぶ」という認識なのかもしれません。このような認識であるからこそ、新しく家族にお迎えする時に限って、名前を変更しても特に問題がないケースが多いのかもしれませんね。
新しい名前を覚えるまでは、猫もなかなか反応してくれないので不安になるかもしれませんが、中途半端に前の名前で呼んでしまうと、猫も混乱してしまいます。一度変更すると決めたら、猫が名前を覚えるまで根気よく呼びかけましょう。
まとめ
猫は自分の名前を覚えるかどうかについてご紹介しました。私の経験上、猫は必ずと言っていい程、ちゃんと名前を覚える事ができます!ただ、その「返事」の方法が分かりやすい子と、分かりにくい子が居るだけで、反応が薄い子も決して名前を覚えていない訳ではないのです。改めて愛猫がどうやって「お返事」しているかを観察してみるのも、面白いかもしれませんね♪
40代 女性 かなこ
呼ぶと振り向きこちらに向かってきてくれます。叱るときには、絶対に名前を呼ばないようにしています。叱るときに名前を呼ばない方がよい理由は、名前の印象が悪くなるからだそうで、気をつけています。誉めるときには、名前を何度も言って撫でながら誉めてあげるようにしています。
40代 女性 みなちゃん
我が家の猫ちゃんも、子猫のときに名前を呼び続けると1時間で完璧に覚えていました!
名前を一字替えてあだ名で呼んでもしっかりと、反応してくれます。猫ちゃんが、庭に出てお散歩をしているときも家の中から名前を呼び入って来るように言うと、家のなかに入ってきます。
実家で昔飼っていた猫ちゃんも、耳が聞こえない子がいましたが、口の形で何となくわかるみたいでした。耳が悪い猫ちゃんには、大きな声で名前を読んであげると、走ってきました。
猫ちゃんは、自分の名前をよく理解しているみたいですので、初めに名前をつけるときにはよく、考えて名付けてあげなければいけませんね。