猫よけのペットボトルは効果ゼロ
水を入れたペットボトルを猫よけに使う人がいますが、実は効果ゼロです。むしろマイナスかもしれません。猫はペットボトルに当たってキラキラと反射する光が苦手とされていますが、実際にペットボトルを避ける場面は見たことがありませんので、もし使用している場合は撤去した方が良いのかも?
実は危険な猫よけペットボトル
猫よけに使っていたペットボトルではありませんが、水を入れたペットボトルに日光が当たり、収れん現象(太陽の光が何かの物体により反射や屈折して1点に集ること)によって火災が発生した事例があります。
特に炭酸飲料など円形のペットボトルで起こりやすく、猫よけとしてペットボトルを使っている場合は注意が必要です。収れん現象が起きた先に可燃物がなければ火はつきませんが、何によって火災が発生するかは分からないため、ペットボトルを取り除くのが1番の安全策と言えます。
猫よけとしてペットボトルを使うのには効果がありませんし、逆に火災のリスクがある。冒頭に「マイナス」と述べたのは、これがあるからです。また、自宅の周りにずらっと並んだペットボトルは、決して美しいとは言えません。せっかくの景観を台無しにしてしまいます。
そればかりかペットボトルに入れた水が腐敗し、悪臭を放ったりや虫を呼び寄せてしまったりするかもしれません。水の腐敗を防ぐためには数日ごとに入れ替える必要があります。1〜2本でしたら大した手間ではありませんが、これが何本にもなると大変です。効果がない上にデメリットが多いペットボトル、まだ置いておきますか?
「ペットボトルが猫よけになる」となった発祥
「水入りペットボトルが猫よけになる」とされたのはどうしてなのでしょう?それは、1986年に遡ります。アメリカ・カリフォルニア州の日刊紙に、「水入りの瓶は、犬よけになる」という趣旨の読者からの投稿が掲載されました。それがどうしてか世界に広がり、日本にもその情報がもたらされます。
元々は「犬よけ」でしたが、日本には野良犬よりも野良猫の方が多いことと、ちょうど1982年にペットボトルが認可され、シェアが拡大していた事から、「猫よけペットボトル」が使われるようになっていったようです。意外と歴史が古いのですね。
現在ではかなり下火にはなりましたが、それでも効果を信じて自宅にペットボトルを並べる人はまだいます。ある意味文化として根付いている感がありますが、そろそろその効果のなさに気がついても良い時期なのかもしれません。あまり効果がないと思いつつ、お守り的に置いている方も多いのでしょうが…。
ペットボトル以外で効果的な猫よけグッズ3選
ペットボトルはコストがほぼかからず、手軽に出来るというメリットがありますが(効果はゼロですが)、ある程度費用をかけても効果がある方が良いと思いませんか?そこで、ペットボトルじゃない効果的な猫よけグッズをご紹介します!
番人くん
商品情報
猫よけグッズの番人くんです。あなたの敷地を野良猫被害からお守りいたします。
センサーで猫の侵入を感知し、超音波で撃退する猫よけグッズです。お値段はそれなりにしますが、効果はバツグンのようです。色々なサイトで評判が良いグッズです。ブスッと突き刺して使用するタイプなので、コンクリートやタイル部分では使えません。防水効果が施されており、台風でも壊れないのだとか。ただ効果については個体差があり、100%の猫に効くではないのでご購入は慎重に。
ガーデンバリア
商品情報
超音波で猫を寄せ付けなくする。波長の変化で猫の慣れを防止。防滴構造で雨天時設置OK。
アマゾンでベストセラーになっている商品です。レビュー数も星の数も多いです。こちらも超音波で猫よけをするタイプですが、お値段が割とお手頃なのが嬉しいですね。3本の足が付いているので置くだけで設置完了です。柱などにかけて使うこともできます。
猫よけセンサースプレー
フマキラーから発売されている猫よけグッズ。猫が近づくとスプレーを発射し、その音と噴霧ガスで猫を脅かし、撃退します。24時間赤外線センサーで監視していますので時間を問わず撃退可能。電池式で置く場所も選びません。スプレーのカートリッジは取り替えできますので経済的です。
まとめ
猫よけにペットボトルが効かないなんて!!残念な結果となりました…。元々は犬よけだったそうですから、ひょっとしたら犬には効果的なのでしょうか?猫の自宅への侵入防止には、やはりそれなりの費用をかけた方が良いのかもしれませんね。
40代 女性 かなえ
効果がないのに、やめたらいいのになと思います。猫ちゃんが来たら嫌な庭とかだとわかりますが、歩道にズラァと並べているのを見るとなんだか、残念に思いますね。そんなに、猫ちゃんが嫌いなのかなと寂しくなります。うまく共存できるようになるといいなと思います。
40代 女性 猫飼いたい
猫に不快な思いをさせられた人も猫が嫌いな人も世の中にはいるのに、猫よけを置くことすらも責めるのはどうかと思います。
私も猫は好きですがバイクのシートを泥と毛まみれにされるのには辟易しています。