『攻撃的』な猫の特徴5つ

『攻撃的』な猫の特徴5つ

猫が癒し系の動物というイメージが定着しつつある中、攻撃的な猫も存在することは事実です。怒りっぽい猫には猫なりの事情があります。今回は猫の攻撃性の特徴についてご紹介いたします。

猫が攻撃的になる理由と対応法

威嚇する猫

人間が一人一人性格が異なるように、猫にも個性があります。物静かな猫もいれば、食べ物に目がない猫、驚くほど甘えっ子な猫、そして気性の荒い猫まで様々です。

荒っぽい猫は、なぜ攻撃的な態度を取るのでしょうか?やはり野性味が強いからなのでしょうか?実は攻撃的な猫にはいくつか特徴が存在します。ここでは5つの要因と対応についてご紹介いたします。

1. 遊びの延長で本気モードに

遊ぶ猫

子猫や若い猫は活発に遊びます。猫にとっての遊びは狩りの練習であり、いわば一人前の猫に成長するための大切な修行になります。

この時期の猫は、真剣になる過程で本気モードに発展することがあります。特に、飼い主さんの手や足をおもちゃ代わりにすると怪我に繋がる可能性が高まります。

一緒に遊ぶ際は必ずおもちゃで遊ぶようにしましょう。そして、悪気はなくても爪や歯が当たった場合は「痛い!」と一言伝えるようにすることで力加減を教えることができます。

2. 人間が怖い

威嚇する猫

人間に裏切られた過去を持つ猫(死別による誤解も含む)や、人間は恐ろしい存在だと母猫に強く教育されて育った猫は人間を警戒します。

元々縄張り意識が強いうえに、恐怖心が強いことでさらに威嚇や攻撃的な行動を取りやすくなってしまいます。

この場合、最終的には心を開いてくれることが目標になります。とはいえ、焦りは禁物です。最初は十分な距離を保ち、優しく声をかけたり挨拶をします。

そして少しずつ距離を縮めていきます。歯ブラシで撫でる(猫の舌触りに似ているため)ことや、おやつを活用すると良いでしょう。

3. 縄張りの主張

喧嘩しそうな猫たち

猫は本来、単独で生活する動物です。だから、人間や犬のような仲間意識よりも縄張り意識が自ずと高くなります。

人間が憧れる多頭飼育は全く不可能ではないものの、慎重になることが大切です。特に未去勢のオス同士は縄張り意識がより強い傾向にあり、注意が必要な組み合わせです。

繁殖を望まないのであれば、先住猫の去勢を済ませるか異性の猫を迎えましょう。尚、この場合も避妊・去勢手術が重要です。

仮に相性が良い場合も、猫が持つ本能を尊重することは大切です。それぞれの縄張りと呼べる空間を用意してあげることで、縄張りの主張をめぐる攻撃性を緩めることができます。

4. 八つ当たり

叩こうとする猫

猫は狩りをする関係で聴覚が優れており、音には敏感です。我々には馴染みのある生活音も、猫にとっては恐怖の対象になることも珍しくありません。

中でも突然の物音は苦手で、通常よりも驚いてしまいます。このような状況下で起こりやすいのが転嫁行動(いわゆる八つ当たり)です。

驚きを隠せなかった猫は、音を立てた原因ではなく、近くに偶然居合わせた同居動物や人間を攻撃してしまいます。

これは一時的で、尚且つ原因も明らかな場合が多いため、それほど神経質にならなくても大丈夫です。ただし、怪我をしてしまった場合は速やかに傷口を洗うようにしてください。

5. 体調が悪い

聴診を受ける猫

穏やかな性格の猫が、突然攻撃的になる背景には病気が潜んでいることがあります。痛い箇所に触れてしまった結果、防御反応として攻撃してしまうことが多いでしょう。

また、認知症や脳腫瘍のように脳の病が原因で性格が変わってしまうことがあります。これらは難治性の病気のため、工夫しながらサポートすることが重要になります。

一方で、早期発見によって回復する病気もあります。極端に触れられることを嫌がり、攻撃性が増したと感じた場合は早めに動物病院を受診してください。

まとめ

威嚇する猫

猫はとても賢い動物で、闇雲に攻撃するようなことはありません。猫に攻撃性が見られる場合は、必ずと言って良いほど理由があります。

感情的に叱る前に、原因を探るようにしてください。とはいえ、猫の爪や牙は鋭く痛いのも事実です。処置だけは怠らないように気をつけましょう。

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