1. 人に慣れてない
人に飼われて間もない頃は、まだ慣れていないことが多いです。何をされるか分からない不安や見知らぬ場所への恐怖から、ほとんど動かない場合が。猫が警戒を解くまでは、そっとしておいてあげましょう。
下手に構おうとすると、逆効果になってしまいます。初めはケージに入れるなどして、少しでも猫に安心を感じさせてあげましょう。ある程度時間が経過して危険はないと判断すれば、自ら動き出すでしょう。その時まではむやみにアプローチしない方が無難です。
2. 嫌なことへの警戒
猫がとても嫌な経験をした場合、恐怖から固まってしまうことがあります。本能的に身を守る為、ネガティブなことは良く記憶しています。次に同じ状況が来た時、とても大人しくなるかもしれません。
いい子にしているわけではなく、怖くて動きが止まっているだけなので、誤解しないようにしてあげてください。猫がストレスを感じると体の不調となって表れやすいので、嫌な思いはなるべくさせないのがベストです。
3. 社会化できてない
猫が社会との関わりを覚える大切な時期である「社会化期」。生後2~7週間の間に他の猫や人など、周りの環境との接し方を学びます。人と全く接触がなかった場合、飼われることに中々慣れないかもしれません。
もし猫がとても大人しければ、それは性格ではなく不安や恐怖を感じている可能性があります。焦らず少しずつ、飼い主さんへの警戒心を解いて貰いましょう。時間をかければきっと、心を開いてくれるでしょう。それまで無理強いは厳禁です。まずは猫との信頼関係を築くことが先決です。
4. 生活環境について
来客が頻繁にくる、引越し、ペットホテルなどの生活環境によって、不安と恐怖を感じて大人しすぎてしまうことがあります。振り返って考えてみてください。猫が怖がるようなことは、なかったですか?
多大なストレスを感じるとじっと動かなくなり、ひどい場合には飼い主さんへの信頼をも失ってしまうでしょう。そうなってしまったら、心のケアが必要になります。安心して暮らせる生活環境を、整えてあげましょう。
静かで十分に体を動かせて大幅な変化のない場所なら、ゆっくりと過ごせます。飼い主さんだけの都合ではなく、猫の立場に立って考えてあげてください。
5. 他の猫がいる
多頭飼いをしているご家庭は多いとおもいますが、実は猫の不安を煽っている環境でもあります。野生の猫は、血縁関係のあるメス猫同士以外はほぼ単独で行動します。他の猫には極力会わないように行動をしているのです。それに外では、自分で鉢合わせしないようにすることができます。
ですが室内飼いの場合は難しく、嫌でも顔を合わせることになってしまいます。するとストレスを感じますし、好きなように行動できなくなることも。我慢をすることで極端に大人しくなってしまっているのかもしれません。
猫が伸び伸び動けるようにするのはもちろんですが、なるべく対立しないよう、ベッドやトイレなどは十分な数を用意するようにしてあげてください。
まとめ
当たり前ですが、猫は不安があっても言葉では伝えられないので、飼い主さんが察して気付いてあげるしかありません。本来の猫でいられるように、環境を整えてあげたいですね。
優しく接していれば、きっとその気持ちは通じます。自由に伸び伸び行動できるよう、配慮してあげましょう!