猫の毛色と性格について
今までも多くの人が毛色と性格の関係については、いろいろな意見を述べてきました。中には獣医師もいましたから、毛色と性格の相互関係は人々の関心を集める興味深いテーマのようです。
猫の毛色は遺伝子によって決まりますが、それが性格にまで影響を与える、という物的な証拠はないようです。ですから、毛色による性格の違いは、今の所は血液型占いのようなものだと考えた方が良いでしょう。
あくまでも傾向ということで、同じ毛色でも個体差がありますので、毛色だけでその猫の性格を判断してしまうのは、避けた方が良いようです。
猫の毛色による性格の違いに関するアンケート
189人の猫の飼い主にアンケートを取って、毛色による猫の、性格の違いが調査された事がありました。その結果は、以下の通りです。アンケートを取った猫の毛色は、茶トラ、トーティー、ホワイト、ブラック、バイカラー(白&黒、茶白)の5色です。
- ホワイトが1番大人しい
- 茶トラが1番人懐こい
- ホワイトが1番消極的
- ホワイトはトーティーやバイカラーよりも穏やか
- 茶トラとバイカラーはフレンドリー
- トーティーは変わり者、偏屈
- ホワイトとブラックはシャイ
- 茶トラとブラックはトーティーよりも寛容だと言われている
- 茶トラはホワイトよりも扱いやすい…etc
これらのアンケート結果から、毛色による猫の性格の違いが分かりました。
- 茶トラは友好度が高くよそよそしく、シャイ度が低い
- トーティーはよそよそしさがあり偏屈度も高く、友好度と寛容さが低い
- ホワイトはよそよそしいけれど穏やかでシャイ、大人しく消極的で友好度は低い
- バイカラーは友好的でよそよそしさはない
- ブラックはバランスのとれた性格
いかがでしたか?毛色が5色と限られているので、愛猫が該当しない場合もあるかと思いますが・・・。
猫の毛色と性格についての様々な意見
様々な猫の飼い主さんや獣医師さんたちの意見をまとめたデータです。ペルシャとブリティッシュショートヘア、雑種猫に関しての毛色別性格となっています。
ブラック
- ペルシャ…忠実だけど見知らぬ人には警戒する
- ブリティッシュ…気だてが良い
- 雑種…頑固、友好的、社交的
ホワイト
- ペルシャ…穏やかで平和的
- ブリティッシュ…友好的で都会で生き抜ける力を持っている
- 雑種…小心
ブルー
- ペルシャ…優しい
- ブリティッシュ…静かで愛情深い
- 雑種…穏やかで大人しい
トーティー
- ペルシャ…母性にあふれる
- ブリティッシュ…頭の回転が早い
- 雑種…いたずら好き、短期
バイカラー(ブラック&ホワイト)
- ペルシャ…穏やかで落ち着きがある
- ブリティッシュ…落ち着きがあり友好的
- 雑種…放浪者
キジトラ
- ペルシャ…落ち着いている
- ブリティッシュ…性格が良い
- 雑種…不活発、家が好きなので良いペットになる
猫の毛色と性格について発表されたガイドブックから
1973年にあるペットフードメーカーから発行されたガイドブックに、ペルシャとブリテッシュショートヘアの、毛色別での性格の傾向が掲載されました。多くの毛色について言及されていますが、そのうちの一部をご紹介します。
ペルシャ
言わずと知れた猫の王様、ペルシャ。一般的に穏やかと言われていますが、毛色別だとどうなのでしょうか?
- ホワイト
重々しく荘厳な雰囲気を漂わせており、熟慮してから遊び始める、というような慎重さを持ち合わせています。良く考えた結果、くだらないと判断して結局遊ばないことも・・・(笑)。
青い目のオスは、飼い主に対して情熱的な面もあり、穏やかに愛情を傾けます。目がオレンジ色の子は、明るくて社交的な性格をしています。
- クリーム
最も愛情深く、優しい性格で、ペットとしては素晴らしい気質を持っています。トラブルは避けようとしますが、必要とあらば立ち向かって、その能力を発揮する強い一面も。
- シルバータビー
とても穏やかで飼いやすいです。まるで貴族のような荘厳(しょうごん)さをまとっているので、このペルシャのいる場所は宮殿のようみ見えるかもしれません。
- バイカラー(ブラック&ホワイト)
ネズミ捕りの天才です!
ブリティッシュショートヘア
昔はブルー1色でしたが、近年様々な毛色が登場しています!これからの毛色のバリエーションが楽しめます♪
- ブルークリーム
動きが面白いとか?例えば、前足でご飯を食べようとするなど、人の興味を引き付けるような愛嬌(あいきょう)のある性格をしています。
- ブラック
まるでピエロのようなひょうきんさがあります。一緒に暮らすと、とても楽しそうです♪
- シルバータビー
シャイな一面がありますが、とても愛情深いです。自立しているので、あまりベタベタはせず、適度な距離感を持って接する方が良いようです。
- トーティー
愛情深くて忠実です。ネズミ捕り名猫でもあります。
猫の毛色と性格についてキャッテリーオーナーからの意見
21世紀の始めに、イギリスのキャッテリーオーナーであるジョージワイヤーさんが彼の経験からまとめた、毛色による性格の違いです。
- キジトラ…友好的でリラックスムードを漂わせています。ダラダラするのが好きかも?お腹をくすぐられるのが好きですが、もういいよという時は知らせてくれます。夜は外出するよりも、ベッドで熟睡する方を好みます。
- サバトラ…パワフルで元気が良く、動きが大きいです。ボス猫になりがちですが、人との関係も楽しめます。ですが、残念ながら膝乗り猫にはなりにくいでしょう。
- ブラック…自立しています。優秀な狩人(かりゅうど)でもあるので、昼間は寝て体力を温存し、夜に狩りに出かけます。騒がしい場所や抱っこはあまり好みません。
- バイカラー(ブラック&ホワイト)…ちょっと気分屋な一面がありますが、真の膝乗り猫と言えます。家族に忠実で、特に一人の人にベッタリとなる傾向があります。
- 茶シロ…穏やかな癒し系です。撫でられるのは好きですが、抱っこや抱え上げられるのは好きではありません。膝よりもソファなどで寝る方を好みます。
- トーティー&キャリコ(三毛)…友好的で優しいです。夜に外出するのが好きです。食いしん坊なので、肥満には注意が必要です。
猫の毛色よりも性格を重視する傾向
愛猫を選ぶ時は毛色よりも性格が重要だ、と考えている飼い主さんが多い、というデータもあります。毛色が重要だ、と答えた飼い主さんは50%なのに対して、性格が重要だとした人は95%近くいたそうです。
毛色は全く重要でない、と回答した人は50%だそうで、密接に関わり合う愛猫には、性格が合うかを求める飼い主さんが多いことが良く分かります。
まとめ
猫の毛色における性格の違いはお分かりいただけましたか?同じ毛色でも猫種によって性格の違いが出ることもあるようですね。また、見る人によってもその猫に対する感じ方が違う事も、あるのではないでしょうか?
いずれにせよ、毛色は性格の参考にはなるかもしれませんが、実際のところ飼ってみないと分からない部分もたくさんあると思います。どんな性格の子なのか、フタを開けるのが楽しみですね♪